教育相談室 かけはし 小中連携版

ある小学校に設置された教育相談室。発行する新聞「かけはし」が、やがて小・中3校を結ぶ校区新聞に発展しました。

私立高校入学試験に対する中学校からの申し入れ

2007年02月23日 | 進路保障
T地区進路保障協議会(A市・B市・C市・D町・E町の全中学校が加盟)は私立高校の入学試験に対して従来から「文部科学省の定める学習指導要領の範囲内から出題するよう」申し入れてきました。同様の内容は、「私立中学校高等学校連盟」からも各私立高校に指示されています。しかし2月9日に実施された私立高校入学試験の内容を検討した結果ふさわしくないと思われる出題等があり、合格発表までの間に次のような申し入れを各校に対して行いました。

1.学習指導要領範囲以外からの出題に対する善処の要請
①数学
【F高校】〈中学校からの指摘〉食塩濃度に関する連立方程式が出題された。現在の3年生が使用していた教科書(東京書籍)では扱っておらず、さらに食塩水の濃度についての計算も理科では学習していない。
〈高校の回答〉全員への加点を行う。
②理科
【G高校】〈中学校からの指摘〉選択肢の中にphに関わる説明があり正しいものを選択させる問題が出されたが現在中学校の教科書では扱っていない。
〈高校の回答〉全員への加点を行う。
【H高校】〈中学校からの指摘〉自然と環境に関わる出題があったが、この分野は教科書の最後に掲載されていて2月9日時点で未履修の中学校がある。出題範囲は2学期までの内容からにして欲しい。
〈高校の回答〉来年度の課題として検討。
③英語
【I高校】〈中学校からの指摘〉関係代名詞を使った書きかえ問題の中にwhoseが出題されているが、現在whoseは指導要領から外されている。
〈高校の回答〉全員への加点を行う。
【J高校】〈中学校からの指摘〉英文書きかえ問題の中に熟語のbe fond ofが出ているが、現在の教科書には載っていない。
〈高校の回答〉採点除外とする。

2.入学試験事務についての改善申し入れ
【K高校】理科テストで定規使用が禁止されていたが作図問題が出題され戸惑った。フリーハンドで書きなさいという指示が欲しかった。
 
入学試験の場で中学校で学んだ成果が十分発揮できるよう、今後とも試験のありかたや内容について検討を続けていきたいと考えています。


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