教育相談室 かけはし 小中連携版

ある小学校に設置された教育相談室。発行する新聞「かけはし」が、やがて小・中3校を結ぶ校区新聞に発展しました。

運動会・体育大会でめざしているもの

2006年09月10日 | 自主活動
見る人には勇気と感動を与えたい

みなさんは、夏の高校野球を覚えていると思います。3連覇を狙う駒大苫小牧と初優勝を手にしようとする早稲田実業との決勝戦再試合は、多くの人に感動を与えました。普段は野球に興味を持たない人も、炎天下で繰り広げられる試合に、心を熱くしました。

潔(いさぎよ)く、フェアーで、全力を尽くしている人の姿は、それが身近な人でなくとも私たちに感動と勇気を与えてくれます。これは甲子園だけのことでなく、みなさんの体育大会や運動会でも、そうなのです。体育大会や運動会を見に来られた地域やご家族の方は、みなさんの全力を尽くす競技や演技に感動と勇気を得るのです。

友だちの素晴らしい点を発見したい

競技と演技を行うみなさんには、日常の授業では気づきにくい友達の頑張りや素晴らしさを発見してほしいと思います。私たちは力を合わせて同じ仕事をやりきる中で、お互いを仲間と感じられるものだと思います。「押し付けあうことなく選手や係を決定できた」「応援の練習や応援旗の作成に一緒に残ってくれた」「椅子を運び出すときに手伝ってくれた」「自分の競技の時に友だちの声援が聞こえた」そんなできごとの一つひとつが何よりも貴重なのです。これが逆になると、たとえ競技の中で勝ってもクラスの中に溝が生まれます。

数年前のことです。東町中では3年女子の体育委員長が、こんな呼びかけをしてくれたことがあります。今年も同じ思いの人がたくさんいることと思います。

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3年生にとって明日は最後の体育大会。だから絶対、なにがあっても体育委員になりたかった。体育大会は大変と聞いていたし、ましてや3年生だからすごく大変。だから、やりがいがありそうだった。それに最後の最後で目立ちたかったし、自分がいること、頑張っている姿をみんなに見てほしかった。

体育委員は大変です。みんなが気づかないところで頑張っています。全体練習がある朝は、7時50分から集まってラインを引く。どうせ消えるけど引く。みんなが砂ぼこりをたてて歩くとラインは消える。だからちゃんと歩いてほしいと思う。でもやっぱり消える。

みんなが家に帰った後、私はグランドで「にがり」をまいて、トンボでならして、砂まみれで家に帰る。メッチャ大変。競技一つひとつの順位・得点を記録する用紙を放課後残って黙々と作った。メッチャしんどい。こんなに努力している体育委員。だから本番の体育大会ではメッチャ感動、メッチャ思い出になるような体育大会にしたいし、みんなに感動してほしい。だから協力しましょう!


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