台風13号の影響で、日中から県南部の紀南地区(串本・那智勝浦方面)では大雨だが、我が紀中や和歌山市などの紀北では雨は降っていない。
今年の台風は、関東・東北・北海道方面にばかり向かっている。この13号も、多少は紀伊半島南部に影響をもたらすかも知れないが、上陸せずに関東方面に向かうコースが予想されている。
幼少の頃の台風で怖かった思い出が今も鮮明に残っている。大水害に見舞われた記憶。瓦屋根が飛び散って唖然とした記憶。猛烈な風が吹き、父から「縁側の戸のカンヌキをしっかり抑えておけ」と言われ、風圧の怖さに泣きだしそうになったことなど、台風の怖さが今も忘れられない。台風の目に入った時、雨風がピタリと止んで明るくなった空にホッとしたことも覚えている。
今夏、家の周りを片付けたり補強したり、茂った庭木の剪定をしたりという台風に備えた対策は、1回もしていない。でも、災害は忘れた頃にやってくる。気候変動で海水温が北の方まで高くなっているからとか言っても、ずっと続くはずがない。いずれ九州・四国・紀伊半島の台風銀座と言われる地域にやってくる。この13号は、「台風シーズンが終わるまでは気を抜いたらアカンぞ!」と、紀伊半島に向けて警告しにやってきた台風だと思いたい。