模型と魚釣り

インドアはプラモデル。アウトドアなら海釣り。田舎暮らしのジジイの日記。
アイコンはボーダーの愛犬みぃちゃんです。

スノウベリーの2年

2021年02月21日 | お船

先週一番寒い朝は氷点下7℃でした。今朝は3℃で昼間は20℃近くまで上がるようです。
わずか数日の間にしてはアップダウンが激しく、ジェットコースターのようです。
風邪をひかないようにしないと、医者に診てもらうのも大変ですからね。

昨日の土曜日ステイホームで体力を使わず、酒を飲まんもんで深夜まで寝付けず、今朝も4時前にすっきり起きてしまいました。
なので、英国コルベット艦HMCSスノウベリーの総括をやってしまいます。
どこで、いつ買ったのか履歴を見てもわかりませんでしたが、初めて船台に載せたのは2019年の正月。
他のキットに寄り道しながらも、2年掛かって完成しました。

では、Walk around という感じで。
この辺りが一番賑やかな部分です。
人は両手を挙げて同方向に振ると、電線音頭になると学んだ。

水兵はトミーテックのジオコレ ザ人間「自衛隊の人々」の塗り替えです。
自分で見つけたわけではなくて、他の方がこの人形を使われているのを見たので丸パクリです。
ご丁寧にすべての船窓に錆び垂れを描きました。
ランダムとか自然にとかいうのを、人為的に施すのは苦手だな。
ガイアのエナメルの錆用塗料なんですが、引いて伸ばすと錆っぽくなってくれますね。

黒っぽいのは、スポンジぽんぽんです。1/144なので大きくならないように気を付けました。

マストはもう少し後傾していたのに、張り線したら直立しちゃいました。

ボートやカッターは最後に付けましたが、もう少しもっともらしく工夫できなかったか、と思います。
艦橋の張り出し下のトラスはエバグリで自作。
レーダー塔の手すりはキットのままで、その他の手すりの横棒は0.3mmリン青銅線に置き換えました。
これを見ると置き換えて良かった。


軍艦旗はアルミホイルをデカールでサンドしたもの。
実物写真を見て気づいたので、舷側の内側には斜めの支え(頬杖)をエバグリで20本以上付けたのでした。

後部のキャビン屋上から、手すりの金属化を始めました。
うまくいくのか、どれだけ面倒なのか不安だったころ。でも意外と簡単でした。

スノウベリーの銘板の上方に見える明り取りの天窓は、大半を閉めて、数個開けました。
天窓の丸いクリアパーツは最後までマスキングしていたのですが、開けたところからつや消しクリアが吹き込んで、開けた窓だけ内側から曇ってしまいました。

投射するタイプの爆雷を見てもわかるように、モールド全体がもったりしてシャープさに欠けるキットでした。

英国艦船にお詳しい方のブログにブックマークして色々パクらせて頂きました。
この右舷側の艦橋張り出しを、前後方向に延長したのもその情報から。

張り出し下の手すりはロープなのですが、ここだけナイロン糸を張らずにストレッチリギングにしました。
失敗したらやり直しできない箇所だったので。

艦橋の弾片防護のクッションは、エポキシパテかなんかで、もう少し柔らかさを感じる表現にしたいところ。
まったく同じ形で、しかも味気ない造形です。

主砲の円形デッキには、100均のフルイから切り出した真鍮メッシュを使って半田付けして組んだ柵を付けました。
もう少し低くないとおかしいのですが、自分的には結構お気に入りの箇所。
木甲板は、かなり適当にチーク色を塗りましたが、ウオッシングしたらまあまあになったと思います。
もう少し退色していた方が、らしいかも。

錨はシャンクを可動にして船体に密着させました。やって良かったと自己満足。
錨は一番ハードに汚しましたが、それでもおかしくないですね。
鎖はウオーターラインの大型艦船用の金属製を奮発しました。

台座の木片は本物のチーク。
東急ハンズで買った。木製はがきとして売っていたもの。
チークというのはものすごくオイリーな木材だと知った。
なのでシールも貼れず、アクリル板にタップを切って真鍮ネジで固定。
接着剤が効かないので、こういう使い方しか思いつかなかった。

切手を貼って投函しても、取れてしまうと思うなあ。

ベースのアクリル板は、何か廃物の展示用のアクリル板から切り出しました。
厚さ5mmほどあるので、電動トリマーを持ってない頃なら手を出せない素材。
真鍮の支柱の中心には鉄のネジが通してあって、船底に仕込んだネオジム磁石で付けていますが、先週の地震で心配になったので、急遽両面テープも併用しました。

なぜこのキットを買う気になったのか。どういう心境の時にポチっしたんでしょう。昔過ぎて思い出せない。
結果オーライ。楽しかったし、良い経験ができた。
同じ1/144の飛行機を並べて。
イマイ1/144の日本機を作ったことがありますが、この船にしたような手を入れることができない大きさだと思っていました。
最近は1/144の飛行機でもかなり手を入れた作品をみるようになりましたが、やればできるかもと思うようになりました。

船は横長で構図が難しいです。
拡大すると喫水線上に小さな点々が見えます。フジツボのつもりでスポンジぽんぽんしました。
水線下のウエザリングは想像できなかったので、全体をウオッシングしたのみです。

大型モデル用の棚に収まりました。
並べてみたら、イ-19はほとんど汚せてなかったので、少しは成長してるんだなと思いました。
イ-19の真鍮支柱が標準の長さだったのを、そのままだとマストが支えてしまうことがわかり、この船用に短く詰めたのが19年4月でした。

次にここに来るのは、ドイツの高速魚雷艇S-BOOTのはず。
レベル1/72です。1/72なので船員も改造できるかなあ。
古い記録を調べたりしてたら、もう3時間以上過ぎたんだ。
今日は暖かいらしいから、何をしようかな。


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
祝、完成! (クラキン)
2021-02-21 12:14:27
レベル1/144フラワー級コルベット艦スノウベリー完成おめでとうございます。
改めて某HPで素組みの完成写真を確認いたしましたが、全然別キットのように生まれ変わっています。
市販のエッチングパーツなどに頼らず、ほぼ全て自前のディテールアップと工夫で2年間コツコツと製作された成果が凝縮された素晴らしい完成品です。
hisotaさんのご努力に敬服です。
主砲の円形デッキや錨、各手摺やボートなど、どこを見てもお手本になります。
私も貴殿を見習い、日本丸は時間を掛けてジックリと作りたいと思います。
素晴らしい作品を、ありがとうございます。
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Unknown ( 趣味人( シュミット ))
2021-02-21 17:29:23
hisotaお師匠様

㊗️完成おめでとうございます㊗️
2年の長きに渡り、大団円を迎えられました事、本当にご苦労様でした。
艦船の事はさっぱりわかりませんが、SNS上で先駆者の作例を良きにつけ悪しきにつけ参考に出来る良い時代です。
いっちょんちょんの模型も進化していて、細部の再現度も上がってきていますよね。手を入れなくても完成度の高い現在のマスプロ製品に、いかに個性を表現できるか!と松本州平師匠はツイートされ、SAの一式陸攻の作例がそれを物語っていました。
サラッと作れるもの、根性入れて作るもの、模型の楽しみ方も緩急をつけて永くやっていきたいところです。次はシェーのリクエスト、たのんまっせ〜(爆)
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Unknown (hisota)
2021-02-21 20:19:41
クラキンさん、いらっしゃいませ!
このキットは、合いが悪いとか、寸法が間違っているとかということはないので、パーティングライン消しを地道にやっていれば、完成する感じです。
エッチングパーツは売り切れだし、高いので使いませんでした。キットのままでいくか、何を自作で置き換えるかとか、そういうことを考えながら進めるのが新鮮でした。
日本丸はどこまで手を入れるかで、工数がだいぶ変わるんでしょうね。帆船は作ったことがないので想像できませんが、製作記を楽しみにしてます。
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Unknown (hisota)
2021-02-21 20:37:36
師匠っ!久しぶりにまともなコメントありがとうございます。
最近のキットは、普通に作れば普通に完成するので、作者の表現(思い)をなにか足さなければ、面白味というか芸術性というか個性というか、そういう大切なものが抜け落ちた、ただのドンガラができてしまいますね。
この歳になって、やっと普通の完成品はできるようになってきたので、師匠を見習って、自分なりの何かしら課題かテーマを想定してから、取り組んでみたいと思います。
簡単にシェーとおっしゃいますが、やりませんよ。実際に作るのは結構難しそうですから!
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完成おめでとうございます (hajime)
2021-02-22 21:24:01
製作記を拝見してきましたが、いつも丁寧で確実な作業をされていて尊敬しておりました。
ほとんどキットのまま素組で済ませている私には到底届かないレベルです。
2年もの期間を経て完成したこのキットは、もう宝物ですね。
製作記事の行間に製造業の職人気質を感じていましたたが、まさにその通りの完成品になったと思います。
あらためて完成おめでとうございます。そしてお疲れ様でした。
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Unknown (hisota)
2021-02-23 08:41:12
hajimeさんコメントありがとうございます。
AFVのように組立後にまとめて塗ることができず、10パーツ位切り出したら、整形・塗装・組付けの繰り返しで、飽きてしまったので、他のキットに寄り道していたら2年も経ってしまいました。
飛行機の接着線消しや車のグロス塗装のような神経を遣う工程がないので、気楽です。
それと、大型艦船モデルはこう作らなければならない、って言うのが今のところ無いようなので、どんな風に作ってもある意味自由だと感じました。
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