へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

イルミネーションてかてか

2010-12-26 22:48:52 | へちま細太郎
こんばんは、へちま細太郎です。

クリスマスの日の部活中に、棒斐浄寺の尼御前様が、
「遊びにいらっしゃいよ」
と、藤川先生に電話をかけてきた。
当然、
「(-"-;)」
となるわけで…。
せっかくの招待なんだから行けば、と他人事のような義理の兄二人。
「ぼくも部活」
と、逃げようとしたら首ねっこを捕まれ、
「逃げんのか、こらあ」
とすごまれた。
「じゃ、たかのりたちも一緒に…」
ぼくはさっきまで体育館でうろついていた、たかのりたちを誘おうとしたら姿が見えない。
逃げたなあ~。
そんなわけで、ぼくは藤川先生と一緒に棒斐浄寺へと行くハメになり、またあのイルミネーションをみることになったんだ。

ちなみに、バレンタインまでピカピカする予定で、紀藤造園のおやじさんが嘆いていた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

惨状のメリークリスマス

2010-12-24 23:28:02 | へちま細太郎
(仮)有岡軍団だよん。

俺達、いつでも十把一からげ。トホホな高校生活だったな。
で、自由登校までとりあえず残すところ1ヶ月弱になった。
受験も大方AO・推薦入試で決定して、パーラダイスな冬休みって感じになった。
ところが、早いうちに大学が決定するっていうのも考えもんで、あらかた遊びつくしたあげく、待っていたのは追試だった。
バカ殿坊ちゃんの英語、桜井の政経、久保田の数C、鳥谷の化学2…、新井の物理…。
理系なんてくるもんじゃねえよな。
くそっ。
クリスマスイヴだっていうのに、朝っぱらから物理だ化学だと勉強漬けだ。
そのあとは追試。
さらにまた追試。
で、また追試…。

いじめだあ~っ!!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

全国学生クリスマス献血キャンペーン中

2010-12-23 11:45:58 | Weblog
ご協力お願いします
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アイドル大好き

2010-12-16 15:32:02 | へちま細太郎

こんにちは、へちま細太郎です。

今日も体育館では先生たちが雑談中。
「AKBってなんだ?」
「ヲタクが好きな連中だろ?」
「電気街にたむろってるやつが、なんでロリ系に萌え~なんだ?」
という金本先生の発言に、若い先生たちは、
「違う違う」
と一斉に否定。
「何でだ?秋葉原といえば、電気街だろ」
「遅れてます。アキバは今やヲタクの街ですよ」
「へえ。アイドルも萌え~じゃないとだめなのか」
金本先生、感心している。
「俺のアイドルといえば、聖子ちゃんだもんな」
「もっと上の世代が出てくるかと思いましたよ。天地真理とか…」
「だれそれ」
ほんと、誰それ。
「まあ、人のこといえないし、俺も夕ニャン見るために、飛んでかえったもんなあ」
とは、黒田先生。
「大学生の時?」
と、浜中先生が余計なことを言って殴られた。
「俺は、小学生の時、高井麻巳子が好きだったあ」
久保田先生が叫んで、爆笑された。
仏頂面ののぶちゃん先生は、アイドルについていけないって顔をしていたけど、
「おい、前田、お前は誰のファンだった?」
と、金本先生に聞かれ、
「ゆうゆ」
「は?」
「ゆうゆ」
ゆうゆって…。
「天使のボディーガード歌っちゃうもんねえ」
と、勢いよく立ちあがったところで全員に止められた。
「歌わなくていい」
「ちぇっ」
ぼくたちも聴きたくないけど、こわいものききたさかなあ…。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

辞世の句

2010-12-15 17:34:59 | へちま細太郎

こんばんは、へちま細太郎です。

今日は、討ち入りの朝、ということで、辞世の句の話しをしている。
「あらたのしおもいははるるみはすつるうきよのつきにかかるくもなし」
「ひらがなで言うな、わかんねえだろ」
「あら楽し~ 思いは晴るる身は捨つる~ 浮世の月にかかる雲なし~」
「百人一首か」
「辞世の句が、なんで百人一首になるんだ」
というわけで、体育教官室は先生たちで大賑わい。
「あ、それいいねえ、お正月に辞世の句のかるた取り」
「縁起でもねえ」
「そういえば、田吾作さんの辞世の句ってなんだ?」
急にふられて藤川先生はどっきり。
「テレビの美都田吾作でも言わないよね」
「言えるもんか、恥ずかしくて」
「公表してないのか」
「できるかよ」
「あ、俺も知らねえ」
けんちゃん先生も手を挙げ、
「おまえ、きいてっか?」
と、のぶちゃん先生に顔を向けると、
「知らん」
と、のぶちゃん先生も顔を横に振った。
「教えろ」
「なんだ、その言い草は。仮にも次期当主に向かって無礼だぞ」
「うるさい、俺は兄貴だ」
藤川先生がのぶちゃん先生につかみかかるのを、金本先生が押さえて、
「いい加減にしろや、辞世の句を詠みたいか」
と、怒鳴ると二人はおとなしく座った。
「いいから、早く教えろ」
黒田先生もすごんだ声で命令すると、
「あらうまし…」
と、いつもとはうってかわったような蚊の鳴くような声で言い始めた。
「なんだ、聞こえねえぞ」
金本先生、腕組みして催促。
こっちでのぞいていて、けっこうこわいや。
「あらうまし 鍋の海にて ワタリガニ 踊れ前足 忍びさし足」
…。
一瞬、静けさがあたりを覆った。
「何だ?」
黒田先生が目をぱちくりさせている。
「ワタリガニがどうって言ってなかったか?」
「前足がどうのって?」
「は?」
「あらうまし 鍋の海にて ワタリガニ 踊れ前足 忍びさし足」
藤川先生はやけになったのか、今度は外の体育館にも響き渡るようなどなり声で、あの有名な美都田吾作の辞世の句を叫んだ。
体育館も静かになったんだけど、次は爆音のような大爆笑が広がった。
先生たちも笑いまくっていて、息もできないって様子だ。
僕もおんなじだけど。
しかし、美都田吾作がいくら食いしんぼっていったって、踊れ前足 忍びさし足はないだろ。
まったく、これが天下に聞こえた美都藩2代藩主っていうんだから、呆れちゃうよなあ。
僕だって、詠める、この程度なら。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クリスマスまでに彼女を作る

2010-12-14 11:14:42 | へちま細太郎

(仮)嵐軍団の悠樹で~す。

冬休みに入ってまあす…なわけないっしょ。
大学に入ってから彼女がいなくてさびしいぜ。12月はクリスマスでやたらとにぎやかで、寂しさも倍増。
北風も身にしみるし、歯にもしみる。

で、学食でよく合う文学部の子が気になっていて、ま、なんとか知り合いになってみたんだけど、単なる知り合いじゃ我慢できないできなくなってきたわけよ。
でもって、さりげなく彼女に告白したんだよね。
「僕の瞳には、君しか写っていない」

思いっきりどん引きされて、振られた。

責任とってくれよな、坊っちゃん

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

仮免

2010-12-13 09:33:27 | へちま細太郎

「仮免受かったぞ」
「俺は、まだだあ」
「とれたもんね、免許」
朝から、高3の先輩たちが、教習所の話をして盛り上がっていた。
「じゃあ、俺でも総理大臣になれっかな」
「なれんじゃね?空き菅でもなれたんだから」
「宇宙人でもなれるんだから」
「そうだよなあ」
と、わいわいやっている中、いきなりはるみが、
「私、細太郎君のお嫁さんになる」
と、発言して、バスの中はシーンとなった。
僕はシカト。
敏感に反応したのが、キチロー。
「ぼくは、免許なしでもOK」
「誰もあんたなんかと結婚したいなんて、思わないわよ」
同感。
「そんなことないさ」
「キモイ」
はるみとキチローのうざい会話もすぐ無視され、
「だから、失敗したらさ、なんでも仮免って言っておけばいいんだよな」
「ほんと、バカヤローが総理大臣になって、言い訳の言葉に困らねえ」
同感同感。
今日は、雨になりそうだなあ。
へちま細太郎でした

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新人戦で、負けちゃった

2010-12-11 14:41:27 | へちま細太郎
こんにちは、へちま細太郎です。

先日、高校生のバスケの新人大会があった。
優勝候補№1だって言われていて第1シードだったのに、
「初戦で負けちまった」
と、帰ってきた先輩たちは青ざめていた。
先輩たちは、中学生の大会で全国優勝までしたのに、あっけなく負けてしまい、先生がカンカンだったからだ。
高校バスケの顧問の関本先生はブチ切れてるし、のぶちゃん先生に至ってはボールを体育館の壁に思い切りぶち当てるキレっぷりだった。
「お前たちがたるんでいるからだあ
二人に怒鳴られて先輩たちはうなだれている。
とはいっても、修学旅行から帰ってきた翌日に試合って、それは先輩たちがかわいそうだと思うんだよね。いくら、オーストラリアで時差が2時間(サマータイムあり)といったってさ。
「何やっても絶対怒られるんだから、黙ってはいはいときいてりゃいいんだってば」
と、大学生の(仮)嵐軍団さんが、焼き芋抱えてこのこの光景を見ながらつぶやいていた。
「けんちゃんなんか、怒らせたらもっとこえ~ぞ」
サッカー部は全国大会の経験はないものの、関東大会は常連だし、そこそこ強いとは思うんだけど、高校に入ると藤川先生が顧問のせいか、パッとしなくなってしまう。
「まあ、なんだな、負けるのも練習のうちだしな、ほれ、差し入れだ食え、屁こくなよ」
と、ぼくらに大量の焼き芋の入った箱を渡し、(仮)嵐軍団さんは園芸学部へと帰ってしまった。
「そんなもんかなあ」
「負けてなんぼじゃん」
ぼくらは、ほかほか暖かい焼き芋を頬に当ててしばし幸せな気分に浸っていた。
相変わらずのぶちゃん先生はどなり散らしていたけど、焼き芋に目がとまると、
「勝手に食うなよっ
と、ぼくらにも怒鳴った。
「藤川家に染まったな」
「うん」
ぼくらはだれともなく呟いたのであった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

立ち読みはいけません

2010-12-08 21:17:19 | へちま細太郎

「おまえ、何立ち読みしてたんだよ」
と、後ろの座席に座っていた(仮)有岡軍団さんが、キチローの肩を後ろからつかんだ。
「してませんよ」
キチローは真っ赤になって否定した。
「おめ~よ、毎日朝と帰りに、コンビニで立ち読みとは穏やかじゃねえぞ」
スクールバスの中はシ~ンとして、一斉に聞き耳をたてている。
「悪いこたあ、言わねえ、俺たちに言え、読んだやつやるから」
と、何を思ったかエロい本数冊を、キチローの隣の空いている席に放り投げた。
「汚すなよ」
今度は思いがけない声がした。
「それ、俺のもあるから」
「ひえええ」
水嶋先輩だ。
「先輩、ひどいわ、そんないかがわしい本読むなんて」
はるみが叫ぶ。
「うっせえんだよ、てめえは」
たかのりが1冊とって、
「俺、借ります」
「あ、じゃぼくも」
たかひろの手ものびた。
「キチロー、悪いね」
ぼくもさっきから見たくてうずうずしていたから、そのうちの1冊をとった。
「細太郎くんまで」
はるみはパニックだ。
「信じてたのに」
ばかじゃなかろうか、この女。
ぼくはパラパラとめくると、
「先輩~、胸小さいのがいい」
と、思わずいってしまい、みんなに爆笑されてしまった。
「おまえ、小さいのがタイプ?」
水嶋先輩は笑いながら、エロい本をぼくからとる。
「細太郎くん、私胸小さいよ」
後ろから高校生の先輩が声をかけてきた。
「私だって小さい」
はるみがきいきい声で叫び、
「ぼ、ぼくは大きい方がいいけど、多少小さくても…」
というキチローの発言に、
「あんたなんかの趣味は、聞いてないわよ、キモイわよ」
とさらにヒステリックな声をあげて、先輩やキチローと大騒ぎになってしまった。
きっかけを作った(仮)有岡軍団さんや水嶋先輩は他人のふり、ぼくも知らんぷり。
全く、こんな楽しい本はこっそりみるから楽しいんだ、という藤川先生の言葉を思い出していた、ぼくはへちま細太郎13歳でした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ステテコ

2010-12-07 22:57:35 | へちま細太郎
「今時の男はステテコ姿」
と、藤川先生がステテコでポーズをとる。
「そんなの捨ててこ~」
(-"-;)
恥ずかしいギャクだなあ。

へちま細太郎でした
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする