へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

またまたおめでた

2010-01-31 23:46:28 | へちま細太郎
こんばんは、へちま細太郎です。

おじいちゃんとおばあちゃんが、剛おにいちゃんの彼女の家に出かけて、ぼくたちは留守番だ。 といっても、ぼくと藤川先生は午前中は学校だけどね。
で、学校ではサッカー部の中学の顧問のけんちゃん先生がいない。
「珍しいこともあったもんだな」
と、藤川先生が首を傾げた。
「よほどのことがあったのか」
のぶちゃん先生もわからないらしい。
「なんだっぺね」
けんちゃんは結局学校にはこなかった。そんなわけで、うちに帰ってきてごろごろしていたら、けんちゃん先生がやってきた。満面の笑みだ。
「とうとうできたぞ、うちにも」
寝転んでテレビがを見ていた藤川先生が飛び起きた。
「できた?こどもかっ」
何もいわないうちから待ってましたとばかりに、勢いこんで叫んだ。
「うんだ」
「そうかっ」
藤川先生嬉しそうだ。
「そうか、よかったな」
けんちゃん先生は、ほんとに嬉しそうだけど、藤川先生の対応がのぶちゃん先生の時とは全然違う。
「全く…」
おとうさんは呆れていたけど、ほんとだよ。 慶次郎も優華も同じ甥と姪だろうに…。困ったバカ殿だよな。
でも、おめでとう、けんちゃん先生。

彼女がきた

2010-01-30 13:21:10 | へちま細太郎

こんにちは、へちま細太郎です。

午前中、剛おにいちゃんが彼女を連れて帰ってきた。
好奇心たっぷりな…というか女の子に興味のある藤川先生は、ぼくといっしょに2階からこの様子をじっと窺っていた。
「う~ん、あのへなちょこ野郎にしては、上出来だ」
と、いいつつ、
「結構タイプかも」
とつぶやくのをぼくは聞き逃さなかった。
「誰でもタイプじゃないか」
思わず発言したぼくは、ソッコーげんこつをおみまいされた。
「いてえなあ~」
ぼくは文句をぶつぶつ言って、再び階下の様子を窺った。
剛お兄ちゃんの彼女は、キャリアというだけにいかにも頭がよさそうなシャキッとした女性で、とても美人だった。
「なんであんな美人を…」
ぼくはものすごく不思議だった。
剛おにいちゃんは悪いけど一見優柔不断そうで、けっこうおっちょこちょいで、どこか間の抜けた感じがする。でも、
「近藤君は、準キャリアとしても優秀で、仕事もできます。とてもしっかりした人だと、第一印象は思いました」
と、彼女が言ったので、おじいちゃん、おばあちゃんは照れくさそうにしている剛おにいちゃんを信じられないような表情で見ていた。
「なんで?」
藤川先生も不思議そうな顔をしている。
「あの人、あばたもえくぼかなあ」
ぼくは階段に腰掛けて、ひざに肘をのせて頬杖をつきながら思わずぼやいてしまった。
「おまえのおふくろさんもそうだからなあ」
「そうなの?」
ぼくは藤川先生の口からおかあさんのことが飛び出して、振り返った。
「おまえ、こ~いっちゃんみていて思わねえの?」
「…う~ん、反論できない」
ぼくはちょっとがっくり。あたっているだけにけっこうショックかも。
「で、あなた、キャリアでしょ?いいの?こんな子で」
おばあちゃん、自分の息子だけど相手がキャリアとあって、この先が心配らしい。
「今までいろんな人みてきましたけど、結婚したいと思ったのは近藤君だけです」
きっぱりと言い切った彼女は、どうみても剛おにいちゃんの上司にしか見えない。
「近藤君ね…」
おばあちゃんは苦笑いをすると、
「私は別に反対しないし、お互いの意見を尊重するけど…」
とおじいちゃんに意見を求めると、
「俺も反対はしない。ま、しっかりやれや。ただ、なあ、婦警は苦労するぞ」
と、剛おにいちゃんに同情したような視線を向けた。
「はい?」
おばあちゃんは、じろりとおじいちゃんを睨むと、今度は彼女に、
「これからは仲よくやりましょう」
とにこやかに笑いかけた。
「はい」
彼女はとてもうれしそうに元気よく返事をした。
というわけで、今度は彼女の実家にあいさつに行くらしいんだけど、だけど、なんでこのうちには気の強い女性ばっかり集まるんだろう。
ぼくは、好みじゃないけどね。



冬の宿泊学習

2010-01-29 19:24:15 | へちま細太郎
こんばんは、へちま細太郎です。

入試が落ち着いたこの時期、ぼくの学校ではスキー合宿がある。中学生は強制参加なんだけど、今年は赤松が大反対したそうだ。
「気持ちはわかるけどぉ」
クラスでは大爆笑のうずだ。
「計画は任せてね」
と野茂が気合いを入れてガッツポーズをつけると、大喝采だ。 全く、どんだけ頭がいいんだよ。
「一応行くことにはなったが、おとなしくして過ごせ」
赤松はホームルームで抑揚のない声でスケジュール表を配った。
「先生」
と、たかひろが手を挙げて、
「キャンプファイアーがないんですけど、どうしてですかあ?」
と、困った質問をしてみんなを笑わせた。 当然赤松は引き攣る。
「やれるもんならやってみやがれ」
うっ、おとなげないなあ。
「吹雪の中、やるんだな」
「やっていいんですか?」
今度は野茂だ。
「なにっ?」
「キャンドルサービスにしない?雪の中きれいだよね」
みんなは拍手大喝采だけど、赤松はすんごい形相だ。
「やれるもんならやってみやがれ~」
あ~あ、キレちゃった。
「え~、ダメなのぉ?」野
茂は本気でがっかりしている。
まぢだったのかあ~っ。
野茂も女の子だったのか…。
知らなかった…。

世界のオザワ 日本のオザワ 渋谷のオザワ

2010-01-28 20:07:42 | へちま細太郎
こんばんは、へちま細太郎です。

ネットを見ていたおとうさんが、
「オザケンがツアーをするそうだ」
と、つぶやいた。
「オザワ?」
台所仕事をしていたおばあちゃんがその手をとめて、おとうさんのつぶやきを聞き付けた。
「あれ?ガンの治療じゃなかったの?」
「そりゃおじさんの方だ」
藤川先生がリカの頭をポンと叩く。
「ずいぶん久しぶりねえ」
「カローラつーにのおってえ~
おばあちゃんの歌声に、
「何?小沢一郎がカローラつーに乗って、コンサートツアーだと?」
とおじいちゃんが話しにのってきた。
「わざとでしょ」
おばあちゃんの冷たい声に、
「たまには冗談にまざるのも悪くないかと…」
とおじいちゃん、ケラケラと笑った。
う~ん。
何と答えてよいのやら…

撤回…してっかい?

2010-01-26 22:33:13 | へちま細太郎
「俺は理科…ちゃんと勉強してっかい?けんちゃんだあ」
(-"-;)
「今の発言、撤回しろ」
「誰がするってっかい」
「うぉ~へたなダジャレかましてんじゃねぇ」
なんなの?これ…。
「いつになったら部活始まるの?」
と、たかひろや(仮)有岡軍団さんたちが文句を言っている。
知るかあ~。
へちま細太郎でした。

飽きてきたぜ、民○党ネタ。
面白いもここまでくると、オヤジギャグよりつまんないな。

民意だあ

2010-01-25 21:48:29 | へちま細太郎
「名前が優華にきまってしまったんだ」
と、のぶちゃん先生がぐずぐず言っている。
「俺は清華と書いてさやか、と呼ばせたかったんだ」
「(-"-;)」
藤川先生は仏頂面だ。
「だけど、優しい子に育ってね、という法華の意見にみなが同意して…」
「民意だろうが
藤川先生は凄みのある声を出し、のぶちゃん先生を睨んだ。
「なあにが民意だよっ
短気なのぶちゃん先生も負けてない。
「今は悪いことだろうが何だろが、民意ならすべて許されるんだ」
「う~、反論できねえ」
頭を抱えてのぶちゃん先生はのたうちまわった。
別にいいけど、ぼくんちで騒がないでくれる?
へちま細太郎でした。

休刊日

2010-01-24 23:54:46 | 休刊案内
東京ドームシティのイルミネーションです。

デートでいきましょう

私はひとりでいきましたけど…

それが何か…?

(-"-;)

トホホじゃあ

ムカついたので、ジャイアンツショップで、阪神グッズ買ったぜ。

赤星グッズですけど…。

コーナーが設けてあったのは、嬉しいですね

タンス預金はへそくりともいう

2010-01-23 22:59:45 | へちま細太郎
こんばんは、へちま細太郎です。

おばあちゃんが留守だったので、おじいちゃんがお寿司をとってくれた。
「うまい」
特上だから、グルメな藤川先生も大満足だった。
おじいちゃんもビールでご機嫌だったんだけど、そこへおばあちゃんが帰ってきた。
「あら、おいしそうね」
「ばあさんの分はないぞ」
酔っ払ったおじいちゃんが、リカにトロを食べさせながら言った。
「ばあさん?」
おばあちゃんの眉があがってピクッとなり、藤川先生とおとうさんが顔を見合わせた。
「みたところ、特上ねえ、ずいぶんお金持ちだこと」
「そりゃ、金持ちだあ」
おじいちゃんは上機嫌だ。
「月3万円も小遣い貰ってんだ、金持ちだあ」
厭味も忘れない。
「で、このお金、どこに隠しといたのっ
「銀行は信用できないから、タンス預金だあ」
あ~、へそくりばらしてどうするの、おじいちゃん…。
「いいじゃねえか、小遣いの余りをせっせと貯めといたんだ、文句は言わせねえ」
「じゃあ、こないだ足りないって持っていった分返して」
「知るかあ」
(-"-;)
気をつけよう、タンス預金に使途不明金。

四文字熟語は簡単だ

2010-01-22 22:48:29 | へちま細太郎
おとうさんと藤川先生の会話。
「“一□一□”にあてはまる漢字は何か」
「そりゃ一宿一飯」
「じゃ、朝□暮□」
「え~と朝飯…暮れ~なずぶばじ~ど~ひか~り~と~」
「だ~めだ、こりゃ」

(-.-)zzZ

へちま細太郎でした。
でも、藤川先生、一宿一飯だなんて、首相な…じゃなくて殊勝なこと言うなんて、かっこいい~。