貧々自適

仕事のかたわらデジカメを構えたり
季節のうつろいや人の優しさに触れ感激する
そんな貧乏オヤジのつれづれ帳です

反論

2009-08-17 18:38:14 | 季節の話題
昨日のサンデーモーニング、告示が迫った総選挙がらみのニュースがあり、
各党党首討論会の中で麻生首相の発言に「?」。
社民党福島さんの『所得が100万円も下がっている世帯もある…』という質問に
「物価も下がっているんだから、そっちの方も見てくれないと…」

何をトンチンカンなことを。
総務省統計局の【消費者物価指数】をよく見てみると、
前年同月比(就任前)で下がったのは、石油製品(-26.3%)や薄型テレビ(-27.9%)を
筆頭に、原油価格の下落や企業努力によるもので、「政策」によるものじゃない。
逆にマーガリン(≒食用油)なんかは31.8%も上昇している。
トータルで2%ほど下がった!ったって、ただの数字のマジックやろ?

石油製品はともかく、不要不急の薄型テレビやパソコンの価格が下がったって、
「物価が下がった」という実感はありません。
食料品、医療費、教育費が所得対比で下がってこそ、豊かな生活ってことでしょ?

参考データとなるべき「可処分所得」の統計を検索しましたが、ヒットしません。
 せいぜいコレ
可処分所得の増減が、「雇用情勢」と密接にからみあっていることはご承知のとおり。
年末に社宅を追い出された「非正規雇用」の方々の窮状はまだ記憶に新しい。

くれぐれも「数字のマジック」にひっかからないように!(笑)

【今日の一曲】
シベリウス・交響詩『フィンランディア』

北欧3国は、高福祉高負担で有名でしたが、現在はどうなんでしょう。
消費税を上げるな!とは言いません。
「ちゃんと」「有効に」使ってくれるのであれば、ある程度の負担が必要だと
ほとんどの国民は覚悟しているはずです。