いつの間にか座敷に五月人形が飾られていた。昔、息子の端午の節句にと家内の実家からお祝いに貰った人形を、いつの間にか息子夫婦が倉庫から出して飾ったみたい。
この五月人形、子どもが大きくなると無用の品として処分する家庭もあるらしいが、何十万円もするような人形を処分するのは贈ってくれた家内の実家に申し訳ないし何より勿体なすぎると、倉庫に保管してあった。
それが今、孫達に受け継がれ、毎年、飾られている。
今は亡き義父も、人形も、丹精込めて作ってくれた人も、さぞ、喜んでくれているに違いない。毎年、五月人形が飾られるたび、そんな感慨に浸ってしまう・・・