迷歩録 闊達自在

　　睡蓮や　　メダカの池に　　一輪よ　　咲きたる季節　　長月の庭

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ひのひら　　ろくべえ>



　　　　　　曇りのち晴れ、時々雨といった、落ち着きのない一日であるが、蒸し暑く、夏帰りの一日となるのかもしれない

　　　　　大隅半島は、薄が穂を並べ、秋本番である。そんな秋の出来事、暗い話ばかり続く、スポーツ界、テニスの世界は

　　　　　大坂なおみ選手が帰国して記者会見を行っていた。世界チャンピオンとなった記者会見だが、その話しぶりから、

　　　　　「闊達自在」な話しぶりが何とも愛敬がある。世界チャンピオンという鼻たかでもなく、スポーツ選手という必死

　　　　　さも感じさせず、会話を行い、インタビューに答える姿は、スポーツを愛好しているプロフェショナルな一面をか

　　　　　いま見ることができる。

　　　　　　日本のスポーツ界はまたまたパワハラ暴力事件が話題となっている、今度はリフティング会である。権力を集中

　　　　　して、選手を教育することは、自分達の思い通りになる選手を作り上げること、依怙贔屓を当たり前の如く行い、

　　　　　選手ファーストではなく、気に入りファーストを行う、こころの狭い指導者ばかり、スポーツを生業として生きて

　　　　　いる人達とは到底思われない行動をとる人たち。日本のスポーツ界の指導方法が当たり前であることの歪はまだま

　　　　　だ出現するのではないだろうか。

　　　　　　そんな中、大坂選手とコーチの関係は、日本スポーツ界に一石を投じるのではないだろうか。この一投が、波紋

　　　　　となって、広がり、コーチング、指導、援助などの世界に広がることを、願うばかりである。

　　　　　　国民の厳しい目によって、スポーツ界を始めとした援助、指導というものが変化することを願いたいものである。、