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退職女のアメリカ便り

オーストラリアンシェパード、ジュンタのマミーのアメリカ、セントルイス生活

#435: 人生いろいろ

2015-01-25 22:11:40 | アメリカ便り
イスラム国の人質となっていた湯川さんが殺されたとのこと。
残念なことになりました。
殺されたという残念なことに加えて、日本国内であがっている非常識な発言も残念です。
何が非常識かというと、例の被害者に対する中傷です。
“そんな危ないところにいったのが悪い”です。
これは、強姦された女性に“そんな格好で、夜遅く歩いていたのが悪い”という考え方と同じです。
どんな格好でも、いつでも歩くことができる社会であるべきはずなんですが、それができないということを非難しない、つまり、それをできなくしている社会、犯罪者を非難せず、被害者を非難する発言は場違いだと思います。
今の社会、危険があらゆるところに潜んでいます。
安全、平和といわれている日本でも危険はあらゆるところに潜んでいます。
そしてそう言った社会に慣れてしまった私たちは、善悪の違いもわからなくなってきているのではないかと思います。
つまり、善と悪の根本の定義というのがわからなくなってきているのでは。

昨日は、友達の娘の結婚お祝いパーティーに行ってきました。
この友達、以前にも紹介しましたが、息子の中学、高校時代のガールフレンドの両親で、混乱していたルーマニアからドイツ、カナダ、そしてアメリカへと渡ってきた人たちです。
“できちゃった婚”のお祝いパーティーでした。
招待された人たちは、ほとんどがルーマニア人の親戚、そんな中で私たちはちょっと異様な存在でしたが、そんな家族の集まりに招待されたことが大変光栄に思われました。
ほとんどの人たちが、息子のことも私たちとその友達との関係も知っていたのですが、何組かの人はそんな関係を知らなかったため、説明するのにちょっと変な感じがしました。
“いや~、私の息子がエイドリアナのボーイフレンドだったんです”
変ですよね。
このように人の付き合いは、どんなきっかけで始まるかわかりません。
娘、息子には“人との出会いは大事にしなさい”とは言っていますが、その意味がわかるにはまだまだ時間がかかるでしょう。
でも結婚したお姉さん、私が両親だったら悲壮なおもいでたまらなくなっているでしょう。
息子からなんとなく聞いていましたが、このカップル、カリフォルニアのコミューンで暮らしているそうです。
コミューンって何かご存知でしょうか。
“変”な宗教または思想を持っている人たちが集まって一緒に暮らしているコロニーのことを言います。
このカップルのコミューンはインドで始まった宗教のもので、宗教自体は仏陀の前から存在していた“何とかかんとか”という宗教だそうです。
結婚式はカリフォルニアのそのコミューンで行われ、友達夫婦、元ガールフレンドも出席したそうですが、そのとき、友達が必死になって撮ったというヴィデオがパーティーでテレビから流れていました。
典型的なコミューンでしたね。
インド的な服を着て。
ココナッツはエゴの象徴とかで、二人でココナッツを焚き火に入れて燃やしたりとか、道端でひろった石を二人でふんづけたりとか、私にとってはまるっきり意味のない儀式をやっていました。
パーティーからの帰り道、“私の子供でなくてよかった”と感謝しました。

しかしながら、ああやって集団を組むという心理が私には理解できません。

一人でへんてこなことをやっている自信がない人が、みんな一緒に変なことをやればじしんをもつことができるといったところでしょうか。
つまり群集心理の集まりでしょうか。

ハブグレジュンタのマミー