そろばん 「シナプス先生」のそろばんブログ

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札幌大球

2015年11月01日 09時24分04秒 | そろばんイベント

「札幌大球」

北海道で作られている大型キャベツ。

10月末から出荷が始まったとニュースで

取り上げられていた。

近くのスーパーサタケに立ち寄った時

野菜売り場に

「どうや!びっくりしたやろ!

買って(こうて)いけへんか?」

と、いわんばかりに存在感抜群の

巨大キャベツが鎮座していた。

「これTVで見たことある!」

秘密のケンミンショーで紹介していた。

北海道でしか栽培されていない

「どでかいキャベツ」

主に、漬物用に使われるそうだ。

一玉¥880円の値札に

客は見て見ぬふりをしながらスルー

私は写真を撮りたい衝動にかられた。

店内での撮影はたぶん禁止のはず。

言って断られるのも嫌な思いをするので

後ろ髪をひかれながらも

精肉コーナーに移動した。

ところが

心の中はキャベツの事ばかり。

「欲しい!」

でも

「相棒は買う気ゼロ」

880円はキャベツの値段ではないが

普通のキャベツが300円ちかくしているのだから

超お買い得!

これは話題になるに違いない。

「ブログに載せたい」

「Facebookでも紹介したい」

「子どもたちにも見せたい」

これは社会勉強にもなると自分に言い聞かせ

「おかぁちゃん買っていい?」

とダメもとで聞いてみた。

相棒は北海道出身なので

北海道弁混じりの大阪弁で

しぶしぶ

「ええよ!」

と許可がでた!

私は大急ぎで野菜売り場に戻った。

おもむろに

巨大キャベツを持ち上げた瞬間

青果コーナーのおっちゃんが

「か・か・買うの?」

と驚いた表情。

私はニヒルな笑顔を浮かべながら

10キロ越えの巨大キャベツを抱きかかえ

相棒のもとへ。

カートにはその夜に行われる

ハロウィンパーティーの焼き肉用の肉達が

「おい!なんでそんなバカデカイの

頭の上に置くんや?」

と言わんばかりに

カートの上に覆いかぶせてしまった。

しばらくすると

見るからに

頑固そうな爺さんが

「買ったん?」

と、可愛く声をかけて来た。

この爺さん

店に入った時に絶対目撃しているに違いない素振り?

「わしゃよう買わん」

というような顔をしているが、すごく羨ましそうに

通り過ぎた私たちの背中を見続けていた。

きっと欲しかっに違いない。

レジに到着するまでに2人の

お客さんに声を掛けられた。

通りすがりのお客さんの羨望の眼差しに

まんざらでもない気分に浸っていた。

店内を一巡してレジに着くと

隣のおばちゃんが声をかけて来た。

「買ったんや!」

みんな、このでかいキャベツを知っていた。

「おもそうやな?ちょっと持たせて」

10キロ越えの巨大キャベツは

おばちゃんの力では無理。

さわった瞬間重さが理解できたのか

持ち上げるまでいかなかった。

そんなこんなでデカイキャベツを手に入れたわけだが

キャベツひとつで、こんなにフレンドリーな

感じになるなんて、これだけで買った価値はあった。

もしかすると、声をかけて来たひと

きっと欲しかったのだろうと思う

今日この頃?