5日目:ローマの初日、ガイド付きの名所見物散歩のあとに本日2回目のミッションです。
19:15にバスで迎えに来るから、ショッピングやディナーで2時間ほど自由に散策しなさいとのこと。
まずガイドさんと歩いている最中にトリュフ専門店があったので、そこまで戻って試食をしながらお買い物。
ピサの斜塔でトリュフ入りパスタを食べてから、トリュフの香りがイタリアっぽくて好きになっちゃったんです。
イタリア発祥の高級ブランド店が軒を連ねる通りがあるのですが、買えないので早めのディナーにしました。
この日はだいぶ歩いたので食べられそうでした。
イタリアにはリストランテ、トラットリア、ピッツェリア、オステリアなどいう食事処の形態(ランク?)があるのですが、ガイドさんがこの辺の店なら間違いないというので、よく調べずに初めてリストランテに入ってみました。
アンジーズという店で、後で見たら評価は4.3とまあまあでした。
私はせっかちなのですぐに店を決めて入ってしまうのですが、同じツアーの他の方たちは事前にネットでしっかり評価や値段を調べてから店を選んでいたそうです。
でも味はどこもおいしいです。少なくともサイ○リアやファミリーレストランよりは確実に。
イスタンブールの朝食バイキングで生野菜を食べて以来、イタリア国内ではまったく野菜を食べられなかったので、まずサラダを注文しました。
ローマだからと何も考えずにシーザーサラダにしました。
このサラダがなんと25ユーロ。さすが観光地のリストランテはお高い。
しかも後で調べたらこのシーザーサラダ、ローマ発祥じゃなくてイタリア出身のメキシコ人シェフ シーサーさんが考案したレシピなんですって。
ローマには縁もゆかりもないの。だからなんかやる気がないのかな。
ペコリーノかパルメジャーノのようなチーズがのっていますが、シーザードレッシングは掛かってません。
塩分と酸味が極端にすくないマヨネーズのようなものがのっています。
皿にとって各自バルサミコ酢とオリーブオイルを好みでかけるのがこの店のスタイル。
ウエイター君にシーザーの発音を聞いたらシーサーというのだそうです。沖縄の狛犬と一緒じゃん。
最初カエサルって言ったら???だったもんなあ。
イタリア語とラテン語がどうのとか説明してくれたけど早口で分からなかった。
パスタはローマ発祥のカルボナーラ(18ユーロ)にしました。
ベーコンとは少し違う塩漬け肉をしっかり香ばしく焼いてあっておいしい。
でも味はなんかもの足りませんでした。正直うちで作るのもそれほど負けてないな、と思った次第。
キャンティワインのグラスが13ユーロ、シャルドネのグラスは14ユーロとさすがリストランテはかなりお高い。
飲み物が特に高くてカフェの倍くらいします。
でもうちの嫁はんは、ウエイターが若くてハンサムで礼儀正しく丁寧(やはりリストランテだし)だからか、旅行中一番良い食事だったと申しておりました。
それとホテル以外ではトイレが一番きれいだったとも。
18:32にリストランテの支払いを済ませ、集合場所のスペイン広場の周りをうろつきました。
多くの人で賑わう路上のカフェ(あとからレシート見たらBARでした)があったので、もう少し飲むことにしました。
赤はカベルネソービニオン、白はミュラートリガゥで両方とも7ユーロ。
北海道のおたるワインでミュラートリガゥは飲んだことがあるので、イタリアのはどうかと。
キリッとおいしい辛口でした。
ポテトチップスやサンドイッチなどのお通しはタダ。
炭水化物はもういらないんだよなぁ。半分しか食べられませんでした。
ウエイターさんに「イル コント ペルファボーレ Il conto, perfavore」(←絶対に覚えるべき)というとお会計をしてくれます。18:57でした。
バスでホテルへ帰ったらすぐに寝られました。
6日目:ローマの2日目は丸一日自由時間です。
ローマ郊外のホテルから市の中心地まで希望者はバスで送迎してくれます。片道¥1000もするので朝の行きだけバスに乗りました。
少し学習したので、朝食を非常に軽くしました。
ポポロ広場というところに降ろされました。前日に主要な名所は見ているので、まだ見ていないバチカンのサンピエトロ大聖堂に向かいました。
こういう時にグーグルマップは本当に重宝します。
自位置と目的地の方向がわかるので、3kmほどの道のりをグーグルおすすめではない経路で向かいました。
無料で入れますが、手荷物チェックで並びます。
今年は25年に一度しか開かない、「聖なる扉」が開く年だそうで世界中のカトリック信者が集まるそうです。
2024年12月24日に開けて、イエスの生誕2025周年を祝うようです。
聖なる扉を入った右側に礼拝室(?)というのかな、係がいて入場制限をしている部屋がありました。
帽子を取ること、写真撮影も厳禁です。きっと教徒には特別な部屋なんでしょう、行列ができていましたが試しに入ってみました。
そこに入ると中の空気が他とはまったく違っていて、膝まづき頭を垂れる人あり、静かに祈る人あり、厳粛というか荘厳というのか、宗教にまったく興味のない私たちでさえ言葉を失うほどの重く静かな雰囲気に満ちていました。
静寂の空気か何かに吞まれてしまったようで、生まれてこれまでこんな神妙な気分になったのは初めてでした。
作り物ではない本物の本場のキリスト教に触れられたようで、よい経験ができました。
この日のランチはバチカン近くの評判の良いトラットリアをばっちり調べて決めてありました。
でもまだ開店まで少し時間があったので、カフェで時間つぶしにしました。
昼間から飲むのはどこの国でも気持ちがいい。
この店で初めてウエイターから「サービス料を含んでいないので、チップをくれ」と要求されました。
少ないかとも思いましたが、ポケットを探ったら出てきた1ユーロを「グラッチェ」と渡しました。
開店準備が終わるかどうかというやや早いタイミングでトラットリアに着いてしまいましたが、笑顔で入れてくれました。
昨夜のリストランテのカルボナーラがそれほどでもなかったので、念のためここでも確認することにしました。
ローマのカルボナーラは生クリームを使わないので、家で作るのよりもあっさりなので感じが違うのかもしれません。12ユーロ。
それと牛モツ煮込みのトリッパ。15ユーロ。
フィレンツェの市場で食べたランプレドットは牛の4番目の胃であるギアラのモツ煮込みで、トリッパは2番目の胃であるハチノスの煮込みです。
ランプレドットは注文を受けてから、大きなまま煮てあるギアラを鍋から引き揚げ、ひと口大にカットして皿に盛って煮汁を掛けて提供されます。
トリッパは予めカットしてから煮込んであって汁もほとんどありません。
イタリアはパスタとピザ以外にはパンを付けてくれるんです。
関東の居酒屋で食べる煮込み(みそ味の)はモツの匂いを残してありますが、イタリアのは下処理がしっかりしてあるのかモツの匂いはまったくせず、独特の食感とうまみで内臓肉が嫌いな方でも食べやすいんじゃないかと思いました。
赤ワインのデカンタで2皿食べて、もう少しいけそうだったのでラムのカチャトーラ(仔羊肉の猟師風煮込み)と白ワインのデカンタを追加しました。
ローズマリーの葉が10cmほど枝のまま入っており、ビネガーで煮込んであるのでやや酸味があります。
羊なのか何かわからないほどクセがなく、ほろほろに煮込んであってとてもおいしい。
くどくないのでペロリと食べてしまいました。
イタリアのレストランの料理というのは家庭料理の延長にあるような気がします。
日本料理やフランス料理の高級店のような芸術的ともいえる、お店でしか味わえないような特別な料理というのではなくて、普段家で食べているような料理をプロの料理人がもう少し上品にして食べさせてくれるというような。
ランチをしっかり食べてしまったので、夕食はとても外食は無理だと考えスーパーで総菜を買ってホテルの部屋で食べることにしました。イタリア最後の夜なのに。
それと帰りはツアーのバスを使わず地下鉄でホテルに戻らなくてはならないので、暗くなってからでは少々怖いというのもあります。
スーパーの総菜コーナーではハムなどの塩漬け肉が豊富においてありオーダーカットしてくれます。
手前のガラスケースは魚の総菜など。
左手前の19.99ユーロ/Kgはニシンの燻製。これを1ピース買いました。
50gほどで1.04ユーロでした。
グーグル翻訳などを使って店前で時間をかけるのが嫌だったので、見た目でエイやっと指さして「1ピース」と言ったら当たりで好物のニシンでした。
あとから画像で翻訳してみたら、その上の21.99ユーロは鯖で、24.99ユーロは鰯でした。
こちらは肉の総菜です。
中央の11.90ユーロは両方とも鶏の手羽元のローストで味付け違いです。
1ピースずつ買いました。2ピースで130gほどで1.57ユーロ。
左の16.90ユーロはチキンカツですね。買えばよかったな。
とにかく小心者でせっかちだから落ち着いてできないんです。
チーズは魅力的なのですが、塊ひとつが大きくて常温でもなんと保存できそうなハードタイプをお土産に買っただけでした。
買い物を済まして、この日最大のミッションである「ローマの地下鉄に乗ってホテルに帰る」に挑むのです。
メトロ駅のあるスペイン広場に向かう途中、c.u.c.i.n.aというキッチングッズの店に寄りました。
予め日本で調べてあった店です。
日本のロフトのような新しい店をイメージしていたのですが、商店街にある金物屋さんという風情のこじんまりした店でした。
ワインのコルク抜きのセンスが良いのがあれば買おうと考えていましたが、良いものは80ユーロ以上もして安いものはチャチで、丁度手ごろなものがありませんでしたが、代わりにピザ切りを買いました。
メトロの乗り方については添乗員さんがユーチューブに乗り方講座があるのを紹介してくれたので予習してありました。
クレジットカードでスイカのようにタッチ(均一料金1.5ユーロ)すれば改札を通れること、ローマメトロA線に乗ってサンジョバンニ駅でメトロC線に乗り換えること・・などで頭がいっぱい。
メトロはスリが多いので入り口付近に立たないこと、とか席が空いてたら座った方が安全とか緊張します。
でも乗り換えもうまくできて、ホテルには無事何事もなく18時頃には着きました。
部屋で買ってきた惣菜をつまみにビールとワインを飲んだのですが、その時の写真を一枚も撮ってませんでした。
無事ホテルに着いてどっと疲れが出たんでしょう。
燻製ニシンは保存食なので塩辛かったですが、生野菜と一緒に食べるととても美味。
手羽元のローストは脂っぽくなくて程よい味付け。自宅近所のスーパーの総菜よりも何倍もおいしいかったです。
食べ物に対するイタリア人のセンスはかなりよいと思いました。
特に塩分が正確(控えめ)で、揚げ物なども無駄に脂っぽくないです。
7日目:帰国
早朝ローマ空港を発ってイスタンブール経由成田へ向かいます。
こういう早朝発とか夜遅く着とかが安い所以なんでしょうね。
機中泊で成田に翌朝着くと黄砂で空が曇っていました。
気温もかなり暖かかったので、シャツを一枚脱ぎました。
初めての海外旅行はとても面白く満足でした。
鹿児島旅行の時もレンタカーを借りて最初に行ったのは霧島市内のスーパーマーケットでした。
そこで買ったさつま揚げを食べながらドライブしました。
小樽の生協店舗でもニシンの切込み漬けを買いました。
ベネチアとフィレンツェでは各1店、ローマでは3店のスーパーで買い物をしました。
海外でも地元の人々が利用する店で地元の人々が食べているものを買って食べるのが面白いし楽しいなと実感しました。
観光地の食堂のメニューは英語併記だしウエイターは英語が話せる人が多いのですが、スーパーマーケットの店員さんはイタリア語オンリーなので意思疎通ができませんでした。
レジもいい加減で、17セントだったので20セント渡すとニコッと笑ってお釣りは無しです。逆に会計が22セントでも20セントでOKって言われるのです。
こういうところはイタリア人の昔ながらのイメージである、「いい加減」みたいなものを感じることができて面白かったです。
もっと若い頃から行っておけばよかったと思います。
うちは子供ができるのが遅かったせいで今頃やっと行けるようになったのですが、体力的にかなりきついですね。
歳を取って食が細くなっているので、思う存分食べられないのが残念でなりません。
ここ数年のうちに海外の行きたいところに精力的に行っておこうと考えています。
この旅行のことを思い出すだけで、半年くらいはニヤニヤ楽しめそうです。
今回のイタリア旅行はミラノ、ベネチア、フィレンツェ、ローマという人気の都市が一度に訪問できて、オプションを追加しなければ各地で自由行動が多くて何も付いてない安いのだけが取りえのツアーでした。
4日目:フィレンツェの丸一日自由行動は中央市場を基地に決めてまず昼食を済ませました。
腹がふくれて落ち着いたし雨も降っていなかったので、近くにあるターミナルのサンタ・マリア・ノヴェッラ駅を見に行きがてらブラブラと散策することにしました。
ターミナルらしい頭端式のホームにヨーロッパ風の車両が止まっています。
駅にはトラムも接続しています。
こういう最新式の車両と古い石畳や石造りの建造物との対比がヨーロッパの魅力なんだと思います。
旅行に出る直前にTVでフィレンツェの旅番組があり、それを録画して2回ほど観て予習してきました。
ビッキオ橋という橋が観光名物で楽しいらしいというので向かいました。
こういう何気ない通りがおしゃれなのです。
橋は屋根付きで道の両側は宝石店ばかりです。
見たいものがないのでその先のカフェでジェラートとエスプレッソでトイレ休憩にしました。
ビッキオ橋を渡ってひとつ下流の橋の上から外観を撮影。
宝石とかブランド品とかモノに興味がないので時間をつぶせませんでした。
歩くのも飽きたので基地の中央市場に戻って早めの夕食にすることにしました。
ぶらぶら歩いてもジジイで食が細いのであんまり腹が減りません。
フードコートの魚屋で魚介のフリットの盛り合わせ(注文後に揚げてくれます)を買い、白ワインをグラスで飲みました。
新鮮な魚介が十種類以上入っており、軽いので意外にペロッと食べられました。
でもパスタやパンなどの炭水化物を食べる気力はありませんでした。
8時の集合時間までフードコートでまったりと過ごしました。
今から思えば、時差ボケで体が重くて一番体調の悪い日でした。
5日目:市場への帰り道、地元のスーパーマーケットでハムと箱のワインを買っておきました。
ホテルの朝食はおいしくないので、食堂ではヨーグルトとカフェラテのみ頂いて、パンを部屋に持ち帰って買ってきた惣菜で食べる作戦です。
こんな箱のワインでも日本の同じようなものよりもずっとおいしくて、ハムやチーズも安くておいしいです。
物価についてですが、日本の100均のような店がイタリアにもあって、全部99セント均一。並んでいる商品は日本の¥100のものとほぼ同じようです。
高速道のガソリンスタンドが1.76ユーロ/Lでした。
感覚的にはそのまま100倍すれば、つまり1ユーロ=100円ならばイタリアはちょうど良いような気がしました。
2023年のイタリアの平均年収は46千ドル(世界23位)、日本は42千ドル(24位)とほぼ同ランクなので、そんな風に感じるのでしょうか。
ヨーロッパの他の国はもっと高くて、ドイツ人の平均年収は日本の1.6倍です。そういう意味では1ユーロ=160円は妥当なのかもしれません。
対ユーロで円を強くするとドイツの自動車やフランスの農業製品が値ごろになって日本に大量に流入してしまうので、ユーロを高値維持してるんじゃないかと邪推してしまいます。
朝食後フレンツェを発って高速道をローマに移動します。
DAF、IVECO、SCANIA、MANなど日本では見かけないトラックがいっぱい。
ベンツもいます。
我々の乗ったトスカーナバスはSETRA。帰って調べたらドイツのメーカーだそうです。
イタリア人の運転手がこいつを結構飛ばすんですよ。
車線変更でウインカー出さないやつばっかりで、こんな道は運転したくないなと思いました。
お昼頃にローマ着。
バスを降りるといきなり1時間半の自由時間で、どこかで昼食を食べてきなさいというミッション。
良く調べないでピッツェリアに入ったら、あんまり評価の良くない店でしたが、普通においしい。
ピッツァマルゲリータ(8ユーロ)と赤ワイン(シラー)のハーフボトル(7.5ユーロ)でおなかいっぱい。
朝しっかり食べてバス乗ってるだけじゃ、昼にはおなかすきませんから。
マルゲリータって普通バジルの葉がのってるんじゃないのかな。
午後は日本人ガイドさんが名所を徒歩で案内してくれます。なんて気楽なんでしょう。
すぐ近くのコロッセオから。
奴隷同士で殺し合いをさせてそれを見物するという、競技場だそうです。
オードリーヘップバーンのローマの休日を大昔に観ましたが、そんな風景がそこ此処に実在しています。
スリが多いというトレビの泉。注意するように脅されていたので緊張しました。
ジェラート屋さんでトイレを借ります。嫁はんはアイス食べてました。
出川哲朗レベルの語学力でよく注文できたな。
スペイン広場まで3時間半歩いてガイドして頂きました。
若い頃はガイドに付いてぞろぞろ列になって歩くのはみっともないからまっぴらだと思っていましたが、これはこれで悪くないです。
食事にもガイドがいて、どこか案内してほしいなあと思いました。
また、帰りのバスの集合時間まで自由行動なのです。後編に続く。
先週から春分の日がらみの9連休にして、イタリア旅行に行ってきました。
初めての海外とあって行くまではガチガチに緊張していましたが、盗難等にもあわず無事帰ってくることができました。
嫁さんに「遊びに行くんだよ?」と言われるほど、私の様子が普段とは違っていたんでしょう。
「遊びに?」やることをすべて把握している仕事の出張の方がどんなに気が楽か。
試験勉強がまだ不十分なのに受験に行く気分でした。
成田出発の便が朝早かったので、前泊にして千葉在住の友人を呼びだして飲み会にしました。
旅立ちの日に玄関を出た時から雨だったことは記憶にないほどの晴れ男なのですが、フライト当日の成田は朝から名残り雪が舞うバッドコンディションで離陸が3時間以上も遅れてしまいました。
イタリア直行ではなくイスタンブールで乗り換え予定だったのですが、遅れたせいで乗り継ぎ便が出てしまい、急遽1泊目のミラノがイスタンブール泊に変更になりました。けど皮肉にもこの五つ星のホテルがこの旅で一番良かったのでした。
2日目 翌朝のイスタンブールからミラノへの便も出るのが遅いので、結局ミラノ観光はキャンセルとなり次の予定地ベネチアに直行することに。
ミラノ空港からの高速道路の車窓は、同じ温帯気候の田園風景ということもあり山梨県あたりの中央道と同じ雰囲気。
ブドウ畑と牧草地が多く見られました。
牧草地では空中でホバリングしながら獲物を探す小型の猛禽を2羽見ました。
トビらしき中型の猛禽も見ました。帰って調べたら欧州にもトビはいるらしいのでトビだったのでしょう。
こんな風景を見て、なぜか異国という緊張がほぐれ、人が住むところはどこも大差ないなとホッとしました。
ベネチア島に入ったのはもう夕暮れ時。
ここで初の試練、2時間半の自由時間で夕飯をすませるというミッションです。
安いツアーなのでオプションを付けないと自由時間だらけなのです。
イタリアに入ってから一度もWiFiにつなげてないので、まだスマホが使えません。
グーグルマップが使えず、検索もできない状況では行き当たりばったりで店に入るしかありませんでした。
ボンゴレビアンコは一発で通じました。ウエイターは英語がわかるようなのでイカ墨の方もブラック スクイッドと言ったらすぐにわかりました。
イカ釣りをしているのでイカ=スクイッドという単語を知っていて助かりました。
ワインはハウスのハーフボトル。ワインテストなんてバブルの頃に昔の彼女と青山のレストランでして以来かな。もう大人なので落ち着いて余裕でできました。
支払いのレシートは捨てずに持って帰りました。ここは合計64.35ユーロでした。
スマホが使えなかったので店の評判を調べる前に入ってしまいましたが、後で見たら評判が悪い店でした。
特にまずくはなかったけど、少し高いかな。
店を出て、こんな細い路地を歩き回っていたら自分の位置を見失い迷子に。
似たような路地ばかりでどこを通ってきたのかわかりません。
偶然ハイキング用のコンパス(方位磁石)を持っていたので、南へ南へと焦って走りましたが集合時間に3分遅れてしまいました。
この晩はベネチア島外地区のホテル泊。
3日目 時差ボケでよく寝られないので夜明けとともにホテル周辺を散歩してみました。
ホテルの周りは住宅地でした。
6時から開いていたこのカフェでエスプレッソとラテマキアートを頂きましたが、レジのおばさんに英語が通じないしこちらも慣れてないのでオーダーが大変。
ここでイタリア人の寛容というかよくわからない会計を初体験。
5ユーロ出せばお釣りがくると計算したんだけど、お店内で座って飲んだので何かチャージが足されたみたい。
犬と散歩中のマダムにMay I…dog?と話しかけてパチリ。
SUVが多いのは日本だけじゃないようです。
一瞬日本の住宅街にも見えますが、家が木造モルタルでないことや電線電柱がないことで異国と分かります。
散歩から帰って朝食。イタリアのホテルの朝食ブッフェはどこも本当に残念なものでした。
観光地から離れた格安ホテルだからなんでしょう。
朝食後ピサの斜塔見学にバスで向かいます。東海岸のベネチアから西海岸近いピサまでの山越えルートです。
山岳部の植生も本州とよく似ていると思いました。
ピサの駐車場から住宅街を抜けて斜塔に向かう途中の踏切にて。
動力分散方式の電車ではなく、機関車が前後(片側は運転席だけかも)に付く動力集中方式です。この方がメンテする動力車が少なくて済むのかな。
斜塔に着いたらまず自由時間で昼食です。
食事したらトイレ貸してくれるよね?って聞いたらOKというのでこの店にしました。
Pici alla norcina というトリュフソースのポルチーニのパスタを2人でシェア。
Piciというのはうどんのように太いパスタのこと。
パスタは14.5ユーロでした。ハウスワイングラス赤は5ユーロ。
白ワインでヴェルメンティーとかヴェルナッチャとかブドウ品種を指定すると6ユーロでしたが、比較的安価な店でした。
白ワインは日本で飲むよりもイタリアの方が格段に美味いと感じました。えぐみとか苦みがない感じ。保存料とかが違うのかな。
この店はネットの評価も4.6と悪くない。でも円安で1ユーロ>¥160なのが痛いです。
テキトーに決めた割にはトリュフの香り豊かなパスタでおいしかった。
斜塔はガイド付きで上まで登りました。石の塔なので木造の塔よりは安心感がありました。
斜塔頂上からの眺め。
どこの街も警察や軍の車両があり、警備していました。
もっと塗装剥がれやキズがあった方がモデル製作の参考になるのですが。
フィレンツェ泊。
この日の夕食だけフィレンツェ名物のローストポークが付いていました。
食べたのは4つ星の店らしいですが、ソースが塩辛くていまいち。
イタリアでの食事は朝食を除いてどの店も十分おいしく、自分は標準以上だと思いました。
特に塩味は薄めの丁度良い店ばかり。甘味は少々過ぎるけど。
4日目 丸1日フィレンツェを自由散策という初心者にはハードルの高い日。
でも英語でほとんど通じることが分かったし、しかもスマホのeSIMが効いてグーグルマップが使えるので余裕が出てきました。
丘の上から街全体を眺めてから、解散します。
一番の問題はトイレ事情。公衆トイレは有料が多いので、なるべくカフェやレストランで無料のを使いたい。
もしおなかの調子が悪くて下ってたらと想像すると恐ろしいです。
便座がないところも多くて、女性は尻を浮かせて空気椅子状態でせざるを得ないみたいです。
こんな路地を歩き回ります。
現地の天気アプリでは雨の予報だったので傘を持って行きましたが、降ったり止んだりのタイミングが良くて傘をさして歩くことはありませんでした。
ターミナル駅のそばに中央市場があってその2階がフードコートになっており、時間つぶしに最適なのでまず向かいました。
1階は本当の市場で早い時間に閉まりますが、フードコートは夜の集合時間まで開いているのです。
ハムやサラミなどの肉の塩漬け類とチーズが豊富です。
鮮魚屋もあってアジやサバ、イワシ、カサゴなどのお馴染みの魚も丸のまま売っていました。
お昼時は混むというので11時過ぎからランチにしました。
生ビール400cc(Pilsnerとvaizen)6.5ユーロで喉を潤してからフードコートを1周して物色。
朝食を食べて間がないから軽めを心がけて。
手前から生ハム、サバ、トリュフのオープンサンド。1個3ユーロ。
それとイタリア風の牛もつ煮込み、ランプレドット8ユーロ。
パンにはさんでパニーニ(サンドイッチ)として食べることもできますが、パンは腹にたまるので器にしました。
有名なトリッパとは同じ胃でも使う部位が違います。
煮込むスープは両方ともトマトベースですがランプレドットはさらっとして、トリッパはシチュウほどとろみがあります。
グラスの赤ワインはビールより安くて5ユーロほど。
日本では大きなグラスに少しですが、ここでは100ccは入れてくれてると思います。
早めのお昼ご飯をすませてヒマになりました。
オプションの美術館見学などを申し込んでいないのですることがありません。
革製品の有名ブランド店が並んでいますが、興味ないし。
入国直後に飲んだミネラルウオーターが合わなかったようでおなかの調子が悪いし、時差ボケの影響か体がだるくてあまり動きたくありませんでした。
フードコートでしばしボーっとしていましたが、昼になり混んできたので街歩きすることにしました。
中編に続く。