貧々自適

仕事のかたわらデジカメを構えたり
季節のうつろいや人の優しさに触れ感激する
そんな貧乏オヤジのつれづれ帳です

初日の出は?

2015-12-25 02:02:50 | 季節の話題
およそ5年前、こよみの計算という記事をUP。
その中で冬至の日の「日本列島・日の出地図」をご紹介しましたが、いったいどこが一番早いのか?。
記事で書いた地点の元日の日の出時刻を分かる範囲で調べてみると、
 小笠原 … 6:20 ※父島
 富士山 … 6:42
 犬吠埼 … 6:46
となりました。(富士山以外は標高2メートルで計算された時刻です)
とはいえ、週間予報によると元日の小笠原地方は曇一時雨で、仮に行っても「空振り」の可能性大(笑)
 ※29日に年内最終便が出る
2位の富士山は、登るのすら困難でもっと厳しいかも…。
そこで浮上するのが八丈島、6:43で犬吠埼より少し早い。(毎日就航、予報も晴時々曇)
ちなみに、一般人が行けない場所なら「最も早い初日の出」をおがめるのは南鳥島で、なんと5:27です。
島に駐在する海自と気象庁の職員の「特権」というわけですが、本州から1,800キロも離れた離島だもの
それぐらいはあっていい。
今のところ、元日は全国的におおむね晴れの予報ですから見られる地方が多いかも…。

【おまけ】
冬至の日のワイドショーで、天気予報のコーナーのおねーさん(タレント)が、
『今日は冬至、日中でも影が長い…』とコメント。
どうせスタッフが書いた原稿なんでしょうが、ちょっとツッコミ入れたくなりましたよ(笑)

まず、影の長さってどうよ?、三角関数の出番です。
私の小学校の庭に高さ1メートルの垂直の棒があって、影の長さを測り時間や季節の変化を調べるという
理科の授業で習った記憶がうっすら。
高さ1メートルの棒の影の長さは太陽高度から求められ、tanθの逆数で計算できます。
当地の冬至の日の南中高度は32.2°、数値は約1.5880ですから1メートル58センチ8ミリとなります。
この32.2°は冬至の前後3日間続き、0.1°違いの32.3°になるのは17日~27日のうち8日間。

以前記事にしましたが、季節によって「昼の時間の変化」のスピードは違う。
夏至・冬至のころは緩やかで、春分・秋分のころは急ピッチ。
これは太陽高度の変化も同じで、秋分の前後は一日に0.4°下がります。(春分前後は逆に上がる)
0.1°の差が影の長さにどう影響するのか?、32.3°の約1.5818との差は約6mm。
これを6ミリも違うのかとみるか、1メートルに対してたったの6ミリじゃほとんど変わらんじゃんとみるか…
単純に考えると、一日に1~2ミリずつしか変化せず、冬至の前後3日間は測定誤差の範囲かぁ?(笑)
ゆえに、冬至の日だけやたら影が長くなるわけじゃない
ちなみに、0.1°が東京スカイツリーなら4メートル弱の変化になります。

まぁ、くだんのスタッフ、まさか冬至の日に日の入り時刻が一番早い※なんて思ってないでしょうね?
 ※昼が短い⇒日の入りが早いと短絡
当地の場合、11月28日から12月12日までずっと16:54、秒単位ならおそらく12月5日ごろか?と。
その後は徐々に遅くなり昨日24日は16:59、25日から17時台に突入します(笑)

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