へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

雪が降ってきた

2009-02-27 22:05:09 | へちま細太郎
こんばんは、へちま細太郎です。

朝からの雨が雪に変わって、積もるかなと思ったらまた雨になった。
せっかくの雪なのに…。
休み時間に外に飛び出して、積もったばかりの水っぽい雪を丸めて雪合戦をして遊んだ。 もうすぐ、ぼくたちは卒業だ。 運良く孟宗学園に合格したぼくらは一緒の中学に行くけど、ほかのみんなとはこれでお別れだ
いつかこんな楽しい思い出も、今日の雪のように消えてしまうのかなあ。
さびしいな。

役者になりたいのぉ

2009-02-24 23:07:59 | へちま細太郎
こんばんは、へちま細太郎です。

鎧甲のおじさんはテレビが大好きだ。 大好きすぎて、ついには、
「テレビに出てみたい。ドラマとやらに出てみたいものよ」
と、言い出した。
「なに言いだすのかと思ったら」
おばあちゃんは“必殺仕事人”のDVDを見ながら、呆れた顔で鎧甲のおじさんをみた。
「映るわけないだろ」
小さな声でおとうさんがつぶやいている。 やっぱり見えてんじゃん。
みんなはおとうさんのつぶやきを聞こえないふりをして、
「役者になるって、どんな風に」
「映像に映らなかったらさびしいでしょうが」
と、鎧甲のおじさんを口々にからかっていたけど、
「わしは本気じゃ」
と、真剣な眼差しを向けてくるのでみんなは顔を見合わせた。
「テレビ好きが高じて役者になりたいなんていう、幽霊がいてもおかしくあんめ」
藤川先生のひとことで、
「確かに、おかしくはないねえ」
「見えてる人に見えてればいいんじゃん」
と言ったもんだから、すっかりその気になっちゃった。
「成功するまで戻らないからな」
決心かたそう。言うことまで一人前だ。
やれやれ、どうしてぼくのうちは変な人しかいないんだろ。

Re:裏口利用の御紹介

2009-02-24 06:45:55 | Weblog
一生、無視し続けます。

信じてもいないし、だいたい失礼なのは、おめえだ。


↓↓↓↓↓↓↓↓↓

あなたはそうやって無視し続けるんですね。私は、友達以上だと思ってたのに。

http://koko-iiyo


※このメッセージの保存期限は1日間です。

どうやったら信じてくれる?無視し続けるのって失礼だと思う・・・違うなら違うって教えてよ~

↓↓

http://koko-iiyo

―――――

※18歳未満利用禁止

草食系男子

2009-02-23 22:34:32 | へちま細太郎
「草食系…男子?」
「なんだ、そりゃ」
「羊か?」
「山羊か?」
「こ~いっちゃんのことだよ」
と、言って全員がおとうさんをみた。
「なっとく」
「何でなっとくよ、草食系なら細太郎は存在してないよ」
「あ、そ~か」
バカ、何でぼくを見るんだよっ
赤面しちゃったじゃないかっ
恥ずかしいから、終わり。

へちま細太郎でした。

銭形のとっつぁぁん

2009-02-22 22:58:54 | へちま細太郎
こんばんは、へちま細太郎です。

鎧甲のおじさんは、テレビが大好きだ。おかげで、ここに居着いてしまった。 最近は、時代劇にこっていて特に古い“銭形平次”を面白そうにみている。
「ああやって銭を投げてあたると、倒れるくらい痛いのか?」
「知らん」
一緒に見ている藤川先生はめんどくさそうに返事している。
「投げた銭はそのままか?罰当たりよの」
「いや、拾って歩いているのを見たことがある」
「製作者側も苦労だのぉ」
「笑っちゃうけど、お金だからね、教育上よろしくないんだろうな」
はたからみると、藤川先生の独り言みたいだけど、ぼくたちには鎧甲のおじさんが見えている。
「ところで、あの投げ銭は使えるのか?」
「俺もそれは疑問だった」
それは、ぼくも思っていたところだ。 ほんとに使えたら、ルパン3世がそのままにしておかないか…。
う~ん、またつまらぬオチになってしまった…。

久々のキチロー

2009-02-20 22:33:41 | へちま細太郎
こんばんは、へちま細太郎です。

今日は久しぶりにプールに行った。そしたら、バカやろーがいた。
「君たち、孟宗学園は受かったのかい」
受かったのかい、ときた。
「悪いな、落ちなくて」
たかのりが、きつい言で答えると、
「ぼくも合格したんだけどね、いやこのまま附属に行くべきか、迷ってるんだ」
「迷ってんだったら、公立行けば」
と、しんいちの冷たい言葉にびびったのはぼくたちだったけど、あんまり気にした様子もなく、散々に自慢たらしいことを並べたあげく、さっさと帰ってしまった。
「あいつ、くるかなあ」
「どうかねえ」
「きたらやだなあ」
「ほんとだねえ」
ぼくらは、まだこぬ中学生活に不安を覚えたのだ。