日月神示の研究と実践

日月神示を中心に、神道、密教などを研究、実践するブログです。農薬不使用栽培などについても述べたいと思います。

 「ひとついのち」 近藤洋一氏

2010-06-14 06:37:24 | 船井幸雄氏
 <近藤洋一氏の記事転載>

 「ひとついのち」

                近藤洋一            

 北朝鮮製の魚雷によって韓国軍哨戒艦が沈没した事件と沖縄県・米軍普天間基地の移設問題に関する記事がマスコミをにぎわせました。この二つの事件は全く関連がないように見えますが、お互いがリンクしているようでもあり、何やらその奥には、きなくさい臭いが漂っているようでもあります。
 自分の専門とは全く関係のないことなのですが、以前から気になっていることと関連していますので、あえて、この場をお借りして、いま、何が起ころうとしているのかについて私見を述べさせていただくことにいたします。


“対立”から“ひとついのち”へ

 第二次世界大戦後、イスラエルとアラブ諸国の間で4回にわたって、中東戦争が繰り広げられました。1973年、第4次中東戦争において、アラブ諸国が石油戦略を発動したことによるオイルショックは、世界を震撼させたものです。
 ところで、アラブ諸国に囲まれたイスラエルという国は石油が自給できず、輸入に頼っているそうです。
 一方、アラブは石油の宝庫。アラブから兵糧攻めならぬ石油攻めをされたらイスラエルはイチコロです。そんな情勢の中でイスラエルは、どこから石油を手に入れていたのでしょうか?
 アラブを支援する社会主義国家・ソ連から分けてもらっていたのだそうです。「え? ソ連は敵ではないのか?」と思うのが庶民感覚ではないでしょうか?
 ところが、国際政治ともなると違うようなのです。ソ連がアラブ諸国の前で大きな顔ができるのは、イスラエルという強敵があるからです。もしイスラエルが負けてしまったら、ソ連は中東諸国にとって何のメリットもない国になってしまいます。
 イスラエルに負けてもらっては困るのですね。こんなことはお人よしの日本人には考えられないことではないでしょうか? このことを知ったとき、この世界は一体どういう力で動いているのかが推測され、イヤになってしまいました。
 そういえば戦後すぐ、わが日本のすぐそばの朝鮮半島で朝鮮戦争が繰り広げられました。
 同じ民族がアメリカの援助を受けた韓国とソ連を頼みとする北朝鮮にわかれ、38度線をはさんで、骨肉の争いを繰り返し、現在に至っています。
 北朝鮮の歌曲「イムジン河」が民族の悲しみを率直に表現しています。’70年ごろ日本でもよく歌われたものです。他人事ではないと思うのです。

①イムジン河 水清く とうとうと流る
 水鳥 自由にむらがり 飛び交うよ
 わが祖国 南の地 想いははるか
 イムジン河 水清く とうとうと流る

②北の大地から 南の空へ
 飛びゆく鳥よ 自由の使者よ
 誰が祖国を 二つに分けてしまったの
 誰が祖国を 分けてしまったの

 そしていま、韓国軍哨戒艦「天安」が沈没した事件は、北朝鮮製の魚雷による水中爆発であるとして、韓国は制裁を要求。これに対して、米国・オバマ大統領は北朝鮮からの攻撃など不測の事態を想定し、米軍各司令官に即応体制の徹底を指示したと伝えられています(5月25日現在)。
 この事件に呼応するかのように、時の首相・鳩山さんは沖縄県の米軍普天間基地を現行案と同じ名護市辺野古に移設することを決定しました。鳩山さんのはじめの勢いはどうなったのかといぶかる声が巷には満ちていました。
 北朝鮮が強硬な姿勢を示せば示すほど、米軍基地の必要性は高まり、事態はアメリカに有利に展開していくように見えます。
 ソ連にとってイスラエルが必要であったように、アメリカにとって北朝鮮が必要なのではないでしょうか? 北朝鮮の危険性が増せば増すだけ、日本国内に米軍は磐石(ばんじゃく)な基盤を築くことができるというわけです。
 大切なことは、米軍基地問題を通して日本人同士の対立を深めてはならないということです。日本が二つに分かれるという愚は避けなければなりません。
 思えば20世紀は、分離することによって対立を生み、その対立が戦争を招き、経済が発展するという、弱いものを犠牲にして発展した世紀でした。
 二つの大きな政党が交互に政権を担う二大政党制が理想とされて今日にいたっていますが、これももう時代遅れではないでしょうか? 何でもかんでも対立して、もめにもめるというやり方に、皆もう、うんざりしていると思うのです。これが夫婦なら離婚、家庭なら家庭崩壊、会社なら倒産へまっしぐらなのですから、政治の世界も根本的に考え方を変える必要があるのではないでしょうか?
 古来、日本人は『徳』を重んじてきた民族です。『徳』のある人を要の位置に据え、対立を避けてみんなが融合し、あらゆる問題の解決をはかっていきたいものです。
 21世紀のキーワードは“ひとついのち”です。おりしも、口蹄疫問題で世間が揺れています。この事件ももとを正せば、自然破壊を繰り返すことによって、ウイルスの生息の場を奪った結果、ウイルスが人間世界に反撃を開始したことによっていると考えられます。牛や豚を平気で処分する人類に天罰が下らないとも限りません。
 いまこそ“ひとついのち”を共通のテーマとして、新しい社会を作る必要に迫られているのではないでしょうか?

 <転載終わり>
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 イスラエルが旧ソ連から石油を供給されていたことは知りませんでした。国際政治とは複雑に思惑がからんだものだと、副島隆彦氏は言われますが、一般人には解らない思惑で動いているのだと思います。

 近藤氏が言われる通り、20世紀は対立の時代でした。世界の支配者のような人たちが、対立軸をわざと作って、世界をコントロールしてきたのだと思います。

 共産主義は対立物の闘争による発展を基礎理論としています。弁証法的唯物論では、面白い事例を出して説明しています。
 卵の黄身と白身は対立物であり、それらが対立と闘争をすることによって発展する。そして、ひよこが誕生すると、言ってます。労働者と資本家が対立と闘争をすることによって、発展する。そして労働者が勝利し、高次元に発達した共産主義社会が実現するといってます。
 
 黄身と白身が対立と闘争をするのではなく、白身が黄身を保護しながら栄養を黄身に与えて、そしてひよこが誕生すると考えるのが、普通ですが、マルクスは何とか共産主義理論を構築するために、無理やり引き合いに出した例だといえます。今でいう捏造です。

 そもそもマルクスはイルミナティの創始者のバウスハウプトから依頼されて、共産主義を捏造したといわれています。
 そこでマルクスは、共産主義理論を作るために、二つの思想をパクることを思いつきました。一つはフォイエルバッハの無神論と、もう一つはヘーゲルの弁証法です。

 ご存知のように、ヘーゲルは神の存在を弁証法を使って証明した思想家です。正反合の法則です。
 それを真似して、マルクスは神がいないことを弁証法を使って証明しようと考えたわけです。神などいないのだ、人間こそがこの世の神であると、謳ったわけです。バウスハウプトとしても、キリスト教の神は邪魔で仕方が無かったので、マルクスの共産主義理論には満足したのではないでしょうか。
 バウスハウプトがマルクスに資金援助をして、何年かかかって共産主義が出来上がったのでした。

 イルミナティとしても、ヘーゲルが構築した弁証法は使えるな!と思ったに違いありません。これを利用して、世界中に対立軸を作れば、世界を支配しやすいと考えたのではないでしょうか。ヘーゲルとしては、いい迷惑で、とんでもない奴らに、弁証法を利用されてしまったと思っているかも知れません。これは憶測ですが。

 こうして、対立軸は世界中に広がっていきます。アメリカ VS ソ連、韓国 VS 北朝鮮、北ベトナム VS 南ベトナム、西ドイツ VS 東ドイツ、民主党 VS 共和党などなどたくさんあります。

 今回の天安事件でも、北朝鮮が暴れれば、韓国も日本も米軍に頼らざるを得ないという風潮になりますし、アメリカとしては管理はしやすくなると思います。 

 イスラエルが暴れれば、中東はアメリカとしては管理しやすくなるのではないでしょうか。ただ、アメリカの力も最近は弱くなってきて、イスラエルを擁護できなくなってきています。

 世界を支配している一握りの人たちとしては、対立軸がないと困るのです。中国と台湾が平和裏に統合されては困るわけです。

 その国際金融資本も、あまりにやり過ぎて、今は実は窮地に立っているのだと思います。6京円とも8京円とも言われるデリバティブの取引がされたため、これから順次その決済をしなければなりません。でも、6京円などというお金は、この世には存在していませんので、圧倒的にお金が足りません。仕方が無いので、アメリカもイギリスも中国も日本もバンバンお金を印刷したり、国債を発行したりしてその場しのぎをしてますが、そろそろ限界にきています。

 日本もあと1年で国債が1000兆円に達してしまいます。小泉元首相は、日本は1000兆円まではもつと言ってますが、これは1000兆円を越えたら潰すよ、ということでしょうか。小泉氏は国際金融資本から、このことを教えてもらったのかも知れません。

 いよいよ金で治めてきたことが、金でつぶれるようになってきたようです。これから3年くらいは第2次世界大戦後の日本のような生活になるかもしれませんが、その後は対立軸も無い、平和な思いやりのある世の中を作っていける社会になると思います。勇気と元気を持って、今日も頑張っていきたいと思います。

 

 ●船井幸雄.com
  http://www.funaiyukio.com/shinjidai/index_1006.asp 



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