へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

お盆は、いつものあの人たちが…

2019-08-23 13:30:28 | へちま細太郎

こんにちは、へちま細太郎です。

しばらく姿を見せなかった、お盆とお彼岸の主役のお客さんたちは、今年も元気で空中を漂い、ひまをみつけては、須庭寺に出かけて、田吾作とけんかしていた。
鎌倉の鎧兜のおじさんは、劇団を退団して鎌倉のあの世に帰って行って猿楽にのめりこんでいたらしい。猿楽といっても、今の能楽に通ずるものではなく、古来からある伎楽みたいなものなんだそうだ。
関ヶ原と鳥羽伏見のおじさんたちと、近衛少将さんは、田吾作じじいとけんかが日課になり、
「関ヶ原はともかく、鳥羽伏見はゆるさんぞ!」
と、田吾作じじいは幕末の藤川家の殿様に援護を頼もうにもみんなめんどくさがって、
「せっかくあの世で楽しんでいるのに、戻ってきてどうするんです?今更」
と、そっぽむかれたんだとか。
「まったく、今時の殿さまというのはなってないぞ」
いや、だから、幽霊に愚痴られてもうれしくもなんともないんですけど。
「じいさんよ、死んだんだからいつまでも殿様気分はこまるんじゃないか?」
たかのりは、須庭寺の位牌の前にあったまんじゅうを取り出し、
「ほれ、食ってみろっての」
と意地悪を言う。
「田吾作は死んでも、田吾作じゃあ」
わけのわからんことを叫びながら、田吾作じいさんはまんじゅうにかぶりついた。
「うげ、マジで食った」
「尊敬しろ、若造が」
と、うまそうにむさぼり食う田吾作じいさんに、
「ご隠居そっくりだ」
とつぶやき、法堂のはしっこで扇風機を独占していた孝太郎先輩にあきれられた。
う~ん、お盆らしくていいお盆だったな、と近衛少将さんに言われて、うんなわけあるけえと、子孫一同はため息をついたとさ。


 

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残暑お見舞い申し上げます

2019-08-18 01:09:45 | へちま細太郎

細太郎です。

ほんと、書いては途中で話が切れております。
まるで、交尾を邪魔されたトンボみたいで、そりゃあのたうちもんです。
作者がですね、自宅のPCに水をこぼしまして、はい、そりゃあもうぷしゅ~なわけです。
で、かろうじて電源はついていたんですよ、そしたら乾かして落ち着くの待つだろ?
な、普通は…。
そしたら、酒こぼしてやんの。
もう、だめっすよ。電源も潰えてしまったというわけで。

8月に入って、やっと書く気になったのは、暑くて部屋にいられなかったからネカフェに逃亡中だから。
マジで何考えてんだ、このおばさん。

てなわけで、次回は、リア充細太郎がちゃんと書きます。
おばさんは、明日くそ熱いのに神宮で、ドアラを見に行くそうです。
俺たちは、片山教授に連れられて1塁側だ。
おばさんも、俺たちも見つけられないと思うけどな。

んじゃ、しーゆー。

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