教育相談室 かけはし 小中連携版

ある小学校に設置された教育相談室。発行する新聞「かけはし」が、やがて小・中3校を結ぶ校区新聞に発展しました。

小学6年社会科 新しい日本へのあゆみ

2009年01月12日 | 社会科教育
 1月から小学校6年生の社会科授業を担当する。2007年度は明治時代、2006年度は江戸時代、2005年度は5年生地理の工業を担当してきた。不登校専任教員という立場は基本的には授業も持たないとなっているようではあるが、小中連携のために、小学校高学年での授業を続けてきた。
 大阪書籍の6年社会の教科書を開けると、見開きで2枚の写真が載っている。一つは1945年のもの、もう一つは現在のもので、どちらも大阪の難波を中心としたミナミと呼ばれる繁華街を撮影したものである。焼け野原の戦後間もない大阪の様子を思い浮かべるものではあるが、できれば、焼け野原に残った人の気持ちに思いを馳せることができる写真が欲しい。そう考えて選んだのが『トランクの中の日本』(ジョー・オダネル)のこの一枚である。裸足の足、直立不動の姿勢、遠くを見据えた眼差し、そして背中には弟の亡骸。この写真から、戦争が人々から何を奪ったのかを子どもたちと考えていきたいと考えている。果たして21世紀に生まれた日本の小学生は、この少年が何をしようとしているのか想像できるだろうか。
 他に資料としては、1940年~1955年の間の米の収穫高、粗鋼生産高、輸出高。1950年の人口ピラミッド。お台場にあった「浮浪児収容施設」の写真などである。


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