へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

友人たちのその後

2020-05-28 16:45:22 | へちま細太郎

え~、そんなわけで、自粛期間中は、須庭寺の本堂でパソコンの遠隔授業を受けていた細太郎です。

たかのり以外の友人たちはどうしたかというと、
「俺?俺はつくばった大学の院にすすんだ」
「俺も」
と話したのは、たかひろとみきお。
「同じくつくばった大学に編入した」
といって数式とにらめこはしんいちだ。
このしんいちは、一応プロから声がかかったが、
「自分は、数学の勉強がしたいので、プロにはいきません」
と、監督を泣かせ、スカウトをへこませ、大学の仲間からはあきれられつつも自分を貫いた。
たかひろは、高校の時の彼女とは別れ、大学時代で遊びまわり、いまではチャラ男のそしりをうけている。
水嶋先輩のいじりの対象になっていて、
「ぜひ、美都市役所につとめたまえ」
とごり押ししてくる。
「なんで美都市役所?」
「なんでだ?」
理由はわからんらしい。
しかしながら、結局はみな地元に戻ってきた。
「おまえらが楽しい大学時代を過ごしているのに、同じ場所で遊べないのは、もったいない」
どういうこっちゃ。。。
「悪いけど、博士課程まではつきあえねえ」
「つきあえよ」
今度はしんいちだ。
「俺は、お前らが院を卒業するころ、ようやく院に進むんだ。少しはつきあえ」
昔のしんいちではなく、ティモンディの高岸ほどではなくでかくなった体型でせまられたら、めっちゃ怖い。
「大丈夫、どうせ留年するから」
みきおの辛辣な言葉に、小学校からの5人組は、ちっとも変っていなことに気付いたのだ。
当分は、このままだ。。。
ちなみに、大学の仲間の後藤、荒波、白崎の3人は、藤川家の農園に強制的に就職が決まり、トホホな社会人生活をスタートさせたのであった。
いちおう、キチローもまだいるよ~。。