雨の後 凍てつく空に 渡り鳥 日出に向かい 暖かきかな
ひのひら ろくべえ
「白黒はっきりさせる」という言葉があるが、この世の中、白黒
が明確になることは少ないのではないだろうか?
特に人間関係となれば、曖昧な関係の中で、互いに勝手に
信じたり、信じなかったりしているのではないだろうか。相手に
とって、良きことであれば、嘘もいい、そのために「嘘も方便」と
言う言葉があるのかもしれない。
いずれにしても、白黒はっきりせずに、灰色の中にあるという
ことを知ることのほうが大切なのであろう。
自分は解ったつもりだが、全然わかっていなかったという事は
多々あることである。完璧主義や、白黒はっきりさせることが
素晴らしいことではなく、灰色の中で、譲り合い、助け合い、共に
生きていくという事が、素晴らしいのではないだろうか。
中庸という生き方こそが、人間に求めらっれる、生き方なのか
もしれない。そうであるならば、物事の偏りに注意して、偏らず
中庸を生きる手だてを考えたいものである。
偏る感覚、考え方ほど危険なものはない。偏らずして人とかか
わる大切さを再確認しながら、過ごしたいものである。