へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

棒斐浄寺の案内2

2006-09-05 22:53:29 | へちま細太郎
こんばんは、へちま細太郎です。

きのうのつづき。

「あれは、光悦寺垣という有名な垣根の組み方で、他に建仁寺垣というのもあるんだ。まあ、こういう場所だから、奥が見えないようにするだけでよかったんじゃないのかな。別なおつきの人たちは、今駐車場になっているところに、休憩所みたいなものがあったらしい」
藤川先生がひとつひとつ説明してくれます。
奥御殿…今は庵住さまの住まい…の奥にも庭があり、石づたいに行くと茶室があります。
「茶庭といって、茶道で使われるような花が植えられている。さらに奥がまたまた万葉の庭。小川は山から流れてくる。ふつう、山を借景にしてこういう庭は作られるんだけど、うちはつくばった山そのものを庭にしたらしい。たまに、狸や猪やらが遊びにくるみたいだけど、まあ、それも悪くはないんだってさ。」
庵住さまは、藤川先生の親せきだけあって、かなりの変わり者らしく、いのししのえづけに成功して、“せんいち”と名前をつけてかわいがっているんだって。

せんいち…ねえ

次は、なぜ、ここが尼寺になったかを書きます。