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迷歩録  まねる

2018-03-02 10:30:40 | 日記
  雨風や  過ぎ去り嘆く  寒戻り  開いた花や  蕾戻れず


                               ひのひら  ろくべえ




     「まねる」という行為は成長の礎、「まねる」が学ぶと変化したとも言う。

     コミュニケーションは特に両親に始まり、家族とその関係性が広がるにつれて、その方法を

     学んでいく、つまり「、まねる」ことから覚えていくのである。しかしある程度の年齢にな

     ると、自我というものを形成し、プライドというものを持ち始め、自分は他人と違うという

     意識が強くなる。この強さによって、他者の「まね」をしなくなる。するにしても密かに行

     う。その時ぐらいから、コミュニケーションが苦手と意識する者もあらわれる。

      コミュニケーションは、模倣(まねる)に始まり模倣(まねる)でその技術は向上する。

     つまり、うまくなるためにはコミュニケーション技術の師匠を自分で見つけなければなら

     ないことが一番難しいのかもしれない。

      コミュニケーションにマニアルも教本もない、あるのは自分の経験だけである。どのよう

     な経験を積むかでその技術も変化してくる。

      コミュニケーションとはそういったものである。人間はそのすべてを先人から学ぶ、その

     基本が先人を「まねる」という所から始まる。

      コミュニケーションがどのような場であろうと。そのことが基本であることを頭に焼き付

     け、日々の関係性を見ることによって、その場にその時に何が必要なのかを、知ることがで

     きるのであろう。それが空気を読むということではないだろうか。