貧々自適

仕事のかたわらデジカメを構えたり
季節のうつろいや人の優しさに触れ感激する
そんな貧乏オヤジのつれづれ帳です

3号車、関東へ

2007-03-10 23:57:07 | よもやま話
ウチの長男は、現在宇都宮の運送会社で働いています。
昨年末、高松へ戻っていたときポンコツの軽四を買わされ(笑)、
 以前書いた「3号車」、スズキ・エブリィのバン
こちらに置いたままでしたが、「むこうで要る」というので
今日マークの二男と朝から徳島まで行き、送りました。
運搬方法は、北九州(新門司)~徳島~東京間を運航する
「オーシャン東九フェリー」の無人航送
航送料金は、東京の降ろし手数料コミで25,000円弱でした。

二男は免許を取って5日目!、私について来れるか「ハラハラ・ドキドキ」でしたが、
フェリー埠頭が分かりにくかった上、徳島名物の渋滞に巻き込まれ、出航15分前に到着。
急いで航送手続きを済ませ、「せっかくだから」と出航を見送りました。
今日の船は、冒頭の写真の「おーしゃんのーす」11,100㌧。

元業界人ですから「出航時」の解説を…
船が接岸しているときは、船からロープ(大きな船だと直径10センチ以上)を繰り出し
岸壁の「ピット」(釘のオバケみたいな…笑)に掛けて船体を固定※します。
 ※大型船ではそのままだと横風をくらったとき、ロープが切れることがあります。
  そのため、引張力を自動で加減できるウィンチを装備している船がほとんどと思います。

出航時は、陸上係員が船(船長の指示)からの合図で緩めたロープをピットからはずし、
ウインチで巻き上げます。冒頭の写真では一本はずしたところ。
大型船だと何本も掛けてあり、陸上係員が走り回ることがあります。

さて、このフェリーのように船首にゲート(車が乗下船する)がある場合、岸壁がL型に
なるので船首を真横に振らないと離岸※できません。
 ※バックすると舵がきかないから
そこで活躍するのが「バウスラスタ」という、船首に取り付けた横移動用スクリュー。

アップの画像で錨の下に白い泡が見えますが、コレが「作動中」です。
今日は風(船の後方から10メートル弱)があったので、船尾のロープをはずさず軸にして
回転させていました。風向き・強さによっては、時々この方法を使います。

安全な位置まで離岸すると舵をいっぱい切り、一路東京へ…

今頃は伊豆沖か、相模湾に入ったか…

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