有明に 山河草木 凍てついて 空に雲なし ごそごそ動く
ひのひら ろくべえ
「人と屏風は直ぐには立てぬ」という諺がある。
これは、正直だけでは世の中を生きていくことはできない
という意味だそうな。
確かに人との関係性の中では、正直だけでは関係性が
成り立たないことだってある。ではこの点をどのように処理
して関係性を成り立たせるか、これが大切なところで、賢さ
が問われるところでもある。
「正直者が馬鹿を見る」という言葉もある。時には苦手の人
であっても、迎合したり見て見ぬふりしたりすることも、時には
必要な時があるのではないだろうか。
正直、率直、悪いことではないが、それ以上に大切なことも
世の中には存在するのではないだろうか。
コミュニケーションとは、信頼関係をつくることが目的、その
目的を果たすためには、一時的には迎合することだって、許さ
れるのではないだろうか。
いずれにしても、自分の判断で、他者に迷惑をかけないをーど
キーワードにして、日々考えるコミュニケーションの実践を行うこと
がもっとも大切なことなんであろう。
正論だけではなく臨機応変に対応できる自分を作りたいものである。