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日曜日の競馬

2008-01-19 23:29:14 | 最終結論
ベイリングボーイが波乱を起こす
ダンツウィニングのフットワークは一流馬のもの
ヒラボクロイヤルに復調気配

京都10R 石清水S(1600万下、芝・1600㍍)
◎ベイリングボーイ
○ソリッドプラチナム
▲ニルヴァーナ
△ハイソサエティー
×カイシュウタキオン
×コンティネント
☆ウエスタンクィーン
【見解】
 実力は高いのに低評価に甘んじているベイリングボーイを積極的に狙い打つ。前走の逆瀬川S10着は、大外枠発走からテンはソロッとした出方で中団を追走。だが、3ハロン目直前からガツンと掛かって10秒9と加速。ここから大きく後続を突き放しての逃げを打つ。だが、道悪で前後半1秒9差の前傾ラップ。先行馬総崩れの展開で、バテて当然だったが、直線は一旦差し返す見せ場を作り、坂上まで先頭で粘った。10着だったが、負けて強しの内容だった。3走前の甲東特別は、一頭だけ大外へ持ち出し、33秒5の強烈な末脚で差し切っている。気性難でモタれる面を持っているが、潜在能力は相当。前走で見せたテンの脚力を、1ハロンの距離短縮で終いの脚に還元できれば一気の差しがあっていい器。強気に狙う。
 ソリッドプラチナムの前走のオリオンS2着は、オープン級の好メンバーが揃った。スローの流れを道中は中団からの追走。3角手前で外めを通って一気に3番手の外めまで押し上げる。3,4角で手綱を押して早めのスパート。追ってからフワッとした感じで手応えほど伸びない感じだったが、ジワジワと一完歩毎に差を詰めた。僅かに届かなかったが、後続は封じている。中距離を連続して使われた後のマイル戦だけに、追走に苦労するかもしれないが、京都コースでその切れ味が脅威に。
 ニルヴァーナは切れる脚はないものの、緩みない流れで先行して粘り込む忍耐力を備えている。前走の逆瀬川S4着も道悪のHペースと、先行馬総崩れの展開を正攻法の競馬で最後まで粘った。オープンでも小差の競馬をしているように、相手を問わず走れるタイプ。ここもいつものパターンで。
 ハイソサエティーはジリ脚だが、前走のGホイップT3着はHペースを好位からジワジワと追い上げた。勝ち馬はその後京都金杯で3着。大崩れのないタイプだ。この中間は南Pコースで好時計を連発。間隔が開いたものの、これなら上昇度を見込める。
 カイシュウタキオンの前走は、発馬直後からずっとハミにもたれて力んでいた。あれではいくら能力があっても勝てない。今回も道中の呼吸がポイント。人気ほどの信頼は。


京都11R 日経新春杯(GⅡ 芝・2400㍍)
◎ヒラボクロイヤル
○オースミグラスワン
▲ダークメッセージ
△トウカイエリート
×アドマイヤジュピタ
×アドマイヤモナーク
☆テイエムプリキュア
【見解】
 人気の中心は久々のアドマイヤジュピタだが、そんなに強い馬とは思えないし、レース間隔や調教内容、前走比3㌔増のハンデを考えれば絶対的な存在ではない。その他にも、昨年の上位馬が顔を揃えるが、勢いが今ひとつ。横一線の戦いだろう。
 ここは復調気配漂うヒラボクロイヤルを狙い打つ。前走の中山金杯8着は、大トビで器用さに欠ける同馬には不向きな小回り中山コース。しかも、縦長のスローペースという追い込みにとっては辛い展開を最後方からの追走。向こう正面で馬群に取り付く。レースは逃げ馬がラスト3~2Fを11秒4-11秒0とビュンと加速する。ここでズブさを見せて置かれる。ようやく坂下で勢いがつき左手綱を引いて外めに誘導するも、前が壁になる。立て直して内へ突っ込むも万事休した。先行馬絶対有利の展開が向かなかったし、直線も脚を余した。コース適性も低かったことを考えれば、勝ち馬から0秒6秒差なら高く評価できる。前走でもデキ自体は良かったが、今週の坂路での最終追い切りは、併せ馬で集中した走りを見せ、グイッと先着。脚捌きに力強さがあった。好調だ。勿論、4角に下り坂があって広い京都外回りは歓迎だ。ゆったりいける分、2ハロンの距離延長も歓迎。鞍上は勢いに乗る藤岡佑。54㌔のハンデで一発が十分ある。
 天候が気になるのはオースミグラスワン。前走の鳴尾記念5着は、スローペースを後方からジッと我慢の追走。直線を向き、馬群がギュッと凝縮したために直線半ばで大外へ立て直すロス。レースの上がり3Fが11秒4-11秒1-11秒7という流れを考えれば絶望的。実際、坂上でも映像で確認できなかったくらいだが、ゴール前で凄まじい脚を使う。猛然と追い込むも僅かに届かなかった。負けて強しの内容だった。腰に弱さがあり、思うように結果が出なかったが、陣営が「痛いところがなくなって、今は気持ちも前向き」と復調を感じ取っている。実際に、今週の坂路での最終追い切りもグイグイ加速して集中力満点の走りだった。デキには自信を推せる。一気の距離延長は微妙も、タメていければ。天候が持ってほしい。

中山11R 京成杯(GⅢ 芝・2000㍍)
◎ダンツウィニング
○リトルアマポーラ
▲ドットコム
△ステルソニック
×マイネルファルケ
×マイネルチャールズ
【見解】
 今年のクラシックを狙える好素材が集結した。本命はダンツウィニング。前走のラジオNIKKEI杯2歳S6着は、首を上げた時にゲートが切られ、行き脚がつかず。しかも、勝ち馬に寄られて手綱を引っ張って後方に下げざるを得なかった。1,2角では首を上げてフワフワしたように若さを全開にした道中の追走。ピッタリとインの経済コースを立ち回り、4角でスパートを開始させると、なかなかエンジンが掛からない。直線を向いても伸びがない。ようやく坂下でエンジンが掛かり、ジワジワと追い上げて追撃。ゴール前で4着馬に寄られなければもっと際どかった。初芝で発馬後の不利とフワフワしていたことを考えれば高く評価していい。坂路追いで見せるダイナミックなアクションは一流馬のそれだし、今週の坂路での最終追い切りでも抜群の動きを披露し、ラスト1Fが12秒1。デキは間違いなく良い。一気の時計短縮は必要だが、フットワークからむしろ良馬場向き。それは、同厩舎の先輩・コンゴウリキシオーやアサクサキングスを彷彿とさせるもの。小回り中山コース向きとはいえないが、先行策からの粘り込みを図る。
 桜花賞候補のリトルアマポーラ。前走の500万戦1着は、縦長の速い流れを中団やや後ろから追走。重馬場だけに、余計スタミナを要する。4角から直線入り口にかけて11秒2と急激にペースアップしたところを中団から早めに追い上げる。直線でスッと左手前に替え、掻き込みの強いフットワークで加速。坂上で右手前に替えると、弾むようにグングン加速。一頭だけ完全に違う決め手で圧勝した。尾っぽを振る気難しさを覗かせたが、速い流れを中団から早めに追い上げる競馬で価値が高い。メンバー唯一の上がり3F34秒台の切れ味は光っていた。トモ蹴っぱりが半端なく強く、それが最後の脚に繋がっている。エンジンの掛かり遅いところがあるし、広いコース向きかもしれないが牡馬相手でも通用する器。距離延長も問題ないだろう。
 ドットコムも一戦毎に上昇している。前走のホープフルS3着は、大きなフットワークで先行。2角まではいいリズムで行けていたが、向こう正面から一気にペースアップした流れに対応できずズブさを見せる。手綱をしごいて必至に馬群に取り付き、直線でも長く脚を使って粘りに粘った。今週の最終追い切りでは、大きなフットワークから上手く首を使って推進力を感じさせる動き。いずれは長い距離で活躍できそうな感じ。素質あり。

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