へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

セミが鳴いてた

2007-06-29 23:39:05 | へちま細太郎
こんばんは、へちま細太郎です。

今日、とっても蒸し暑い1日でした。教室もムンムンしていて、みんな下敷きであおいでいておこられてました。
はだがベタベタして、や~だよね。
学校から家に帰る途中、昔のお城跡(ほんとだったら藤川先生のおうちかな?)の大木からセミの鳴き声が聞こえてきました。 あまりの蒸し暑さに、セミもたまらなくなっちゃったのかなあ。
本格的に暑い夏はこれからなのに、気の早いセミがいたんだなあ、せっかちだなあ、とぼくはおかしくなりました。

中学受験

2007-06-28 22:34:27 | へちま細太郎
こんばんは、へちま細太郎です。

ぼくは、塾にいったことはありませんが、勉強はできます。
あ~、いやなガキだと思ったでしょ。
あははは。
笑ってる場合じゃなくて…。
今日学校で、あのいじわるなはるみちゃんが、
「私、中学を受験するの」
と、あちこちにしゃべりまくっていました。
「美都二中は受験なんかないぞ~」
と、たかのり君が言うと、
「バカだな、附属か私立うけんだよ」
と、みきお君に言われてました。
「なんでわざわざ美都二中があるのに、違うとこいくんだ?」
「いい大学行きたいからに決まってるじゃない」
つ~んとしてはるみちゃんが、相変わらずいじわるい口調で言いました。
「細太郎はどうするの?」
「え?ぼく?」
いきなりふられても…。
「細太郎君は受験しないの?」
「考えたことないよ。だって、普通に美都二中行くんだと思ってたもん」
「ふつうはそうだよなあ」
たかのり君はみんなにあいづちを求めましたが、みんな顔を見合わせています。
あれあれ?まさかみんな…。
「おまえら受験かよ~」
たかのり君がつまんなそうに言い捨てると、その場を離れてしまいました。
ぼくも、なんとなくいづらいなあ。
みんな、こんな早くから中学のこと考えてるの?
ぼく、何にも考えてないんだけど…。

妖怪パンツ、ちかんにあう

2007-06-27 23:37:28 | へちま細太郎
こんばんは、へちま細太郎です。

今日、妖怪パンツがどっかのおじさんをどつきまわし、けりを入れ、
「このスケベ野郎
と、怒鳴っていました。
妖怪パンツというのは、パンツ丸見えのスカートが短い頭がマッキンキンの女子高生のことです。
みんなで近寄って見物していると、おじさんはまだ夕方だというのに酔っ払っていて、け飛ばされているのにへらへら笑っていました。
「何したんだあ?」
たかのり君が大声をあげると、
「スカートの下のぞいたんだよ、どんだけ~だ」
と、妖怪パンツがわけのわからない日本語を言いました。
「のぞいたんじゃなくて見えたんだろ、俺たちだって妖怪パンツの毎日のパンツの色知ってるもんな」
と、たかのり君大胆な発言です。
「何だって?」
妖怪パンツの目がつり上がりました。
「自分で悪いだろ、そんな短くて~」
口々に僕たちが言うと、
「ムカつく~、このガキ」
妖怪パンツは叫びましたが、僕たち怖くありません。
「サザエさんちのわかめパンツ~、や~いやい」
みんなではやせば怖くない。 ぼくらは妖怪パンツがカバンを振り回しておこっているのを遠巻きにして、その場から逃げ出してきてしまいました。
「ムカつく~このガキ
「どんだけなんだよ~
と叫ぶ妖怪パンツの横でおじさんはひっくり返って寝てしまい、妖怪パンツはそれしか言えないのか、
「ムカつくムカつく
を連呼していました。
ほんと、日本語しゃべれないのか、頭悪いなあ。

給食の思い出

2007-06-26 23:52:24 | へちま細太郎

こんばんは、へちま細太郎です。

ぼくはソフト麺が大好きです。余ったら持って帰ります。でも、三田先生は、
「俺が先生になって一番びっくりしたのが、このソフト麺なんだよなあ」
と、ため息をついています。 みんなが、どうして?と聞くと、
「先生のところは“自校式”つまり学校に給食室があって、そこで作ってくれていたんだ。だから、ソフト麺なんて出てこなかったんだ」
と、昔を思い出すように答えてくれました。
「おいしかった?」
「ああ、とってもおいしかったよ。全国給食コンクールで優勝した学校だったからね」
三田先生はそう言って、ニコニコと笑いました。
それから、三田先生は給食にまつわる話しをたくさんしてくれました。
余った給食を給食室のおばちゃんが食べさせてくれたこと、テーブルマナーを給食で勉強したこと、牛乳の早飲みをしてゲップを出したついでに全部はきだしちゃったこと…、今のぼくらとあんまり変わってないねえ。
で、ソフト麺ですが、初めて見た時に、
「これ、どうやって食べるんだろう」
と、教育実習中にさんざん悩んで全部ぶちまけちゃったんだってさ。
だめだなあ、袋のまんま4つにちぎらなきゃ、うまく食べられないよ~。
…と、ソフト麺にはやっぱりカレーだなあ、と給食を食べながらしみじみ思いました。


はしかのようなもの

2007-06-25 23:39:43 | へちま細太郎

こんばんは、へちま細太郎です。

ぼくは、5年生になってからりょうこちゃんと、一度もお話しをしていません。タイミングをはずしてしまった、というのが正解かな。
これじゃ、奥さんに逃げられた広之おにいちゃんみたいだ
りょうこちゃんは、相変わらずしんいち君と仲がよくて、ぼくはぼくでたかのり君たちと遊んでいる方が楽しくなってきた。たかのり君たちは元気いっぱいで、サッカーをしたり野球をしたり、毎日くたくたに疲れてしまうくらいにかけまわるから、悲しいこともつらいことも忘れてしまう。
だから、りょうこちゃんのことを思い出す間もなく寝てしまえる。だんだん、チクチクと痛んでいた胸の痛みも薄れてきたように思えた。
りょうこちゃんは、ぼくの初恋だったのかもしれない、と思ったりもした。
今は、誰とりょうこちゃんが話しをしても気にならなくなった。
ねえ、ぼく、少しは大人になったかな?


結婚式2

2007-06-24 23:59:08 | へちま細太郎
仏頂面の藤川だ。

披露宴のどんちゃん騒ぎの中うちの2番目の姉は、
「早すぎない?」
と俺にささやいた。
「俺もそう思うんだよね」
「はっきりいっちゃえばさあ、最初の一発が命中しちゃったんじゃないの」
「全く何考えてんだか、あのバカップルは…」
俺は呆れてものが言えない。 どこまで本気でお互い惚れあっているのか、信じたくもないね。
「そんなに法ちゃんの結婚がイヤなの?あんた、シスコン?」
「うるせえな、俺はあいつが嫌いなんだよ。あいつが俺の義理とはいえ兄弟になるなんて、ぞっとする」
「そんなもんかな~、でもいい男じゃないの」
俺はこの半ば出戻りの姉を見た。一番上の姉に負けず劣らずいい女だが、結婚生活がうまくいっていない。
「あんた面食いじゃなかったろ」
この姉は、一番上と違って顔で男を選ばないタイプだ。だから、結婚相手がいい男すぎてうまくいっていない。
「まあねえ」
姉はそういって、遠く離れたところに座っている亭主の姿をチラッとみたが、話しかけにもいかない。
「あんた、どうするの、あれ」
「ヨリ戻す気ないもんね」
あ、そう…。 なんだか、アホらしくなってきた。
俺にとって、この結婚式が、実はもう一つの悩みを抱える運命の日だとは、気がつかなかったんだな。

結婚式

2007-06-23 23:56:44 | へちま細太郎
こんばんは、へちま細太郎です。

今日、藤川先生のお姉さんと前田のぶちゃん先生の結婚式でした。 ぼくたちも招待されて、藤川先生のおうちに行きました。
藤川先生は仏頂面で、藤川先生によく似ている弟さんはニコニコしていて、もう1人のお姉さんも妹さんも超美人でした。
おとうさんは、
「あのトーヘンボクも結婚かよ~
と、おもしろくなさそうでした。
その中でも、いちばん面白くなさそうな表情をしていたのは、けんちゃん先生でした。 ともだちの結婚式なのに、何でそんな顔をするんだろう。
「納得いかねえんだよ」
けんちゃん先生は、にこりともしません。おとうさんもため息をついています。
あ~、モテないオトナって、しょうもないなあ~。
明日に続きますね。

今宵、君と2人で、むふふのふ

2007-06-22 23:56:57 | へちま細太郎

『こんばんのおかずはなあに?
『麦ご飯にじねんじょのとろろ汁、オクラと生卵をつけるわ~
『そんなもの食べさせて、俺を寝かせない気かい?
『イヤだぁ、いつも寝ないじゃない~
『じゃあ、いつも以上にがんばろうかな(^_-)☆
『いやん
居候No.1の藤川先生が、そんなことをぶつぶつ言いながら、メールをうっていた。
「欲求不満だな
うちのバカ息子が言うと、居候No.2のけんちゃん先生が、
「そりゃ、おめーだ
と冷たく言い放った。
当たっているだけに言葉もないが、私に言わせると、おまえら全員欲求不満だ。
おばあちゃんでしたあ~。