HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

アレンジ「決めワザ」は1回だけで!

2017年04月09日 | ヒバリ先生のワンポイント・アドバイス

Nちゃん( 中1):
中学生になりました!
Nちゃん、そして保育園時代の同級生Mちゃんが揃って 中学1年生になり、1コ上で 中学2年生になったSちゃんと合わせて、ヒバリ教室には 3人の中学生がいる、ということになりました。
「中学生が3人だよ!なんかハイレベルな教室になったって感じだね〜」と先生が言うと、Nちゃんの返事は
「そうですね。年齢層が上がったって感じ」
・・・ってなんか、中高年の教室、みたいに聞こえない? 一気にしぼまないか? (^_^;)

それはそうと、数日前、偶然に道でNちゃんに会ったら、「ピアノすごくがんばってます!かっこよくできるようになったから、楽しみにしててください!」と言ってた。
どんなんだろ。楽しみ・・・

「赤いスイートピー」、ほんとに春色って感じで、ふんわりと素敵に弾けてました。
仕上げに 細かいところに少しだけ手を入れて、完成です。
「ね、録音しよう」と先生。
「えっ、録音ですか?!どうして?」
Nちゃんは 録音初めてです。
「あのね、Nちゃんがやってるのはアレンジでしょ。楽譜に書いてないことを次々増やしたり変えたりしてるから、今せっかく素敵に弾けてても、あとになったら忘れちゃうかもしれないじゃない?だから、録音してとっとくの。」
「あっ、そうなんですよー。あとで弾くと、違ったふうになっちゃったりするから、録音してもらったらありがたいです」と、さすがに特待生は言うことも大人だ。

「赤いスイートピー」を録音して、もう1曲は「てんとう虫のサンバ」です。
前回考えたように 前奏がついて、リズミカルなサンバのバッキングがついて…
歌の部分もノリノリで、ふと見ると、Nちゃんは 小刻みに体全体で「ノリ」を刻みながら弾いています。
すっごくいい感じだ、と見るや、次の瞬間 低音部から高音部に向かってグォ〜ン!とグリッサンドだ!
「楽しみにしてて」と言ってたのはこれだったか。
弾き終わって「すごいね!グリッサンド使ったんだ」
「吉田拓郎さんのライブコンサートみたら、キーボードの人がこういう風にやってて、かっこよかったから『アレやりたい!』と思って」
なるほど、それを参考にしたんだね。すごいすごい。
そこで先生のアドバイス。
「グリッサンドはインパクトすごいから、使うとみんな『おお〜』って驚くよね。
だけど、今みたいに1番、2番、セーニョの時、全部にグリッサンド使うと、だんだんみんなが慣れて驚かなくなるし、逆に「またか」ってなっちゃうの。だから、グリッサンドはここぞ!っていう最後の1回だけにしよう」
" 決めワザ " は、最後の1回だけ。これがポイントです。
その他 イレギュラーリズムの処理などをアドバイスして、来週は「てんとう虫のサンバ」も録音しよう、ということにしました。
仕上がり、楽しみにしてるからね。


ディズニー映画の音楽の魅力

2017年04月09日 | 音楽のツボ
長編アニメーションは、ディズニーランドの創始者 ウォルト・ディズニーさんが世界で初めて作ったものです。
長編アニメで一番古い「白雪姫」は1937公開 。
なんと今から80年前です!
「ハイホー」を歌いながらぞろぞろ行進する、「白雪姫」の小人たちのアニメーションはよく見かけられると思いますが、あれが80年前のものだとは、すごいと思いませんか?
それまで、アニメといえば ほんの10分とかで終わる短編ばかり、そして「子どもが見るもの」というのが世界の常識でしたが、ウォルト・ディズニーはその常識を打ち破るべく、巨額の投資をし、画家・ミュージシャン、すべてに最高のスタッフを揃えて 夢を実現したのでした。
「白雪姫」の大成功に勢いを得て、その後も「ピノキオ」、「シンデレラ」、「ピーターパン」など 次々と長編アニメ作品が発表されていきました。
それらの作品のクォリティは高く、大人の鑑賞にも充分耐えうるものでしたので、今日でも決してその価値は色褪せることなく、現役として生き続けています。
また付随した音楽も その芸術性は非常に高く、「星に願いを( ピノキオ )」、「いつか王子様が( 白雪姫 )」、「不思議の国のアリス ( 〃 )」、「チム・チム・チェリー( メリー・ポピンズ )」 などは、ジャズミュージシャンたちにも好んで取り上げられています。
ジョン・コルトレーン( サックス )、ビル・エヴァンス( ピアノ )、マイルス・デイビス( トランペット )など、ジャズの神様と言われるくらいの そうそうたるジャズメンたちのアルバムが残っていますし、それ以外にも数限りないミュージシャンたちが演奏する、不滅のスタンダードナンバーとなっています。
単にアニメの主題歌なのに、これはすごいことです。
これほどディズニー音楽が永遠の若さ、エバーグリーンを保っている理由、それはまず第一に そのクォリティの高さです。
魅力あふれるメロディー、ハイセンスなコード進行、チャーミングなリズムを併せ持ち、一流のミュージシャンの演奏に充分応え得る「音楽性の高さ」というのが理由の一つ。
また、特にジャズミュージシャンから好まれるのは、ディズニーの曲たちが、ジャズのアドリブやセッションに適したコード進行や構成を持っていたから。
つまり「そそられる」曲だからなんです。

いやしくも音楽をやってる人ならば、ディズニーの珠玉の曲の数々は知っていてほしいし、そのオリジナル映画も ぜひ一度は観ておいてほしいと思います。
・・・といっても、本当に珠玉なのはウォルト・ディズニーさんが存命中に関わった 1970年までの作品です。
ヒバリ先生の コアなおすすめは

【オリジナル音楽に注目】
白雪姫
ピノキオ
不思議の国のアリス
シンデレラ
メリー・ポピンズ( 実写+アニメ)
おしゃれキャット

【クラシック音楽に注目】
ファンタジア
眠れる森の美女

【その他】
ピーターパン

・・・くらいかなあ。
ちなみに、現在のディズニー・カンパニーは ウォルトさんのスタイルではないので、昔のディズニー作品とは微妙にテイストが違っています。
美女と野獣、アラジン、アナ雪なども綺麗な曲ですが、作品と音楽との密着度が高く ドラマ性が強い、コード進行がジャズ的でない、など色々で 応用が効きにくい… どちらかといえばミュージカル的要素が強い傾向になっている感じがします。

題名のない音楽会 ー ディズニーを支える作曲家の音楽会 ー

2017年04月09日 | TV・映画・ステージなど
今日の「題名のない音楽会」は、ディズニー音楽の特集でした。
最初は「ピノキオ」、ズートピア」、「ラプンツェル」などのテーマ曲のメドレー演奏。
続いて「美女と野獣メドレー」と題して、今ではすっかりおなじみとなっているメインテーマの演奏に続いて、公開間近の実写版映画「美女と野獣」のため新たに作られた歌「ひそかな夢」を、日本ミュージカル界のプリンスの一人(?)で StarSのメンバーでもある山崎育三郎さんが生披露してくれました。
育三郎さん、いつ聴いてもいい声 〜 ♪ ♪ ♪
先週からの新しい司会者・石丸幹二さんと 二人並んで立ったときは、一瞬 ステージにミュージカルオーラがキラめいたように見えましたよ!
石丸さんもミュージカル俳優さんですからね。
(番組の終わり『次回の予告』画面に、石丸さんが歌ってるところがチラッと映りました。これから少しずつ、歌も披露してもらえるんでしょうか。楽しみです)

話を戻し、山崎さんの歌のあとは「主役を支える名キャラクターのテーマメドレー」として、「アナと雪の女王」の人気サブキャラ・オラフの歌「あこがれの夏」、そして「ビビディ・バビディ・ブー(シンデレラ)」、「ハイホー(白雪姫)」と続けて、ファゴットやヴィオラなど 普段メロディーやソロをやることはあまりない楽器にスポットを当てて演奏してくれたのはおもしろかったです。

しかし何だってね。
この間、小学生の生徒たちにちょっと聞いてみたら、みんな「ビビディ・バビディ・ブー」や「ハイホー」の歌はよく知っていても、それを主題歌とする映画は見たことないんだってね?!
「シンデレラ」も「白雪姫」も… (;゚Д゚)
そ、それじゃもしかして「ピノキオ」も「ピーターパン」も?!
「チム・チム・チェリー」は知ってても、「メリー・ポピンズ」は当然見てないんだよね?!(;゚Д゚) (;゚Д゚) (;゚Д゚)

がびーん・・・

「じゃ、じゃあ、みんなにとっての『ディズニー映画』って、何のことなの?」
あせった私は聞きましたよ。そしたら子どもたちの返事は
「アナ雪とか」「そう、アナ雪とか」
・・・それだけ?
「うん・・・」
「『ディズニー映画』=アナ雪なんだ?!」
「うん」
「じゃあ、ディズニーランドっていうのは、いろんなキャラとかがいるアミューズメント、ってだけのことなの? ミッキーとかドナルドとか、プリンセスたちとか?」
「うん!」
みんなは元気よくうなずきました。

うっへー。

ディズニークラシックを観てないなんてもったいない。
今はDVDも簡単に借りて観れるし、ディズニークラシックなんて1枚500円とか セットでいくら、とかで売ってると思うので、みなさん、ディズニークラシック映画をもっと見ておくれ〜
・・・とお願いして、今回は終わりです…

ディズニーについては、また改めて書きたいと思います・・・