三味線弾きの日常。

おもに津軽三味線弾き唄い。
ときどき地歌・上方唄。こっそり義太夫三味線。
三味の音を一人でも多くの人に届けたい。

妹背山。

2016年04月17日 | 鑑賞
文楽通し狂言「妹背山婦女庭訓」を観ました。

雛鳥の可愛さにやられ、
妹山背山は大泣き。
雛道具と一緒に首だけの嫁入り、とは
普通に考えるとかなりグロいはずのシーンが
当たり前に出てきて、しかも絵になるのが文楽。
こういうのをずっと受け入れてきた文化が
桜の森の首遊びに繋がる気がするなぁ。
少なくとも私のイメージの道筋はそこにある。

このシーンに比べると
お三輪の死ぬシーンは救いが見えない。
来世の約束も正体の告白も求馬本人からではないのに、納得できるのかなぁ。
本当、文楽の女は健気でいじらしくて、男はダメなのばっかり。

今回、通し狂言といいつつ
上演の順番が一部変わっていたりしたのは残念でしたが、
文楽って本当に舞台作品として完成されてると思いました。
そして、全編の音楽を一手に引き受ける三味線、
やっぱり最高にかっこいいです。



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