教育相談室 かけはし 小中連携版

ある小学校に設置された教育相談室。発行する新聞「かけはし」が、やがて小・中3校を結ぶ校区新聞に発展しました。

卒業生が語ってくれた進路③~学校に行くのは何のため

2008年02月29日 | 進路子どもの声
学校に行きみんなの顔を見ると落ち着くのか、学校に行きみんなと出会うとイラつくのか、その差は大きいです。良い集団が形成されていたときは、3年生の中で朝学習や放課後学習が取り組まれ、私立専願で合格した者も教えあい学習に参加する光景が見られました。一方で入試直前になると学校を休み自宅学習をする生徒がいた学年もありました。みんなの顔をみるから頑張れるのか、みんなの顔を見るとヤル気がなくなるのか、その差は大きいのです。

【学校に行くのは何のため N・T】
 今まで送って来た中学校での生活は、ただ長く苦しいものと思っていました。でも中学3年になって卒業という時期を迎える時、中学校生活はとても楽しくとても短かったと思うようになってきました。なぜと聞かれると簡単に答えることは難しいけれど、友達がいたからそう思うようになったと思います。

 私は長い間なぜ学校に行くのかということを考えていました。高校に行くため、会社に入るため、それともただなんとなく。そしてつい最近気づいた答えが、自分は友達に会うために学校に来ているということなのです。学校に行き友達に会い、話したり遊んだりする中で、楽しくなったり悲しくなったりするわけで、いろいろな新しい事を学んだりできる。それが学校に来ている理由だと私は思いました。もちろん勉強することも大事なことです。しかし勉強は学校に行かなくてもできます。でもとてもたくさんの同世代の人に会い何人もの友達を作ることができるのは、学校しかないと私は思います。

 自分のクラスの人たちを見つめて下さい。そしてもし一人でもクラスの輪から外れていると思える人を見つけたら、まず声をかけてあげてほしいと思います。そしてその次に、その人はなぜ一人でいるのか、どうすればクラスの輪に加われるかという事を考えてほしいと思います。こうした問題はすぐに解決することは困難でしょう。でもそういう事をみんなで考え、クラスで話をしていくなかでしか解決できないことも事実なのです。クラスの中での問題、自分にとっての問題など、色々なことが問題になりそのことが解決に向かって一人一人が努力できるクラスが作れたら、学校はもっと豊かなものになっていくはずです。中学3年になり卒業を間近にして、高校に入学すると中学生活で知り合った友達の中でもうあまり会わない人がほとんどだと思います。だからよけい中学1・2年生は、残りの年月と今の友人を大切にしもっと友達を増やしてたくさんの素晴らしい思い出を作って下さい。後悔しない卒業を迎えることにつながると思います。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。