中央競馬徹底研究!

2022年は客観的な予想を心がけます。

AJCC(GⅡ)回顧

2008-01-30 09:14:24 | 回顧
【馬場】Cコース。冬開催で時計掛かる。

12.7-11.3-12.7-12.3-12.2-12.1-12.1-12.2-11.8-11.9-12.3=2:13.6


 ついに惜敗続きに終止符を打つ時が来た。エアシェイディが7歳にして悲願の重賞タイトルを手に入れた。道中は中団馬群のなかに入れて折り合いに専念。前のドリームパスポートを見ながら絶好の手応えで進む。三分三厘でドリームが早めに動いたのを見てジワリと進出を開始。4角での手応えは絶好で、進路を選ぶ余裕があったほど。直線の坂下、ドリームの内側に突っ込むと、寄れた煽りを受ける。それでも怯むことなく手前をしっかり替えて力強く抜け出す。首を上手く使い、重心の低いフォームで圧勝した。ロスのない鞍上の誘導も見事だったが、道中の追走姿と追われてからの反応を見る限り、デキも絶好だったのだろう。脚力十分だった。これなら楽しみ。

 トウショウナイトは最終追いで動き、馬体も10㌔絞れていた。道中は好発を決めるも、無理することなくスッと中団に控える。スムーズに折り合い、脚をタメることに成功。前のドリームを徹底マークする形。3角で早めに大外を捲るように進出し、ドリームに被せて行く。4角から直線にかけての手応えは決して良くなく、外から早めに来られて置かれる形に。しかも、残り1ハロンを切った坂上で左ステッキが入り、これから伸びようかという時に、ドリームに進路を妨害されて大きな不利を受ける。万事休したかと思われたが、そこからジワジワと盛り返してきた。馬インフルエンザからようやく立ち直ってきた。渋太いし、直線の不利がなければもっとやれていた。距離延長で。

 ブラックアルタイルは大健闘。攻めの動きからデキの良さが伝わってきた。道中は大外枠から中団の外めに取り付く。終始、馬群の大外を通らされ、ロスの多い競馬。3角で前の有力どころが動いたのを機に連れて進出を開始。4角ではかなり外めを通らされながらも手応え良く先団へ。直線で一旦は抜け出すかの勢いを見せたものの、坂を上り切ったところで脚色が鈍ってしまった。力の要る馬場なら一線級相手でも通用することが分かった。もう少し内目の枠だったら。スムーズなら際どかった。

メテオバーストは行きたがるのをなだめて、何とか後方のインで我慢。引っ張り切りの痺れる手応えで、向こう正面から馬群を縫うように中団まで押し上げる。ロスのない誘導で4角でも絶好の手応え。だが、直線で前がビッシリと壁になり、突っ込むところがない。仕方なく、左手綱を引いて大外へ誘導。坂上では、グンと加速して急追。僅かにと届かなかったが、良い脚だった。直線で内を突いていたら際どかった。

 1番人気を背負ったドリームパスポート。陣営の指示もあり、スッと好位へ取り付く。いいリズムで追走できていたが、3角から直後でマークしていたトウショウナイトに外から被され、馬体が接触するアクシデントが。ここでハミを取ってしまい、ガツンと行ってしまう。4角では、抑え切れない感じで先頭に踊り出る。直線を向き、左ステッキが入ると内へ寄れ、立て直して追い出すも、頭が高く伸び切れない。最後は脚が止まっていた。確かに3角からハミを取ってしまったのも痛いが、直線でモタれるのを見る限り、太め残りだったのではないか。転厩緒戦、注文の多いオーナーサイドのことを考えると、パスポートが可愛そう。

 メイショウレガーロは2番手からの追走だったが、頭が高く道中の手応えは今ひとつ。三分三厘では手綱が動いてズルズル後退。決してバテるペースではなかったし、2走目の反動というやつか。気難しい。

 アドマイヤメインも精神的に脆い一頭。それほど速い逃げではなかったが、三分三厘でペースアップした時には筒一杯。やめるような感じで後退していった。ペースや距離云々ではなく、気持ちの問題。加えてトモが甘い。

トウカイトリックにとって、やはりこの距離は短い。道中の追走に一杯一杯だったし、直線はジリジリ伸びた。斤量の問題で使うレースがなく、ここへ。本来は長丁場でこそ。

 ダブルティンパニーはガッチリとした筋肉質のボディー。好位でうまく流れに乗れたが、勝負どころで外から早めに来られ、仕掛けを早めなければならず。4角で手応えよく先頭に立ったものの、直線で両サイドからドッと来られ、ドリームに進路を阻まれる不利が。そこで戦意を喪失して万事休す。良い経験になったはず。

 シルクネクサスは3番手から流れに乗り、三分三厘で早めに動いたものの、直線は全く反応がないまま、馬群に沈んだ。

日経新春杯(GⅡ)回顧

2008-01-30 09:12:56 | 回顧
【馬場】Bコース。良馬場ながら小雨が降り、時計掛かる。

12.5-11.4-11.3-12.7-12.8-12.6-12.5-12.3-11.9-12.2-12.2-13.0=2:27.4


 アドマイヤモナークは2番枠からスッと最後方に控える。淀みない流れをインに潜り込み、脚をタメる。3角の坂の上りで除々に外めに誘導し、4角手前の下り坂を利してポディションを上げる。4角から直線にかけてスーッと加速し、ほぼ馬なりの手応えで残り1ハロン地点で単独先頭に踊り出る。追われてから頭が高く、手応えほど伸び切れない。それでも、危なげない勝利だった。パワータイプで時計の掛かる馬場も向いたし、前崩れの展開も良かった。

 ダークメッセージは、テンは無理せず最後方に構える態勢。少し置かれる感じでもあった。向こう正面では、中団勢とかなりの差があり、3角では手綱が動き、手応えは良くない。こうなると進路は限定され、4角から直線にかけて馬群のなかに突っ込む。スッとは反応しなかったが、ジリジリと渋太く伸びてきた。ずっと右手前のままだった。手前を替えていればもうひとギアあった。トモの強化待ち。展開を考えればもっと弾けてもよかった。

 テイエムプリキュアは、15番枠から良いリズムで先行。折り合いもスムーズで3番手の外めに取り付ける。50㌔の軽量を生かし、3角の上り坂で手応えを残したままスパート開始。残り800㍍標識手前で先頭に立つ強気の競馬。4角から直線にかけても手応え十分で、あわやのシーンを作る。最後は13秒3を要してバテてしまったものの、正攻法の競馬で中身は濃かった。坂路では常に動く。今後も走るだろう。

 アドマイヤジュピタは16㌔増。間隔が開き、坂路で熱心に乗られていたとはいえ、厳寒期の半マイル調教では絞れ切れなかった。1番枠からスッと馬任せで3番手のインに取り付く。少し気分良く行く面はあったが、何とか我慢。終始、インの経済コースを立ち回る。包まれないように3角の上り坂からジワッと加速。4角では、トウカイワイルドが被せに来たので早めに抜け出す。だが、追われてからの反応は案外で、馬群のなかに沈んでしまった。久々で57㌔、力の要る馬場も応えたか。

 グロリアスウィークは、行きたがるのをなだめて後方に控える。向こう正面でも掛かっていた。ベストは2000㍍。

 トウショウパワーズは、中団のイン追走。直線も馬場の悪い3分どころをジワジワ伸びて、一瞬は3着あるかの感じだった。

 ヒラボクロイヤルは、テンに仕掛けて先行。だが、フットワークに余裕がなく息を入れられない感じ。三分三厘では早々と脱落してしまった。気難しい面を備えており、アテにしづらい。控えたほうがいい。