休刊

おわびに夜景をごらんください

藤川先生のぼやき

本日は合宿で山の上の青年の家とやらにきている。
生徒たちは自習タイムを有効に使いながら学力向上に努めているようだな・・・っと思ってみりゃあ、教科書枕に高いびきだ。
10時消灯。暖房も切られちまう。遊んでるヒマなかっぺと思うな。
それにしても寒い。なんとかならんかあっ
誰だ、こんな時期に合宿を考えたあほうはっ
あ、俺だ…。
でも、許可したのは学年主任だ。
まだ寒くない時期にここの予約を取り損ねたのは、英語科主任だ。
俺のせいじゃねいやい。

頭いてえ

風邪ひいた

気持ち悪い

休み

１日しんどかったぜ。

風邪ひきさんだ。

休刊のおわびに、ミスタードーナツをのせておきます。

ゆず

こんばんは、へちま細太郎です。

うちに帰ってきたら、いい匂いがしました。
「ゆずをもらったのよ」
おばあちゃんは、ゆずをゴシゴシと磨きながら答えました。
「これをどうするの？」
「皮を細かく切って砂糖漬けするのよ」
「後は？」
「お風呂」
ガス台には、びんの入った鍋がグツグツと煮えてました。
「煮沸消毒してるのよ。このままだと腐っちゃうのよ」
僕はよい香りがうち中に漂っていくのを感じました。
瓶にゆずの砂糖漬けが収まったころ、おとうさんたちが帰ってきました。
「お、いやされる香りだ」
藤川先生がすうっと深呼吸をしました。
「今晩は、ゆず湯よ～」
おばあちゃんがみんなに呼びかけました。
いい気持ちだなあ。

うまいわ～

オッス、オラ、けんちゃん。

一昨日のつくばったマラソン＆駅伝大会は、二日酔いの有様で走ったおかげで、サッカー部の亀梨＆山下軍団には追い越されるわ、ラグビー部には引き離されるわ、散々な結果だった。
のぶちゃんの臨月間近くても色っぽい女房は、しかめっ面の弟藤川のイヤミな視線もなんのその、のぶちゃんをぎゃあぎゃあ応援しまくりだ。あれで世が世なら一国の姫君だぞ。
はあ～、ため息が出るね。
というわけで、金曜日の夜もみんなで飲んだくれてしまい、土曜日は１日二日酔いでゴロゴロ、無駄に費やしてしまった。化け物体育会系は二日酔いの頭で部活をし、見えないところでゲロを吐きまくっていた。
そうしてやっとの思いで帰ってきたら、細太郎が、
「うまい棒に袋が出たよ」
と、差し出してきた。細太郎～、頼む、二日酔いの胃には、うまい棒といえども、受け付けられないんだ。おまえも、大人になればわかる。
が、俺は痩せても枯れても教師だ。子供の優しい気持ちを無碍にはできない。
「牛タン味かあ」
と、ニコニコ笑いながら１個だけ食べてやった。
「もっと食べたら」
と差し出す手を押しとどめて、
「せっかくだから食べな」
とやんわり断った。
「ものは言いようだな」
後ろで藤川が、半分死んだ目を向けてボソッとつぶやく声が聞こえてきた。
何とでも言え、バカやろう。

臨時休刊

携帯のアドレスが全部消えちゃった。
元に戻すために四苦八苦しますから、休みますよ

つくばった町駅伝大会

こ、こんばんはぁ、お、おとうさんだぁ…、ピカイチだ。

今日はつくばった町駅伝大会だった。
日頃、テニスで鍛えていると自負していても、化け物どもの中ではひよっこ同然。
頭筋肉の体育会系の連中の体力にはついていけない。
前日の宴会で酒も残った状態で、何で走れるか。
ゲロ吐きまくった状態で、何で５キロも走れるんだ。
つくづく、ふつうの人間でよかった…と思ったね。

やすみ～

眠い

寒い

だるい

結婚できない男

こんばんは、へちま細太郎です。

「結婚できない男が結婚するんだってよ、先生」
と、たかのり君が言いました。
「先生もいつまでも捨てられた彼女を思ってないで、新しいのを見つけたら？」
「あら、古傷つついたらかわいそうだよ～」
三田先生は言い返したいのを懸命にこらえています。
「先生ってさ、給食、みんなの手前残さず食べてるけど、ニンジン残すよね」
「携帯にメイド人形ぶら下げてたよね」
「え～、それって、オタクじゃん」
「やだ、アキバ系？」
「結婚できないんじゃん」
みんな口々に勝手なことをまくし立てたので、ついに三田先生は、
「余計なお世話だっ」
と、怒ってしまいました。
「俺は、オタクでもなけりゃアキバ系でもないっ」
「同じ意味じゃん」
「すぐ怒るのは、彼女がいないからだよ」
みんなはそれくらいじゃ負けてはいません。
「くそ」
ついに三田先生はあきらめて、黙ってしまいました。
全く、すぐあきらめちゃうんだから。
そんなんじゃ、いつまでもたっても彼女できないよ。
あ、そんなやつ、うちにも一人いたな～。