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2022年は客観的な予想を心がけます。

京成杯回顧

2008-01-28 23:48:57 | 回顧
ヴァーミリアンに続き、サンライズバッカスも回避


【馬場】Cコース。冬開催特有の力の要る馬場。

12.5-10.7-12.6-12.0-13.0-12.6-12.9-12.0-12.4-12.2=2:2.9

【展開】プラチナメーンがハナ。2ハロン目で10秒7と速くなったために大外枠のマイネルファルケが行けず。2角の下り坂で一旦流れは速くなったものの、向こう正面で13秒0-12秒6-12秒9と極端に流れが緩んだことで馬群がギュッとひと塊。3角までは番手馬が手綱をギュッと抑えたためにレースが動かない。4角手前でマイネルファルケが仕掛けたことで一気にペースアップ。直後のマイネルチャールズ、アイティトップが待機。直線の激しい追い比べ。

 激しい肉弾戦を制し、マイネルチャールズがクラシック候補に躍り出た。11番枠から1角手前でガラッと開いた内めに突っ込み、中団馬群のなかに取り付く。これで前に馬を置くことに成功し、脚をタメられた。向こう正面で流れが緩んだだけに、ロスのない位置取りは想像以上にプラスに働いた。4角手前でレースの流れが一気に上がる。ここで手綱をしごいてスパートを開始させる。だが、鞍上の松岡は進路に迷いが生じたのか、手綱を緩めたり、押したりのチグハグな誘導に。4角でステルスの外めに進路を取るも、今度はアイティに被されて抜け出せない。直線入り口では馬体を激しく接触させる。仕方なく、内めに進路を切り替えると、寄れたステルスの煽りを受ける。並みの馬なら戦意を喪失してもおかしくない不利。それでも、坂下で僅かにできた隙間を力強いフットワークで一完歩毎に抜け出す。内へモタれるのを矯正しながらだったが、頭ひとつ抜け出してV。勝負根性に長けている。皐月賞向きのタイプ。折り合いが付くようになり、終いが生かせている。

 久々のベンチャーナインが2着に入った。発馬直後からグッと手綱を抑えて最後方からの追走。抑えるのに苦労する感じで鞍上が懸命になだめる。流れの緩んだ3角で馬群に取り付く。4角手前から一気にペースアップしたが、ここでも手綱をグッと抑える。それでも馬群から取り残せないのだから、大した脚力だ。直線を向いて大外へ持ち出すと、右ステッキ連打でグイグイ伸びる。僅かに届かなかったが、久々を考えれば十分。タメてのものだけに過大評価は禁物かもしれないが、4角での脚力、仕掛けてからの反応は素晴らしかった。立て直し成功。

 アイティトップは15番枠からスッと最後方に下げる。だが、2角の下り坂でハミを取ってしまい、少しポディションを上げる。その後は直前のチャールズをマークする形で、前に馬を置いて折り合いに専念。だが、向こう正面から3角にかけて流れが極端に緩んだために馬群がギュッと固まり、内へ突っ込めない。仕方なく、4角から右ステッキ数発で大外を捲る形。内のチャールズに被せて行く。正攻法の攻めの競馬。直線でステルスが寄られる煽りを受けたが、坂上で筒一杯。最後は止まってしまった。もう少し流れてほしかった。

 牝馬のリトルアマポーラは13番枠から好発を決めて馬なりのまま好位へ。その後は中団まで下げて折り合いに専念。向こう正面から3角にかけて極端に流れが緩んだことで馬群がギュッとひと塊。一気にペースアップした三分三厘で手綱をしごいてスパート開始。だが、馬込みに包まれて4角では手綱を引っ張り、立ち上がり気味になる。直線入り口でも四面楚歌の状態。ようやく馬場の5分どころに持ち出して一完歩毎にグイグイ伸びるも、勢いが付いたところがゴールだった。完全に脚を余した。懸念していた小回り中山コースでゴチャつき、ズブさがあって機敏さに欠ける欠点が出てしまった。広いコース向きだ。次走は府中のクイーンC。注目の鞍。

 本命視したダンツウィニングは発馬直後から気合いを付けて好位へ。1角手前でゴチャついて頭を上げることはあったものの、それ以降は経済コースを立ち回って脚を温存。CP効果で集中した走り。三分三厘の手応えも十分で、少しゴチャついたものの、直線でも上手く捌いて内めを突く。坂上で一瞬は突きぬけたものの、最後は脚が鈍った。鞍上は「体を持て余しているのにこれだけ走るのだから大したもの」と。調教の動きから、素質は間違いなく一級品。将来性は抜群だ。

 マイネルファルケは大外枠発走のため、2ハロン目で10秒7と速くなったこともありハナへ行けず。終始、好位の外めを通らされ、無駄な脚を使わされた。4角手前で大外を早めに進出して行ったが、決め手の差が出た形。

 ドットコムは10番枠から手綱を押して先団を目指すも、1角手前で手綱を抑えて中団馬群に入れる。その後は経済コースを立ち回る。だが、予想外に向こう正面から3角にかけて流れが緩んだために馬込みに包まれて動けない。大トビで機敏さに欠ける同馬にとっては4角手前から一気にペースアップする流れと併せて致命傷になった。直線もゴチャついてほとんど追われていない。疲れはないはず。良いフットワークをしているし、将来は長丁場で活躍できる器。次走に注目。思い切ってハナへ行かせたほうがいいタイプか。日本ダービーで穴を開けるかも

 ステルスソニックはソロッとした発馬。だが、1角から掛かって外めから前へ行ってしまう。3角から外めを捲るように進出し、直線で右ステッキが入ると、外へ膨れる。立て直すと今度は内へモタれる。最後は自分でレースをやめるような感じになっていた。キャリア1戦で若さが出た感じだが、強引な競馬だっただけに精神面のケアが大事になる。

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ヴァーミリアン回避…

2008-01-28 20:55:28 | Weblog
 皆さんお久しぶりです。先週はファイナンシャルプランナーという資格試験のために勉強しており、更新できませんでした大学入学以来、間違いなく一番勉強したと思います(笑)自己採点ではボーダーラインギリギリ。何とか受かっていてほしいものです。今週から回顧や調教診断などを復活させる予定です。
 さて、週刊ケイバブックを購入し、川崎記念の調教欄を眺めていて疑問に感じることがあった。それは、ヴァーミリアンの調教が軽すぎることだ。暮れの東京大賞典を制し、初時計は13日のCWで5ハロンから73秒8-14秒1とごく軽め。次は16日の坂路で半マイル53秒8-14秒2を馬なりで出している。ここまではいいのだが、その次は11日開いた27日の坂路での57秒9-13秒5。これを終い一杯に追われている。元々が調教駆けするタイプではないのだが、あまりに緩い調教だし、11日間の空白があるのは何かあるに違いないと思っていた。暮れの東京大賞典を見ても力上位なのは明らかだが、川崎記念では軽視しようと思っていた。その矢先、インターネットを見ていたらヴァーミリアン回避の一報が入った。聞けば飛節炎とのこと。これでドバイ遠征も微妙になってきた。無理だけはしないでほしい。それにしても、厩舎のコメント欄には「前回と同じ状態にあると思います」と書かれており、調教短評にも「好調持続」と書いてあった。厩舎サイドとしても馬の異変には間違いなく気付いていたはず。
 これほどの馬になると、下手なことは言えない。ゴールドアリュールが喘鳴症で帝王賞を大敗した時もそうだった。ファンとしては不満の募ることではあるが、オーナーサイドとの関係を含めると仕方ない面もある。それだけに、ハーツクライの喘鳴症を告白した橋口師の勇気は凄い。

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