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ホクトマンのアドブログ

アドベンチャープログラムを愛するすべての人と、そうでもないすべての人へ。ひとりごと、今思うこと、泣き言、楽しか

思わぬ大成功

2010-01-10 | 雑念
今の仕事のことを書かないと決めていたのですが、あまりの衝撃的な結果があったので筆をとっています。

キャンプのプログラムのひとつに「氷クラフト」というものを取り入れました。
クラフトといっても作るのではなく、「過冷却」という現象を使って液体を0℃以下にしたまま凍らせず保ち、注いだ衝撃でみるみるシャーベットのように固まっていくもの。

かなりの衝撃映像がネットなどでも公開され、興味本位で取り入れてみたのです。メインというよりファミリーキャンプの選択プログラムのひとつとしてです。だからそんなに人数もいないだろうと踏んでいたのですが・・・不思議体験を演出する説明の仕方をしたのがいけなかったのか、思わぬ人数が参加希望。しかも午前と午後にわかれて押し寄せてきました。こじんまりしようと思っていたのに・・・。

でも幸せなことだと思いながら、説明をするのですが。いかんせん「難しい」のです。成功率も低い。実験も正直失敗して、全く成功せずの指導でした。

しかしどうでしょう!?

塩を氷にふりかけ、雪と混ぜ合わせ、マイナス10℃くらいを目指すファミリーたちの眼は本気でした。子どもたちはそり遊びや雪合戦に出かける間、少しずつ期待が高まるペットボトルをそばでそわそわと見守っています。まるでわが子を見守る母ライオンのようです。そして「凍ってしまったらいけない」というジレンマから、誰か試してみて?という雰囲気が流れ出し、最初の家族が液体のままだったことで「ほんとにできるのかしら?」と不信感を表わしだした矢先。

大きな歓声と拍手の渦が巻き起こり、みるみる液体が注がれていくお椀にシャーベットの山ができているのです。思わず私も「おーっ!」と感動してしまいました。本当にできるんだって。

そしてキャンプに参加されたファミリーの皆さまも笑顔が増えたような気がしました。そしてみんなで他の家族のシャーベット劇をペットボトル1本1本全員で見守るその姿がなんとも微笑ましく感じられたのです。

ほんとに久しぶりの感動でした。まだ明日までキャンプは続くのですが、なんとなくこのキャンプの「成功」を予感できたのでした。