先日,『フレディ・ケンプ』のピアノコンサートに行った。歌謡曲は大好きであるが,クラシック音楽はいまいち。そういう事情もあって,クラシックのコンサートに行ったのは,ずいぶん久し振りである。その証拠に,この前はいつ行ったかという記憶がない。
合計で,おおよそ2時間の演奏会であったが,彼が楽譜を見ることは一度もなかった。頭の中はどうなっているのだろうか。ちなみに足が長く,ハンサムであった。プロフィルを見ると,1977年ロンドン生まれ。8歳でロイヤル・フィルとの共演でデビューとある。
私が8歳の頃は,食べ物のことしか念頭になく,文化的な行動と言えば東京オリンピックで三宅選手の重量挙げを見て感激した程度である。同じ8歳でも,環境によってこうも行動が違うものである。
そんな人間がおよそ50年のときを経てもそれほど頭脳に変化がある訳がなく,歌謡曲ほどには,心がスイングしなかった。演奏は大変上手であった。そのことは私にも分かる。問題は私の感性である。
演奏会の帰りに白クマを食べることにした。なんと今年初の白クマである。その白クマが可愛かったので「可愛いー」と言うと「何が可愛いよ女子中学生じゃあるまいし」との声。
妻が白クマを食べたので「あっ,熊が白クマを喰っている」と言って笑ったら,睨まれた。全く空気の読めない嫁である。