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USB-DAC iFi nano iDSD Black Label (BL) + HUAWEI Mate 10 Pro レビュー

2018-02-11 14:55:19 | 携帯電話など
 USB-DAC EHP-AHR192 + HUAWEI Mate 10 Proの組み合わせがうまく動いたので、次はiFi nano iDSD Black Label (BL) + HUAWEI Mate 10 Proの組み合わせを調べてみることにした。
・・・ 実際のところは、USB-DACをいろいろ調べているうちに他のUSB-DACを使うとどう変わるのだろうと興味が出てきて、どうしても買いたくなってしまった訳だ。当初はONKYO DAC-HA200やnano iDSD LEを見ていたが、iFi-Audioが昨年nano iDSDの後継機を出したということで、高めではあるがそちらにしてしまった。

 iFi nano iDSD Black Label (BL)は、PCM 384kHz/32bit、DSD256(12.4MHz, 11.2MHz)まで対応。私は音源を持っていないがMQAというフォーマットにも対応している(ベータ版へのファームウェアアップデートが必要)。
 また高感度イヤホンでの視聴用に、iFIのiEMatchを内蔵しているとのことだ。このiEMatch、EHP-AHR192とATH-IM02の組み合わせでのホワイトノイズが気になったときに検討したことがあり、それが内蔵されているというのはよさそうだ。電源はバスパワーと内蔵電源の両方に対応しており、PCと使用するときにはバスパワー、スマートフォンと使うときには内蔵電源と切り替えて使うこどができる。
 また便利な点として、再生している音源の種類によってLEDの色が変わるようになっている。
Blue: DSD256
Cyan: DSD128/64
White: PCM352.6/384kHz
Yellow: PCM176.4/192kHz
Green: PCM 44.1/48/88.2/96kHz
Magenta: MQA 88.2/96/176.4/192kHz filters
の対応だ(Redを追加してPCM 88.2/96kHzと44.1/48kHzを分けて欲しかったが)。

 なお既に試しているEHP-AHR192は、PCM 192kHz/24bitまで対応しておりこれでも十分な性能と言える。電源はバスパワーのみだ。


 まずは、HUAWEI Mate 10 Proへの接続方法を確認しなければならない。
 iFi nano iDSD BL側のコネクタは、USB Type-Aのオスだ。従ってUSB Type-AのメスをUSB Type-Cのオスに変換するUSB OTG対応ケーブルが必要だ。それに加えてNexus6のmicroUSBにも接続したい。
 そこで、USB Type-AのメスをmicroUSBのオスに変換するケーブル、ELECOM DH-MBAF01を購入し、前回購入済みのmicroUSBメスからUSB Type-Cオスへの変換コネクタを合わせることにした。
 なおPCに接続するにはUSB Type-AのメスをUSB Type-Aのオスに変換するケーブルが必要だが、これは製品パッケージに同梱されている。



 写真のように組み合わせてみた。イヤホンは前回同様、購入済のaudio-technica ATH-IM02(ケーブルは変更している)だ。iEMatch側のジャックを使用する。
 nano iDSD BLの電源を入れてから、Mate 10 Proに接続。これによりnano iDSD BLは内蔵電源で動作する。ホワイトノイズは聴こえない。これだけで購入した意味はありそうだ。
 通知領域に「非認定のType-Cデジタルヘッドホン」と表示される。認識はしているようだ。

 ハイレゾの楽曲をMate 10 Pro + nano iDSD BLの組み合わせで正しく聴けるか試してみた。

 いつものように標準の「音楽」アプリで192KHzの音楽を流してみたが、LEDの表示はGreenであり、192kHzのハイレゾ出力ができていない。90Hzサイン波を出力してパソコンで波形を確認してみたが、サイン波は観測できなかった。つまり「音楽」アプリとnano iDSD BLの組み合わせはハイレゾに対応できないことが分かった。Google Play Musicも試してみたが、同様にLED表示はGreenのままだった。

 試しにHF Player(EHP-AHR192との組み合わせでは動作しなかった)では再生でき、LEDの表示はYellowになって192kHzのハイレゾが出力された。90Hzサイン波を出力してパソコン側で波形を確認したところ、サイン波が観測できた。つまりHF Playerとnano iDSD BLの組み合わせではハイレゾに対応できることが分かった。USB Audio Player PROも試してみたが同様に表示はYellowになりハイレゾ出力を確認できた。

 この結果からすると、Huawei Mate 10 Proから見ると、USB-DACは少なくとも2種類あって、
・EHP-AHR192のタイプ  - 「音楽」アプリでハイレゾ再生ができる。HF PlayerやUSB Audio Player PROは動作しない。
・nano iDSD BLのタイプ - 「音楽」アプリで再生はできるがハイレゾにならない。HF PlayerやUSB Audio Player PROでハイレゾ再生ができる。
になっているように見える。

 今のところ音楽プレイヤーは手持ち楽曲は「音楽」アプリだが、nano iDSD BLを使用する場合にはUSB Audio Player PROの併用を考えた方がよさそうだ。

(2018.2.13追記)
 上記の問題に加えて、USB Audio Player PROやHF Playerからnano iDSD BLを制御した場合、再生途中(1分ほど)で再生が止まってしまう。USB Audio Player PROの場合は「見た目に関する設定」-「スクリーンを常時点灯」にすると再生を続けることはできるが、バッテリ消費や持ち運びの観点からは不便だ。「バッテリー最適化を無視」と「電池」の「起動」設定の変更では解消できなかった。
 USB Audio Player PRO側からのUSB-DACへの直接制御をやめてAndroidの仕組みに任せると再生を続けられるが、その場合は音質の観点では「音楽」アプリと変わらない。


 なおUSB Audio Player PROの設定については前回Nexus6での設定を記載したが、今回は「USB Audio setting」で「ビットパーフェクトモード」にして試行している。これによりイコライザやソフトウェアボリュームが無効になり、そのままのデータがUSB-DACに送られる。ボリュームについては一般的にはデジタル段階ではなくDAC後に調整した方がよいとのことで、今のところアップサンプリングやイコライザはかけていないので「ビットパーフェクトモード」を使っている。



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