“毎日が楽しくて楽しくて”
“人が喜ぶことをするのは嬉しいね”
これは、わたしの仲良しのおじさまの口ぐせです。
少年のように澄みきった目をして、いつもニコニコしながら素敵なことを教えてくれる人。
最も尊敬している人の一人です。
親切な彼のところには、頼まれごとがどんどん舞い込みます。
人づてに、彼を知った人たちは、出会うとすぐにファンになります。
親切で、頼りになり、気持ちが明るく澄んでいるから。
そして、友だちになります。
おじさまには、友だちがたくさんいます。
おじさまの秘密。
それは、大きな挫折を味わったこと。
そして、大きな病気をしたこと。
そのことが、おじさまを変えました。
自分本意とまったく逆の、人と一緒に喜んでいくような生き方に、転向したのです。
それは、とても大変なことだったに違いありません。
おじさまに会った後、ひとりになると、わたしはいつも静かにしています。
考えさせられるからです。
わたしはどうあるべき?
わたしの方向性は、間違っていないかしら?
素晴らしい人やものに出逢うと、自分の善い部分が激しく共鳴し、生き方の転換が起こります。
おじさまは、それがとても強い。
明るい笑顔と善良な人柄だけで、人を変えてしまう。
偉そうなことは何一つ言わないのに、
いいえ、何一つ言わないから、
こちらが自ずと感じとるのでしょうか。
息子は、おじさまに出会うと、嬉しそうにニコニコしています。
おじさまとわたしがおしゃべりしている間は、そのへんを走り回っています。
おじさまとお別れした後は、前よりいっそう元気です。
共鳴ですね。
不協和音が一切ない、感じ。
憧れます。
大きな悲しみや痛みを知ったからこそ、輝いている人。
すぐ近くにいて導いてくれる、わたしの聖者です。