教室開設当初から言い続けていることがある。
「目標は高く持て!」
高い目標を設定することで、脳がそれに同調するようだ。
例えば、徒歩で最寄りの駅まで歩く目標を立てた場合
駅舎が見えたとたんに、到着した気分になり、気が緩む。
歩くのが苦手な私は、過去に自宅から大阪城まで
歩いたことがある。
普段、最寄りの駅まで歩くのもいやなのに
駅を通過した時点ではなんの気のゆるみもない
6時間かけて大阪城が見えてきたとたんに
到着した状態になり、歩幅も狭くなった記憶がある。
「お母さんが3級合格したら辞めなさいと言っている」
このような生徒は3級の検定試験の申し込みをした時点ですでに
気も心も緩んでしまう。
もちろん、2級、1級を目標にしている人も同じである。
ここで保護者の方に「お得な」情報をお教えする。
お子さんには1級を目標にするのではなく「段をどこまでも追いかけなさい。
四段でも五段でも六段でも、可能な限り上を目指しなさい。」
このような目標を、絶えず言い続けることをおすすめする。
高い目標を設定することで
3級、2級は通過点でしかなくなる。
例え、3級でピリオドを打ったとしても
リスクのかからない絶対に得な方法である。
「ゴールを意識すると失速する」
この言葉は、オリンピック選手の脳トレーニングを手がけた
林 成之氏の言葉である
「勝負脳の鍛え方」
著者/林成之(脳外科医/脳科学者)