退職女のアメリカ便り

オーストラリアンシェパード、ジュンタのマミーのアメリカ、セントルイス生活

#424: 新年にこんな話もなんですが、、、、

2015-01-04 22:47:37 | アメリカ便り
昨日の書き残したところからです。
日本人とアメリカ人の死感についてです。
“めでたい新年になんて話をするんだい”と言われますが、始めた話は終わらせねばならぬって感じで。

どうしてこんな話になったかと言うと、身近な友達が続けざまに癌になったからでしょう。
おまけに60歳になり確実に短くなっていく年月を考えるようになったし、健康にも自信がなくなってきたし。
変な話ですが、いつも温泉に一緒に行っている友達の一人が、知り合いに、“生き急いでいる”とかなんとか言われたと、今回の温泉旅行で言ってました。。
私も“急いでいる”と言われたことがあります。

昨日言いましたが、アメリカ人の90%近くは、神様を信じているそうです。
極端に言えば天国地獄を信じています。
主人の亡くなった祖母に限らず、死が間近になった老人、重病人は1966年から放送されている“700クラブ”と言うキリスト教主催のテレビ番組を朝早くから見ていることがあります。
私はこの番組を主人の祖母の家で、ちらっとしか見たことがないですが、要は、“良いことをしたら、つまり、お金をたくさん教会に寄付したら、天国に行けます”ってなことでしょう。
ハブちゃんとのセラピードッグで訪れた老人ホームでもこの番組は人気の的でした。
この番組を見ながら、現実から逃避して、死ぬ準備をしているといった感じがしました。

勿論、700クラブを見ない人たちもたくさんいますと言うか、昨今、この番組をみないひとが大部分だと思いますが。

私が思うに、多くの、死が確実になったアメリカ人はそれを覚悟しながら、少しのチャンスのためできる限りのことをする人が多いように思います。
これは、“大往生だね”と言われそうな老人にも言えることです。
あきらめないですね。
日本人の目から見れば“往生際が悪い”となるかもしれませんが。
そしていよいよになると、それぞれ、“神のもとに召される”と言う気持ちになるのです。
死感と言う観念から見ると、戦いながら迫ってくる死の準備をするといった感じがします。

日本人の場合は絶望感とあきらめが先にくるのでは。
そして医者任せになることが多いように感じられます。
最後まで戦うより、あきらめ感(往生際が良い)が死への準備となる感じがします。

私は700クラブは見ないし、天国地獄も信じないけど、アメリカ式で行きたいと思います。
そして“神に召される”より、先にあちらに行った、親父、祖父母を含めた親戚知人のところに召されていきたいと思います。

新年早々変な話になりましたが、“面白い考えだ”と思って読んでください。

ハブグレジュンタのマミー