へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

ドキドキ

2009-05-31 23:57:32 | へちま細太郎
こんばんは、へちま細太郎です。

今日は、ぼくんちにめでたく給付金が入ったので、ぼくの分2万円をもらってバッシュを買いに行った。 ショッピングセンターのスポーツ店でバッシュをみていたら、
「細太郎君」
と、誰か女の子が声をかけてきた。
「あ、えーと…久しぶり」
りょうこちゃんだった。
「何みてるの?」
「バッシュ。バスケに入ったんだ」
ぼくは、ちょっぴりどきどきしながら答えた。
「孟宗のバスケって、とっても強いんだよね」
久しぶりにみるりょうこちゃんは、何かぼくの知っているりょうこちゃんと違って、どことなく大人っぽく見えた。
制服姿だからだろうか。
「りょうこちゃんは何か部活に入ったの?」
「うん、テニス部、今日はラケットを見に来たの」
「そう」
ぼくは、ちょっと何を話していいのか、戸惑ってしまった。こんな風に学校じゃないところで2人っきりになるのは、初めてだから。 なんとなく、せつない気持ちもあったし。
でも、制服姿にちょっぴりドキドキしたぼくは、
「久しぶりだから、いっしょに見ようか」
と、つい誘ってしまった。 すると、りょうこちゃんはぼくの顔をじっと見て、
「いいよ」
とニコッと微笑んだ。 ぼくは知らず知らずに口元が緩んでしまった。 照れくさいというか、何というか。
ぼくたちは、お互いの学校のこととかを話しながら買い物をして、ちょっとサーティワンに寄り道して、2人でアイスクリームを食べた。
こういうのをデートっていうんだろうか。
外へ出るとやんでいた雨が、パラパラと降り始めた。
「傘持ってきてない」
と、ぼくは空を仰いだ。
「私も」
りょうこちゃんとぼくは顔を見合わせ、
「せっかくやんだのに…」
と、ため息をついて雨の中をバス停に走った。 かなり強い降りにジャケットをきていないりょうこちゃんのブラウスが雨に濡れて、ぼくはドキッとした。
「あ」
下着が透けて見える。
あ…。ヤバい…
相手はりょうこちゃんだぞ。
ぼくは持っていたショッピングバッグを両手で抱きかかえるようにした。りょうこちゃんは、気づいていないようだ。
ほっ。
でもぼくは、初めてぼくに起こった体の変化に、どうしていいのかわからなかった。

金曜と土曜の夜は何してた

2009-05-31 18:50:54 | へちま細太郎
そりゃもちろん、きれいどころを集めてイイコトしてたに決まってるだろ
久しぶりに、東京に住む叔父が(コイツもスキ者だ)、
「お茶屋遊びするから仲間連れてこい」
と、誘ってきたから、こ~いっちゃんと浜中たちを連れて、遊んできただけだ。
ま、彼女たちとは何にもなかったけど…てか、あるわけないだろ…その後叔父の部下のOLと合コンしたってわけさ。
もちろん、することはしたよ~
俺たち独身だから、文句言われる筋合いはないぞ。
というわけで、俺たちは美都の別邸で、疲れた腰を休めているってわけさあ。
帽子は携帯必需品の藤川だよん

さても…

2009-05-30 14:25:25 | へちま細太郎
こんにちは、へちま細太郎です。

もうすぐ2時半になるけど、おとうさんも藤川先生も帰ってこない。
どこで何をしているやら…。
昨日から家に戻ってきている鎧兜のおじさんと、慶子おねえちゃんがお菓子をつまみながら、
「そりゃもう、お楽しみなことかな」
「別にふたりは独身だからねえ…、帽子をかぶんないと大変なことになるし、もう一度細太郎ができてもねえ」
「お家騒動にもなるしの」
「ほんとほんと」
何をいってるんだか…。

妄想2

2009-05-29 21:41:55 | へちま細太郎
今朝のおとうさんの顔は…。

:*:・( ̄∀ ̄)・:*:

何を考えているんだろう、おとうさんは…。
で、おとうさんも藤川先生も帰ってこない。
う~ん。
「そりゃ、合コンとやらに出ておるからであろうよ」
“必殺仕事人”をみていた鎧甲のおじさんが、振り返った。
「まだまだ、若いのだから許してやれ…。ところで、細太郎よ、おぬしはまだ“妄想”はいたしておらぬかな
「な、何いってんの~

もうっ(*_*)

へちま細太郎でした。

草なぎ剛復帰

2009-05-28 19:18:14 | おたより
晴れ晴れとした顔をみることができてよかった。

酔って裸になった、という恥ずかしい行為に対して、誰にも会いたくない心境だったろうに記者会見もしたし、仲間にも迷惑をかけ企業にも損害を与え、謹慎中は辛かったろうに。

その人柄に対しての無罪放免なんだから、感謝の気持ちを忘れてはいかんな。

妄想祭…?

2009-05-27 21:33:05 | へちま細太郎
こんばんは、へちま細太郎です。

部活が終わって学食のラウンジで先輩たちと話した。
話題は文化祭。
「“妄想”祭というんだ」
「はい?
「冗談ですか?」
「嘘言うかよ」
うちの学校の名前は“孟宗竹”からとったと聞いたけど、耳だけで聞いていると、
「あれ?」
となってしまうことがある。 でも、まさか“妄想”の字をあてて文化祭の名前にしちゃうなんて。
「誰がつけたのかはわからないけど、かなり昔からの名前だよ」
高3の先輩がネクタイをキュッと締めながら、鏡で全身をチェックした。この人は生徒会長だ。中学の生徒会長もバスケ部。だから、学園あげての文化祭は、先輩たちにとっては、大切な仕事なんだって。
「まあ、みんなでや~らしく楽しく妄想するって趣旨みたいだよ~」
(仮)有岡軍団の先輩たちも話しに加わって、去年の文化祭の話題で盛り上がった。
楽しそうだなあ。
早くこないかなあ、文化祭。

余裕綽々

2009-05-25 21:14:46 | へちま細太郎
こんばんは、へちま細太郎です。

今日から中間テストで、中学最初のテストになる。
ぼくらは、最終バスの時間まで教室に残って勉強した。 赤松先生はうろうろと教室の前を行ったり来たりしていたけど、何を怖がっているのか入ってこなかった。
気がちいちゃい。
たまに、のぶちゃん先生やけんちゃん先生が様子を見に来たけど、
「心配なさそうだなあ」
と、戻っていった。
そして、しばらくすると赤松先生がまた覗きにくるといった調子だ。
ほんと、何なのこの人…。
そんなこんなで迎えたテストは、ぼくらは余裕でクリアし、少しは担任孝行したのであった