貧々自適

仕事のかたわらデジカメを構えたり
季節のうつろいや人の優しさに触れ感激する
そんな貧乏オヤジのつれづれ帳です

「限界集落」

2006-03-29 03:21:02 | 季節の話題
3/27付から朝日の1面に「地方は…限界集落から」という特集記事が掲載開始され、
四国・高知県の大豊町が取り上げられています。
「限界集落」というのは、65歳以上の高齢者が住民の50%を超えた過疎地の集落のことで、
共同体としての機能が急速に衰え、やがて消滅に向かうという概念から生まれた造語
だそうです。
大豊町そのものが、高齢化率50%に達し(全国5位)、町自体の存亡も危ぶまれるという
局面に立たされ、様々な模索がされているそうです。

高松~高知の国道32号沿いの中心部はまだしも、国道439号線(通称ヨサク)で徳島側に
抜ける「京柱峠(きょうばしらとうげ、標高1120m)」へ向かって登っていく途中、
ほとんど人気(ひとけ)が感じられない、そんな集落が点在していたのを憶えています。
そこまで行かなくても、高松から高知までの山間部、吉野川沿いの国道や土讃線から
見上げるような山の中腹にポツリポツリと民家が見えますが、そこに住んでいる人々の
「暮らし」というのは、どんなものなんだろう?と考えざるを得ません。
地方とはいえ便利な高松に住んでいると、ついそういう「過疎地」に住む人々のことを
忘れてしまいがち。

記事に書かれている、'60年代から農山村の働き手が現金収入を求めて都会へ出て行き、
その後の林業の衰退が過疎化に拍車をかけた、というのは大豊町に限らず、日本全国
どこでも似たようなことなのでしょう。

いわゆる'07年問題で大量に発生する「定年退職者」が、過疎地になった「いなか」に
戻り、あるいは移り住んで、既製の「町おこし・村おこし」ではない新たな「再生」への
知恵を出してくれないものか…

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2 コメント

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埼玉県でも… (讃岐の団塊オヤジ)
2006-03-29 19:55:27
茂彦さんの所沢市を見てみました。

平成12年の国勢調査(昨年のはまだ出ていないようです)では高齢化率12.4%、その5年前は9.4%ですから、所沢でも確実に高齢化が進んでいることになります。

人口増がこの5年間で鈍化(少子化+流入減少?)しているようですから、去年の国勢調査だと14~5%くらいではないか?と思われます。参考データ↓

http://www.stat.go.jp/data/kokusei/



もちろん「限界集落」なんぞ遠い世界の話ではあるわけですが、同じ埼玉県でも「大滝村」は現在40%超と思われ、秩父方面から高齢化が荒川を下りつつあるのは事実ですね…
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限界集落 (茂彦)
2006-03-29 17:33:38
限界集落という言葉、初めて聞きました。65歳以上が50%超という過疎地、今全国的に珍しくないでしょう。このような現象に歯止めをかけるのは、よほど強力な施策でも出ないかぎり、難しい話でしょうね。私の住む所沢は徐々に人口が増えているようです。近所でも、畑がつぶれて家が建ったりしています。一方で人口増があり、一方で過疎に悩まされる、なんとも難しい問題ですね。
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