寒き中 花びら広げ 水仙や 強気心根 我が身持ちたし
ひのひら ろくべえ
諺に「西と言ったら、東を悟れ」というのがある。
人の言う事には、内に隠された意味がある。という教えだそうな。
確かに人は言葉そのもので、心根を伝えることができない傾向に
あるのも事実であろう。言葉に隠された深い深い意味を伝える。
受け取るという一連の行動がコミュニケーションなのであるが、多く
の人が、言葉だけにこだわり、言葉の奥にある心根をやりといしない
ため、関係性が非常に薄っぺらいものとなり、伝わらない、伝えきれない
というジレンマに陥り、関係性を構築できなかったり、壊してしまうという
ことになりかねないのである。その結果、私は俺はコミュニケーション
苦手という言葉を、頭の中にインプットする。それから先は苦手意識
だけが優先され、人間関係をうまくやろうとする気さえ遠のいてしまう
言葉というもので、すべてを伝えることはできないので、そこに含まれる
意志を読み取ることが重要なこととなる。
それが「西と言ったら、東を悟れ」という諺の本当の意味なのかもし
れない。
このことを知った上で、コミュニケーションをとることが重要なので
あるが、対人援助職の技術を持つ、医師や看護師など対人援助職の
人は自分の言葉でコミュニケーションをはかろうとする傾向にないだろ
うか。言葉を伝えたら、それでOKのコミュニケーションをしていないだろ
うかそうではない、言葉に隠れた意味を伝えることを念頭にコミュニケー
ションをしていただきたいものである。
コミュニケーションは伝わらないを基本にスタートし、如何にハートを
伝え、受け取るかに意味があることを念頭に行いたいものである。