迷歩録 情熱

　　夢現　　つくつくぼうし　　声潜め　　涼風ぬけて　　食後の休み


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ひのひら　　ろくべえ




　　　　　大隅半島は久々の太陽が顔を出し、昼間の暑さは残暑というにふさわしい、しかし朝夕は、涼風の

　　　　風に、長袖のシャツを探すほどである。初秋というにふさわしい、夕暮れ時にはあちこちから、虫た

　　　　ちの声が響いてくる。
　　　　
　　　　　テニス界では大阪選手が全米大会で優勝して、その一方が報道され多くの日本人が喜びを上げてい

　　　　る。この偉業の裏に有るものは、大阪選手のテニスに対する「情熱」ではないだろうか。この情熱が

　　　　空回りすることなく、確実に実を結ぶ具体的な練習計画となり、さらには実行できたことで、体幹能

　　　　力向上と、テニス技術の向上をもたらしたのではないだろうか。

　　　　　「情熱」というキーワードを、具体的にすることで、細かく計画を立案する、一分一秒まで行動計

　　　　画を立て、そのことにコツコツと取り組んだ結果なのであろう。そのことに学びを求めることが大切

　　　　なサポーターとしての役割ではないだろうか。

　　　　　優勝した万歳でも悪くはないが、さらに大阪選手の「情熱」を学び取ることができれば、さらに大

　　　　阪選手の応援にも繋がっていくのかもしれない。

　　　　　「情熱」とは、簡単な言葉ではあるが、そのことを知らしめる言動は、並大抵では不可能である。

　　　　　「情熱」と言う評価を求めるわけではないが、対人援助という行為に「情熱」を注ぎ、多くの人々

　　　　の、指標となりたいものである。

　　　　　コミュニケーションの体験を生かしたアドバイスができれば、幸いであろう。