中央競馬徹底研究!

2022年は客観的な予想を心がけます。

JCダート(GI)展望

2006-11-21 20:36:19 | 見解
 人気ブログランキングご協力ありがとうございます!  

 今年も残すところあと1ヶ月余り。今年の競馬界(まだ1ヶ月あるが)は嬉しいこともあったが、残念ながら悲しい出来事がほとんどだった。ディープインパクトの薬物疑惑しかり、カワカミプリンセスの降着しかり、秋のGI売り上げ大幅減少しかり。JRAは本気で取り組まなければ取り返しのつかないことになってしまう。私たちにできることは馬券を買って応援することだ。
 さて、今年もJCウィークを迎えた。過去は一流外国馬が来日し、日本最強馬との激突で盛り上がりを見せていた。だが、今年はターフが牝馬2頭、ダートにいたっては参戦馬ゼロという悲惨な状況。BCが中3週から中2週に短縮されたことも大きく影響しているが、それにしても悲しい。菊花賞馬ソングオブウインド、同3着のアドマイヤメインは香港国際競争に矛先を向けた。海外に積極的に出走する姿勢はいいことだが、日本の国際競争が大変なことになっているだけに、是非とも出走してほしかった。この2頭がいるといないとでは全く違う競馬になっていたはずだ。
 その意味では角居厩舎の有馬記念3頭出しは素晴らしいこと。ディープ、ハーツの最終頂上決戦に加え、海外GIワンツーのデルタ、ポップの参戦となれば盛り上がることは間違いない。是非ともフルゲートになってほしい。有馬記念ファン投票

ブルーコンコルド
前走のJBCマイル1着は速いペースのなか、慌てず後方でジックリと構える。向こう正面で満を持して進出を開始。だが、手綱を激しく動かしているように、決して手応えは良くない。直線入り口では早めに抜け出したメイショウバトラーと、かなりの差がある。それでも、一完歩毎に差を詰め、力強いフットワークで楽々差し切った。着差以上に力差を感じさせる内容だった。前々走の南部杯は道中、好位で脚をタメ、三分三厘でタイムパラドックスが進出してレースが動いた際も、慌てずジックリ。4角でズブさを見せ、外からジンクライシスに寄られる苦しい戦況だったが、かなり狭いところを鋭い脚でスッと突き抜けた。今春までは1400㍍が限界だったが、今秋は追ってから良い意味でズブさが出て、マイルも守備範囲に。今回の焦点は何と言っても2100㍍を克服できるか否か。ここ2走で差す競馬を身に付け、タメて長くいい脚を使えるようになっているだけに、自分の競馬に徹すれば克服可能と見る。前々走で見せた抜群の勝負根性に前走の確かな末脚、充実一途だ。力はNO.1。


タイムパラドックス
前走のJBCクラシック1着は発馬直後に後方に控えるも、流れが落ち着いた1周目のスタンド前で思い切って2番手へ。本来、道中で仕掛けると掛かってしまうものだが、そこは歴戦の古馬。その後もピタリと折り合いが付いた。3角で再び仕掛けて強引にハナを奪うと、直線でシーキングに迫られるも、粘り強い末脚で突き放した。見事な復活劇だった。前々走の南部杯5着は不得手のマイル戦。だが、道中の行きっぷりが良く三分三厘では抑え切れない手応えで早めの進出。直線でバテはしたものの、復活への兆しを感じさせた。好位から正攻法の追い比べに持ち込むも、僅かに劣った。一昨年は速い流れを中団追走。アドマイヤドンを徹底マークする形。三分三厘で進出すると、直線で内を突いて速めに抜け出して突き放した。今季は夏場に調子を落としていたが、涼しくなって体調を持ち直してきた。キャリア50戦の大ベテラン。前走同様の積極策で早めに抜け出すか。

シーキングザダイヤ
前走のJBCクラシック2着は道中、最内枠発走から好位を奪う。だが、流れが落ち着いてこの枠、馬群のなかに閉じ込められてしまった。しかも、4角では手綱を引っ張る不利。ようやくスムーズに追い出せたのは直線に入ってから。その頃には脚が残っていなかった。消化不良。昨年のこのレースはスッと好位のインを奪うと、スムーズに流れに乗る。直線で単独2番手へ押し上げ、同厩のスターキングマンとの競り合っていたところに外からカネヒキリが強襲。激しい追い比べの末、僅かに劣った。距離、ペースを問わずに好位から安定した末脚を発揮する。反面、ワンパンチ欠けるため勝ち切れない。ここは主役不在だけにチャンス。

ハードクリスタル
前走のJBCクラシックは久々ながらマイナス14㌔。体調が万全でなかったのは確か。道中は緩い流れを好位追走。終始、折り合いはスムーズ。向こう正面で外を通ってポディションを上げていくが、4角の反応が今ひとつ。直線も伸び切れずバテてしまった。前々走のブリーダーズG1着はパーソナルラッシュの作る速い流れを3番手追走から、三分三厘で堂々早め先頭で押し切る横綱相撲。強かった。切れる脚はないが、早めに抜け出す競馬で粘り腰を発揮する。正攻法の競馬をするタイプだけに、直線の長い府中より小回りの地方交流向きであることは確か。大幅に馬体が減った前走から中2週で再度の長距離輸送があるが、攻めは意欲的。

メイショウバトラー
前走のJBCマイルは道中、コアレスタイムの作る速い流れを中団追走。向こう正面で仕掛けを開始させ、4角でスッと素早い反応で一気に先頭へ。直線入り口で後続を完全に突き放し、出し抜けに成功したが、勝ち馬の底力に屈した形。芝でも通用したスピード力があって反応も速い。その意味ではマイルがベストの気も。まだ、ダートでは底を見せていない魅力はある。

サンライズバッカス
前走の武蔵野S2着は久々の一戦。道中は中団馬群のなかを手応え良く追走。だが、直線入り口で手綱が激しく動いて反応が鈍い。直線でスッと反応するのではなく、ジワジワ伸びた。休養前はリズムを崩していたが、立て直されて復調した。昨年のこのレースは、道中は後方で脚をタメ、直線で大外へ持ち出すロスがありながら、鋭い脚を使ってコンマ2秒差。距離は問題ないし、昨年よりもメンバーが落ちるここはチャンス。

フィールドルージュ
前走の武蔵野S3着は忙しいマイル戦。案の定、テンから手綱のアクションに余裕がなく、追っ付けながら後方追走。直線で大外へ持ち出すと、長くいい脚を使って追い込んだ。函館戦で減った馬体が戻ったのは好材料。前走の内容を見る限り、距離延長は間違いなくプラスに働く。4走前のアンタレスS4着時に見せた直線の猛烈な末脚は間違いなくGI級の破壊力。

アロンダイト
前走の銀蹄S1着は緩い流れを中団追走。直線で大外へ持ち出し、スッと抜け出せなかったが、渋太い脚を使って追い込んだ。大型馬の叩き2戦目だけに上積みは大きいはず。瞬時の加速力はないが、渋太い印象。府中ダ2100㍍はベスト舞台。前走から時計5つ詰めないと。

ヴァーミリアン
前走の東海Sは20㌔減と発汗が激しく状態は良くなかった。しかも、レース中に心房細動を発症。仕方なかった。3走前のフェブラリーS5着は忙しいマイル戦だけに追走に手間取った。2走前のダイオライト記念、5走前の浦和記念の内容が示すように中距離では無類の強さを発揮し、底を見せていない。だが、如何せん半年ぶりの実践で本調子は今一息。底力でどこまで。

フサイチリシャール
前走の武蔵野S5着は初ダート。発馬直後の芝で行き脚がつきスッと3番手へ。若干、口を割って行きたがったが、インで流れに乗る。4角でも手応え十分で直線は最内へ。だが、前のサンライズキングと内ラチとの間は僅か。かなりのプレッシャーがあろうし、抜け出せなかった。現地点でダート適性は微妙。500㍍の距離延長もプラスとはいえない。

ジンクライシス
道営に転向後、見事に立ち直った。前走の南部杯3着は一線級相手の競馬。道中は後方待機で末脚を温存。三分三厘で外目へ持ち出し、直線で懸命な末脚で追い込むも、差すまでには至らず。それでも、強力メンバー相手にコンマ1秒差。力のあるところを示した。3走前のブリーダーズG3着は速い流れを三分三厘から早めに抜け出す横綱相撲を試みるも、バテてしまった。マイルがベストなのは確かだが、一昨年のこのレースは3着。ここでも通用する力はあるし、後方で脚をタメられれば差はない。

ドンクール
前走の武蔵野S7着は58㌔を背負い、取り消し明け。厳しい条件だったが、中団からジワジワ脚を使って追い込んだ。前々走のエルムS7着も58㌔を背負い、1角でトーセンブライトに前へ入られ、手綱を引っ張り後方まで位置取りを下げた。デビューから4連勝を飾った素質馬。スムーズなら力差はない。

ピットファイター
骨折明け。世界一のジョッキーが鞍上でも狙えない。

 人気ブログランキングご協力ありがとうございます!