教育相談室 かけはし 小中連携版

ある小学校に設置された教育相談室。発行する新聞「かけはし」が、やがて小・中3校を結ぶ校区新聞に発展しました。

「目標」と「目的」

2010年03月23日 | 進路保障
今日は社会科最後の授業なので、皆さんに『目標』と『目的』いう言葉について話をします。今、皆さんは公立高校出願を終え、自分の『目標』が定まったことと思います。しかし中には懇談の中で、『目標』の学校を変えなければならなかった人もいると思います。でも高校に入るというのは、『目標』にはなりえても『目的』ではありません。どんなに高校が好きでも、たった3年間しか高校生でいることができないのです。

『目標』の『標』は、訓読みすれば『しるべ』と読みます。道標(みちしるべ)という言葉を知っていると思いますが、『目標』とは目指すべき目的地に間違わず到着するための『しるし』でしかありません。『目的』の『的』は、『まと』すなわち目指すべき最終ゴールなのです。そう考えると、たとえ『目標』は予想と違った結果になっても、ゴール=『目的』への道は歩めるはずです。たとえ遠回りに思えても、歩くことをやめない限りゴールには辿り着くのです。

一定の基準に到達していれば合格できる私立高校と違い、公立高校合格者は定員を一人も上回ることができません。全員合格できた私立高校の結果が今回も起こるとは、考えにくいのが現実です。しかしどのような結果になっても、みんなが進む高校が、次の道標になると信じ一歩を踏み出して下さい。
(3月12日)