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工夫、工面

2014-01-11 13:51:11 | 日記・エッセイ・コラム

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 水仙や  我が心根を  美しく  陽射しの中に  春の足音
                                  ひのひら  ろくべえ
 

 

 

 

      昔の職人さはこのような言葉を大事にしていたようである。

   その言葉は「先人の手形を辿るより、自分の手形を作れ」

           「それこそ大事、手形とはそう言うもの」

   なかなか含蓄のある言葉である。今の時代何かというと

   マニアルを求め、マニアルがないと何もできない、工夫や

   工面というものができないのが、当たり前となっていないだ

   ろうか。これは教育の問題、経営者の問題、働く人々の問題、

   とそれぞれに、作り出してきた問題を含んでいる。

   まず教育では、人間教育という事を棚に上げ、使いやすい、

   労働者を大企業優先のシステムの中で育てようとした、偏りの

   教育を優先して来たのではないだろうか。

     経営者は従う労働者を優として、意見や工面、工夫をする

   労働者を嫌い、排除傾向にあったこと、労働者は労働者で、

   労働というものが人から与えられて成り立つという勘違いを

   してしまったこと、こんなことが時代を作り、工夫や工面という

   ものをしなくなってきたのではないだろうか。

      日本が世界に誇る技術力というものは、こういった底辺の

   魂の中にあるのではないだろうか。工夫とか工面の中には

   一人一人が考えるということが含まれているのであろう。

     平均化、単一化がすべてではない、特に人間は平均化、

   単一化することのほうが、弊害は大きいのかもしれない。

 

   人間は機械ではない、自分で考える動物である、考える

   を尊重した、教育、援助というものこそエンパワーメント的

   かかわり方ではないだろうか。

    かかわり方にマニアルはない。

    つまり、先人の手形は参考にはなるが、そのものをマネて

   も、上手くは行かない。自分のやり方というものを、模索し
 

 

   作りあげることが大切なのではないだろうか。

   自分の歩いた道をつくろうそれこそが今の時代、もっとも

   求められることなのかもしれない。