一青窈ジャーナル

ジャーナリズムの中の一青窈/ジャーナリスティックな一青窈

和樂 一青窈が選ぶ、萬葉の恋

2006年08月01日 01時27分49秒 | 一青ジャーナル・作詞
■『和樂』(2005年1月号・月刊誌)2頁
              <構成・鈴木史郎、新居典子>【小学館】
*「萬葉集」は生きている! 5人が選ぶ、心に響く萬葉のうた
 一青窈が選ぶ、萬葉の恋  逢いたい気持ち、逢えない切なさ


   二つなき 恋をしすれば 常の帯を 三重結ぶべく わが身はなりぬ

ひとと語録①
“女の人のいちばん柔らかい部分に巻かれた帯の巻き具合が二重から三重になったと、数字を使って想いを表していくすべがすごくロマンティックだし、艶っぽいなと思って”

ひとと語録②
“私も、詩を書くときは切なさを大事にしています。切なさと懐かしさは、なんか似たようなところがあるような気がするんです。それは恋だけじゃない。私は家族に対する想いのようなものを主軸にして、天に行ってしまった父や母に対する想いを届けたくて詩を書いています。どんなにありえない話だと言われようが、やっぱり届けたいものは届けたいわけです”

ひとと語録③
“私はメールにしても、詩を書くのと同じぐらいエネルギーを注いでいるときがあって…改行とか(笑)。それだけ相手も想いを込めて書いてくれていればいいんですけどね。あるとき、自分では覚えてなかったんですが、別れる人に対して「見ている風景は一緒なんだから、違う電線に鳥みたいにとまっててもいいじゃないの」というのを書いたんですね。それで別れ際に「これ、おまえが書いたんだけど、けっこういい言葉だなと思って…」と言われて(笑)。まあ、想いを伝えきれずに終わってしまったかなという話ですけどね(笑)”

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