日月神示の研究と実践

日月神示を中心に、神道、密教などを研究、実践するブログです。農薬不使用栽培などについても述べたいと思います。

「愛の経営者」 船井勝仁氏

2010-01-22 13:31:09 | 船井幸雄氏
 <記事転載>
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 「愛の経営者」

                       船井勝仁


こんにちは船井勝仁です。
 
私が推薦文を書かせていただいた「ハウスメーカーと官僚がダメにした日本の住宅」の
著者である澤田升男さんが中心になってつくられた「住まいネット」という集まりがあります。
 
日本各地で住宅セミナーを開催し、欧米では平均して100年以上持つ住宅が、
日本の場合は26年しか寿命がないこと等の業界事情を赤裸々に伝えていくことを目的にしています。
 
この「住まいネット」の母体は、住宅建築に生体エネルギー技術を
応用することを研究するために設立された「住環境想造研究会」です。
 
「住環境想造研究会」は千葉県下で生体エネルギー住宅の販売実績が
多数ある伊豆山建設さんを中心に設立された工務店さんのための研究会ですが、
今度は一般ユーザーの啓蒙活動を行っていくために「住まいネット」が設立されました。
 
命仁をつくる農家がお金儲けではなく命の視点でお米をつくっているように、
「住環境想造研究会」の中でも選りすぐられた「住まいネット」に加盟する工務店は、
お金儲けではなく住む人の幸せに視点を置いて家をつくります。
 
26年の寿命の家が100年もつようになり、しかもリフォームなどのメンテナンス費用が
格段に下がれば住宅業界としてはマーケットの大きさが4分の1以下に減ってしまうことになります。
 
しかし、供給する側の論理があまりに優先されてしまっている現状に警鐘をならし、
生体エネルギーを活用することにより幸せという視点を導入し、資本主義を超えるような
建築業界になることを目指しています。
 
この動きの中心人物である澤田升男さんと最近本当に親しくお付き合いをさせて
いただくようになりました。「めんどくせー」が口ぐせなのですが、ものすごい行動力で
みんなをまとめていき、夢をどんどん現実化させています。
 
 
まったく話は変わるのですが、出口王仁三郎師の曾孫に当たる㈱メキキの出口光社長に
先日お会いさせていただきました。
 
出口さんが提唱されている4つの個性学、四魂の窓に関する「聴き方革命」という
ご著書をいただき、とても興味深く読ませていただきました。
 
人には勇、親、愛、智という4つのタイプがあり、タイプによって話の聴き方が全く違ってくる。
相手がどのタイプになるかが分かれば、話をどういう風に聞いているかが分かるようになり、
コミュニケーションがうまくいくということが簡潔に分かりやすくまとめられています。
 
“勇”は目的を達成することを大事にし、“親”は仲間のために役割を果たすという価値観で行動し、
“愛”は好きか嫌いかが判断基準で、“智”は真理を探究することが使命だと考えている、
といった分析になるでしょうか。
 
どの魂が優れているということはなく、それぞれが個性なのですが、詳しくは、
出口さんの本を読んでいただきたいと思います。
本当に「だから○○さんは、こういう言い方をするとこういう反応が返ってくるのだ」と
思い当たることがいっぱいあります。
 
 
澤田升男さんはこの四魂でいうと“愛”になると思います。
情に厚いところが“愛”の特徴にピッタリです。
出口さんの四魂の窓を知って、ますます澤田さんのことが理解でき、好きになりました。
 
戦国武将では斉藤道三が好きだという澤田さんに“愛”の特徴をますます磨いていただいて、
住んでいるだけで幸せになる家が日本中にどんどんできたらいいなと思っています。

 <転載終わり>
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 『26年の寿命の家が100年もつようになり、しかもリフォームなどのメンテナンス費用が
格段に下がれば住宅業界としてはマーケットの大きさが4分の1以下に減ってしまうことになります。
 
しかし、供給する側の論理があまりに優先されてしまっている現状に警鐘をならし、
生体エネルギーを活用することにより幸せという視点を導入し、資本主義を超えるような
建築業界になることを目指しています。』

 確かに日本の家の寿命は短いです。欧米は100年くらい平気でもちますが、日本の住宅は平均寿命26年と極端に短いです。今月号の「ザ・フナイ」に船瀬氏が解説されてますが、日本の住宅の寿命が短いのは、柱を高温で乾燥させることと、グラスウールという断熱材が原因とのことです。
 
 高温で乾燥させた木材は強度が低くなり、また反ったりしてしまうそうです。
 断熱材であるグラスウールとは、黄色っぽい繊維で、綿のような形状のものです。昔は冷蔵庫の後ろ側にも、断熱材として使われていましたが、何年か使っていると、湿気でぐっしょりと濡れてしまいます。
 学生のころ、父の手伝いで冷蔵庫の修理などをよくしてましたが、濡れたグラスウールから水分が滴り落ちます。これが結構気持ち悪かったことを覚えてます。冷蔵庫の変な臭いも染み込んでますし。
 グラスウールは水分を大量に含んでしまうので、住宅で使用すると、水分で柱やその他の部材が傷んでしまうとのことでした。冷蔵庫でも平気で水が絞れましたので、住宅の外壁と内壁の間でぐっしょりと濡れているのだと思います。それでは柱や壁が腐ったりもするはずです。
 最近はグラスウールではなく、ウレタン系の断熱材を使う住宅も出てきました。北海道の松本建工のFPの家なども、厚さ10cmの発砲スチロールの極度に硬いものを、断熱材として使用しているため、水分を全く吸いません。そのため100年もつ住宅とも言われています。ただ価格は一般的なグラスウールの住宅よりは少し割高です。スエーデンハウスよりは安いですが。(スエーデンハウスは30cmもグラスウールを断熱材として使ってます)

 資本主義の観点からすれば、100年ももつ住宅より、26年でダメになってくれる住宅の方がいいに決まってます。白川郷のように300年ももつ住宅では商売になりませんから。

 それにしても、『幸せという視点を導入し、資本主義を超えるような建築業界になることを目指しています。』という経営方針は素晴らしいと思います。
 2、3年先に、資本主義が崩壊したとしても、100年もつ住宅なら需要は相当あると思います。しかしながら、儲けるというよりは、世の中に役立って欲しい、みんなに幸せになって欲しいということを理想としているのだと思います。とはいっても、食べていかなければなりませんので、報酬は必要だと思います。住宅の場合は、物々交換はやりにくいので、今の通貨ではなく、単に交換の手段としての通貨になるのかも知れません。

 住宅ネットに加盟する工務店の経営方針が、「資本主義を超えるような建築業界になる」というのは素晴らしいと思います。
 「資本主義を超える金融業界」というのは、成り立たないと思いますが、「資本主義を超える医療業界」や「資本主義を超える食品業界」など、「住宅ネット」のような理想を持った組織が、今後ドンドン出て来ることを期待したいと思います。
 流れは既に「資本主義の後に出現する金の要らぬ世」に向かって進んでいますので、遅かれ早かれ全ての業界が「資本主義を超える業界」になっていくのだと思います。
 資本主義っぽい企業は、段々と淘汰されていく時代が来るのだと思います。(昨年のグリーンオーナープロジェクトのセミナーで、船井勝仁氏が言われた「資本主義っぽい」というのが、妙に気に入って使ってます。)


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