HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

月光の曲 第一楽章

2017年04月30日 | クラシック曲
Tさん(大人):
「昔、独学で初めて弾いた曲です」という、ベートーヴェンのピアノソナタ14番の第一楽章を、あらためてレッスンしています。
この曲はベートーヴェンの三大ソナタのうちの一つで、大変有名で人気があります。
三大ソナタというのは「悲愴」「熱情」そしてこの「月光」の3つです。

ところでこの「月光」というタイトル。
英語では「ムーンライト・ソナタ」と とってもロマンチックですね。
「月光」人気は、このロマンチックなタイトルに負うところも大きいのかもしれませんね。
しかし、これはベートーヴェンがつけたタイトルではありません。
彼がつけたのは「幻想曲風ソナタ」というだけ。
ピアノソナタ14番、作品27の2 というのが、このソナタの正式な名称です。
「月光」という通称は、ベートーヴェンの死後に レルシュタープという詩人が この曲の第1楽章のイメージを「スイスのルツェルン湖の月光の波に揺らぐ小舟のよう」と言ったことに由来します。
これはあくまで レルシュターブの「個人の感想です」というアレなんですが、きっと彼のイメージに共感する人が多かったのでしょう。
たちまちこの「月光」という名称が広く浸透し、のちに「月光の美しい夜、窓辺から聞こえてきたピアノを弾く盲目の少女にささげた曲」とか まことしやかな「伝説」まで作られたりもしました。
それだけ、人々の心に訴えかける 魅力的な曲だったということでしょう。

この曲を今練習しているTさんは「『月光の曲』なんですが、自分は『月光』という感じがしなくて」と、ちょっと申し訳ないみたいな様子だったんですが、前述のことを話し、「月光」はベートーヴェンがつけたタイトルじゃないから安心して、とお伝えしました。
また、仮にベートーヴェン本人が「月光」とつけたのであったとしても、演奏する人はそれに縛られる必要はありません。
自分の感じたイメージで、自分の感じた色彩で、自由に弾いていいのです。
演奏することによって、あなたの心が開放されすっきりと浄化されるならば。
それこそが、ベートーヴェンの心に応えることになるのではないでしょうか。

題名のない音楽会・吹奏楽ならではの音楽会

2017年04月30日 | TV・映画・ステージなど
本日は 東京佼成ウインドオーケストラによる演奏で、吹奏楽の魅力の色々を見せてくれました。
各楽器の紹介、特に音域による細かな紹介があったので、見ている人にもクラリネットやサックスなどが身近に感じられたと思います。
司会の石丸幹二さんも、サックスで演奏に入ってました。
歌も歌えるし、サックスも吹ける石丸さん、すっかり「題名~」のホストとして楽しく溶け込んでると思います。
いつも思うんですが、この方、ミュージカル俳優さんだけあって、立ち姿がとってもキレイですよね。
姿勢がピッと通っていて。
お話もはっきりと活舌よく、よく見ると口を大きく開けて 一語一語しっかり発音されています。
よい姿勢、はっきりとした発声や発音は とてもすがすがしい。
見習うところがいっぱいですね。

今日のフィナーレは アルトサックスで石丸さんも参加しての「宝島」でした。
この曲、フュージョンバンドの「スクエア」がオリジナルなんだよ。
彼らが「T-SQUARE」となるもっと前、「THE SQUARE」時代の作品なんだけど・・・
みんな知ってる?
今では中高生の吹奏楽で超人気曲らしいので、吹奏楽の曲だと思ってる人の方が多いんでしょうか・・・
とはいえ、演奏聴くとやっぱりスクエアのサウンドがほうふつとし、スクエア大好きのヒバリは「わーい\(^o^)/」でした!