へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

わが世の春のタコ壺保健室

2009-03-30 21:07:09 | へちま細太郎

張り紙なんて怖くな~い
鍵なんてへ~っちゃら
ほ~らほらほら、主は留守だ
保健室は空っぽだあ
愛する乙女よ、美しき蘭 よ
保健室はおまえの城だ
だから訪ねてゆくぞ
愛する蘭よ
小百合

りりっく ばい、プロフェッサー中島


相棒

2009-03-29 22:57:54 | おたより
土曜ワイド劇場の単発でやっていた時は、実に見応えのある静かな刑事ドラマだと思った。
1回目のストーリーも犯人も覚えている。
だけど、映画はどこかの局の刑事ドラマを意識してないか?
セリフの中にも、
「○○橋、封鎖しますか?」
というのがあったし。裏の裏の裏をかく、という設定もねえ。捜査本部で犯人の顔をアップしたりするシーンも見たことあるし…。
連ドラになる前の“相棒”に戻って欲しいなあ。
ただ、海外で拉致された人間の処刑シーンは、現実に遺族や被害者がいるだけに、余計な演出だったんじゃないか。

老けたアイドル

2009-03-28 22:30:11 | おたより
土曜ワイド劇場に、ひかる一平が出ている。
あの顔のまんま中年になったから、微妙に変。
そういや、必殺仕事人に出ていたな。
あのころはアイドルに“殺人”をさせるなんて…、とさんざん批判されて殺人の場面がなくなったんだっけ。
でも、今はなあ。
かつてのアイドルの話でした。

今日で12歳

2009-03-27 20:35:06 | へちま細太郎
こんばんは、へちま細太郎です。

今日からぼくは12歳。
年男だ。
ちっ、丑年か。
もぉ~。 なんちって。
誕生日のお祝いに慶子おねえちゃんの手作りケーキと、昨日からおばあちゃんが1日煮込んでくれたビーフシチュー。
おじいちゃんとおばあちゃん、おとうさん、広之おにいちゃんと慶子おねえちゃんと菜々子、リカ、それに藤川先生。。。
みんな、ぼくの家族だ。 … … …。
あ、今日はもうひとり、翼くんの誕生日だ。 ほんとに、ぼくと同じ顔なんだろうか。
いつか、会える日がくるんだろうか。

バカ

2009-03-26 20:05:30 | Weblog
このメールかいたやつ、相当バカ。

織田※メル友希望さんからメールが届きました。

件名:中山から私の事について話を聞いてもらえてますか?ご存知だと思いますが、私は今病気に冒されています。病名は重度の肺炎です……

続きを読む・返事を出すにはこちら
↓↓
http://

入学者説明会の日

2009-03-25 22:48:34 | へちま細太郎

こんばんは、へちま細太郎です。

今日は孟宗学園中の入学者説明会だった。
ぼくは仕事を抜けてきたおとうさんと、学園の講堂で説明を受けることにした。たかのりたちも集まってきて、みな固まって座った。
気がついたら藤川先生も後ろに座っていて、
「俺も保護者だからね」
と、サッカー部の青いジャージ姿でふんぞり返っている。
で、
「おまえら、全員サッカー部な」
と、勝手に決めつけていた。
「間違ってもバスケに入るな」
どんだけ嫌いなんだか、のぶちゃん先生が…。
「どうしようかなあ」
と、ぼくはつぶやいた。
昨日のぶちゃん先生にもらったマンガの“リアル”が心の中に残っていて、バスケも悪くないかな、と思っていた。
こんな時、テニスだ~というおとうさんは、何もいわなかった。 どうしたんだろ。 説明会は半分も聞いてない内に終わり、タコ壺保健室に立ち寄ってみた。 入り口には、 “春休みにつき、関係者以外出入り禁止” という張り紙をしている匿名希望の東山先生を見かけた。
「なに、休むの?」
とおとうさんが声をかけると,
 「明日から台湾やで~」
と、ウキウキした声が返ってきた。 みんなでいいなあ、と叫んだけど、
「なあんも買ってこんで~」
と、軽くあしらわれてしまった。 来月からこの保健室にお世話になるのかあ、とぼくは、保健室から叩き出されてきた(仮)亀梨1号の悠樹さんをみて、しみじみ思った。
でも、何でこの人、ここにいるの?}
「ちきしょ~、東大落ちた~」
あ、なんだ、そういうことか。


リアル

2009-03-24 22:22:43 | へちま細太郎
こんばんは、へちま細太郎です。

春休みというか、卒業式が終わってなんか気が抜けてしまった。 と、そんなボケボケしていたぼくのところに、
「よ、いるか?」
と、ぬぼっとした背の高い人間がやってきた。
「あ、のぶちゃん先生だ」
「久しぶりだな、ずいぶん暇そうだなあ」
と、ぼくの前に座り紙袋を出した。
「卒業&入学祝いだ」
あいかわらず無表情で何考えてんだかわからない言い方だけど、そういう気持ちはうれしいな。ほんと、うれしい。
「何だろ」
ぼくはあけてみると、
「マンガだ」
中にはマンガが数冊入っていた。
卒業&入学祝いがマンガ~?タイトルは、
「リアル?」
「ただのマンガじゃないぞ」
「?」
「車椅子バスケの話だ」
「車椅子バスケ?」
「そうだ」
車椅子バスケって…。
「車椅子に乗ってバスケなんかできるの?」
恥ずかしながら初めて知る事実だ。
「可能性があれば何でもできる。それに、車椅子バスケはちゃんとしたスポーツだ」
のぶちゃん先生は持っていたかばんの中から、バスケットボールを出した。
「これもやる」
と、ぼくに軽くパスをした。
「ぼくにバスケをやれっていうの?」
少々うんざりした視線をのぶちゃん先生に向けると、
「確かに入ってくれるとありがたいが、おまえはサッカーをやりたいんだろ?無理にすすめてもいやいやながら入部されても困るしな」
だったら何なんだ、このおやじ。
「だから、このマンガを読め、読んで自分の居場所を探せ」
「居場所って…ぼくあるけど…」
「まあ、言うな」
のぶちゃん先生は、最後ににやっと笑うと、
「とにかく、春休みにそのマンガを読んどけ」
とだけ言って帰ってしまった。
「変なの」
ぼくはバスケットボールを抱え込んで、せっかくだからとマンガをめくった。
「何だ、このマンガは…」
バイク事故で高校中退、盗んだチャリで事故、そして一生歩けなくなる事実。 いきなりパンチをぶちかまされたと同じ衝撃を受けた。
「ぼくには…ぼくには重すぎるじゃないか…」
のぶちゃん先生、ずいぶんと難しい卒業&入学祝いじゃないか~。
ひどいよ~。
でも、こんなすごいマンガ…、現実にあるとしたら、ぼくのこれからの生活でも遭遇するんだろうか。
それこそ、リアルだ。

ところで…

2009-03-22 21:35:24 | へちま細太郎
「あの、テレビ好きはどこへ参ったのじゃ」
と、近衛少将さんが聞いてきた。
「役者になるといって出ていったよ」
「役者じゃと?」
「うん」
「うんって、そなた、あれがテレビとやらに映るとでも思うてか?」
「でも、なりたいといったんだからなるんじゃないのかなあ」
「そうかのぉ」
ぼくは、近衛少将さんの感慨深げな表情の顔を見上げた。
心配なんだね、近衛少将さんにとって、鎧甲のおじさんは子孫の1人なんだもんね。
どこで、なにをしているんだろう、鎧甲のおじさんは。
へちま細太郎でした。

卒業、おめでとう、細太郎

2009-03-21 21:30:08 | へちま細太郎
泣くな、光一
細太郎は、晴れて小学校を卒業できたぞ。 晴れの門出に涙は禁物だ。
これ、いつまでも泣いているんじゃない、早く涙をふけ、ふけというに、このバカもんがっ

…。

…。

だめだ、こりゃ。
 関ヶ原のおじさんであった。