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フィリーズレビュー(GⅡ)調教診断

2008-03-13 19:59:49 | 調教診断
ベストオブミー抜群の行きっぷり

【エイシンパンサー】○ 好調キープ
既に年明けから3戦を使われ、中3週の今回は軽めの調整。最終追い切りも、坂路を単走でサッと流す程度。頭は高いが、相変わらずピッチの利いた回転の速いフットワークでスピード感に溢れる。全くの馬なりでラスト1Fが12秒2。上積みは望めないも、好調をキープしている。

エイムアットビップ】◎ 動き絶好も
福永騎手を背にDWで2頭併せの内を6Fから追走。抑え切れない手応えのまま4角で並びかけ、直線でゴーサインが出される。ゴール前でフワッとしたが、卓越した後肢から繰り出されるパワフルな走りで一気に併走馬を突き放した。ラスト1Fは圧巻の11秒8前後。格の違いを見せつける絶好の動きだった。しかし、2月23日に帰厩して熱発の影響で1週前追い切りができなかった。普段は坂路で追われる馬が、レースに間に合わせるためにコースで長めから追われた。調教の動きからも能力の高さは誰しもが認めるところだが、急仕上げは否めないし、いつもと違う調教パターンでイレ込みも心配だ。当日のテンションには注意。

【エーソングフォー】○ リズミカル
1週前に坂路で半マイルから51秒2を出しているので、最終追い切りは坂路でサッと流す。キビキビとした身のこなしで、ゴール前で右手前に替えて余裕残しのままフィニッシュ。気負うことなく、上手く首を使えてリズミカルな走り。

【パッションローズ】○ グイグイ加速も
北村友騎手を背に坂路で単走。ピッチの利いた回転の速いフットワークでグイグイ加速。ただ、ゴール前で左手前に替えてからは、右前脚が斜め前に出る感じで左へモタれた。元々硬いところがあるのだが、前走以上だった。それは気になる材料。

【ビーチアイドル】○ グイッと先着
岩田騎手を背に坂路で2頭併せ。直線で馬体を併せ、ラスト1Fを追われる。実践と同様に頭の位置が高くて見た目は平凡も、脚捌き自体は力強く併走馬をグイッと突き放した。坂路では地味なタイプ。順調。

ベストオブミー】◎ 脚力示す
安藤勝騎手を背に坂路を単走で。道中からハミ噛んでグッと顎を下げ、抜群の行きっぷり。最後まで鞍上は抑えるのに苦労していた。楽に半マイルから51秒4-13秒1。掻き込みが強く、完歩の小さいピッチ走法。ダート向きであることは確かも、絶好の動き。

【ペプチドルビー】○ 動きシャープ
藤田騎手を背にBで単走。ラスト1Fからビッシリ追われると、重心は高いが四肢を力強く伸ばしたシャープな動きを披露。決して一本調子のスピードタイプではない。久々の実戦だが、毎週Bで追われており馬体は太め感なく仕上がっている。

【マイネブリッツ】○ 動き機敏
DWで2頭併せの外を先行する形で5ハロンから。直線で一旦は先頭を譲るも、ラスト1Fでビッシリ追われて先着。手先の軽いフットワークで機敏な動きだった。トモの送りも上々。首をもう少し柔らかく使えるといいが。

【マイネレーツェル】△ 動き地味
坂路で単走。ラストで少し気合いを付けられた程度で52秒2なら優秀だが、完歩が小さく前捌きが硬めで見た目は地味。強調材料は見当たらなかった。

【マチカネハヤテ】○ 滑らか
CWで単走。掛かり気味で鞍上との呼吸が悪い。ゴール前はフワフワしていた。時計も地味。それでも、前脚をピンと張り出して滑らかなフットワークは目に付いた。

【リマレックス】○ リラックス
中1週のためCWで2頭併せをキャンターに毛が生えた程度。とくに気負うことなくリラックスした走り。

【ラベ】○ 巻き返す
前走は10㌔減の410㌔。この中間は馬体回復を主眼に置かれ、馬なり調教ばかり。これは不満が残るが、一週前はチューリップ賞3着のオディールを手応えで圧倒。最終追い切りは、坂路で2頭併せ。右手前で左へモタれ、立て直してラスト1F手前で左手前に替えた時に再び左へモタれた。若さを覗かせたものの、大きなトビで見た目以上の時計。走りが軽やか。ゴール前はグイッと並走馬を突き放した。馬場のいい阪神で巻き返す。

レジネッタ】◎ 柔らかい身のこなし
坂路を単走でサッと流す。左手前の時に少しモタれていたが、ゴール前で右手前に替えてからは真っすぐ走っていた。首を上手く使い、シャープな脚捌きでリズミカル。気負うことなくリラックスして柔らかい身のこなしだった。

【ワンモアグリッター】△ 機敏さに欠け
坂路で単走。口向きが悪く、ゴール前は左へモタれていた。フットワークも緩慢な感じで機敏さに欠けた。元々、派手な時計を出すタイプではないが、推せない。

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