HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

ソルフェージュとピアノ、じょうずに弾きましょう♪

2017年04月18日 | レッスン日記(小中高生)
Sちゃん(中2):
「こんぺい糖の精の踊り」を 先月和音を足したりポジションを変えたりして、大分ゴージャスにアレンジしたのですが、今日はそのアレンジがまだ完全にはマスターできていませんでした。
やはり中学生は 練習の時間を確保するのが難しいみたいですね。
学校のピアノでちょっと練習した、と言ってましたが、それも半分くらいまでしか時間なかったようで。
仕方ないので、今日は先週の変更や和音の変化を復習する程度でおわりました。

ピアノがあまり白熱しなかったこともあり、その他のことに使える時間がいつもよりたくさん残っていたので、今日は「ソルフェージュ」をやってみました。
「前に『ソルフェージュ』っていう小さい本、あげてたよね? 持ってる?」
「えっ。ソルフェージュ、持ってますけど・・・ソルフェージュ、やだ~、苦手~ 楽典がいい~」
「では是非ソルフェージュをやりましょう」
「え~」
と、しぶしぶ出した「ソルフェージュ」。
「音符読むだけでカンタンじゃん。何がそんなに苦手なの」
まずは最初の方の、隣り合った音レベルの課題を歌ってみます。
ハ長調の課題なので、『中央ド』の音で始まり、途中にも『中央ド』の音がたくさん出てきます。
ピアノで『ド』の音を響かせて余韻までよーく聞いたあと、
「この『ド』の音をよーく覚えておいてね」と言って 課題を歌います。
最初の方はド、レ、ミ、ファ、ソ、ぐらいの狭い音域の課題ばかりなので、音痴の音が出ることは それほどはない。(たまにはある)
さてはSちゃん、音痴の音になっちゃうのが「苦手」の理由と見た。
音符を見ながら歌うと変な音やズレた音になっちゃう課題も、「ピアノの鍵盤を見ながら、弾いてるつもりで歌ってごらん」と言うと、ちゃんとした音で歌えるのは不思議です。
さすがピアノのベテランだ。
課題を次々歌っていく途中にも、「さっきの『ド』の音出してみて」と言っては 覚えておいた『ド』の音を声に出してみます。
ほらね、できるでしょ。
こんなふうにして、エアピアノを頭の中に保存していけば、ソルフェージュにもだんだん慣れてくると思います。

レッスンを終わって、Sちゃんが
「一番最初のころに習ってた、右手だけでやる楽譜のなかに『ソルフェージュ』って言葉が出てくる歌があって、ソルフェージュってなんだろうなーと思ってた」と言いました。
「そうだ、そういうのあったね。確か『♪ソルフェージュと何とか~』みたいな歌だったよね。『♪じょうずにひきましょう~』みたいな?」
「そうそうそう。絵が可愛くて」
「そうだそうだ。♪ソルフェージュと・・・ 何だっけ」
「ピアノ、だと思う」
「あー、そうだ。♪ソルフェージュとピアノ、じょうずに弾きましょう~♪」
やっと思い出したよ。
そう、かわいいネズミ(?)みたいな二人のキャラが、ピアノの上で踊ってる絵だったよね。
あの絵とメロディー、あの本「うたとピアノの絵本・みぎて」の中で 私も一番好きな曲だったよ♪
「あの歌みて、ソルフェージュってなんだろな、楽しいのかなって思ってたけど、やってみたら苦手」というSちゃんですが、ま、そう言わず。
やってるうちに慣れてくるから。
ソルフェージュとピアノ、じょうずに弾きましょう~♪

お休みのあとも元気いっぱい。

2017年04月18日 | レッスン日記(幼児)
Cちゃん(年長):
先週は珍しく風邪(?)でお休みしてしまいましたが、今日はすっかり元気になってやってきました。
しかも、半袖に短パンと 一気に夏みたいな服装です。
「だって今日は暑いんだもん!」と、相変わらず元気いっぱい。

1週間抜けたけど、あの曲弾くのかなあ・・・どうするかなあ・・・
ちょっと興味しんしんでCちゃんの様子をみてたんですが・・・

今日は「ドレミの歌」でした!
ついに「いとまき」の時代は終わったか?!

Cちゃんなりに工夫した左手のバッキングをつけて、新しいレパートリーへと移行してました。(笑)
弾いているCちゃんの顔は真剣そのものです。
5歳なりに、いろいろ考えたり つっかえたときは何とかクリアしようとしたり、目まぐるしく頭と体を使ってるのが伝わってきます。
またしばらく、「ドレミの歌」時代が続くでしょうか。
来週も興味深く見守りたいと思います。

テキストの方は、左手(ヘ音記号)が新しいポジションに移行して伴奏をつけていく課題に入っています。
今日は真夏のように暑い日だったので、ちょっと疲れた様子も見られましたが、言われた課題はまずまず弾きおおせたので、1週間のブランクもマイナス要因にはなっていないようでした。
これなら、来週 後戻りしてやり直すことなく、先へと進んでいけそうでホッとしました。

スピード弾きはスリル満点 ♪

2017年04月18日 | レッスン日記(小中高生)
Hちゃん(小4):
「天国と地獄」を 速く弾いてくる!というのが宿題でした。
メロディーは嫌でも速く走りたくなるような「運動会ミュージック」、それに左手のドソミソ、ドソミソ、という「アリベルティ・バス」がついています。
2、3回 Hちゃん一人で弾いたあと、先生も参入して連弾。
「うわあ・・・追っかけられる~」というようなスリル満点の競演です。
もうちょっとのところでつっかえると、惜しいー。
「あたしね、家でもずーっとこれ弾いてたから、指が痛くなった」と、左手1の指の爪のサイドを見せてくれました。
そうか。1の指は、ほかの指と違って横に寝た形で弾くからね。
夢中になって弾くと、爪の横が引っかかったりしちゃうんだね・・・
なんか痛々しくなったので、「じゃマルね」と切り上げたんですが。
「ねえ、もう一回弾きたい」
「え?いいけど・・・」
Hちゃんは指のことなんか気にしてないみたいで、もっともっと弾きたいらしい。
「あたしこの曲大好き!楽しー!」
嬉しそうに「天国と地獄」を繰り返すHちゃんなのでした。


次に、バーナムの「ジャンプ」を終わって次の曲を見ると、「そっくりかえろう」=左手半音階スケールの曲です。
ひと目見たとたんにHちゃんは言いました。
「あっ、これ、すごく速く弾いて 秒計りたい!」
「そっか。じゃ計ろう!」
ソッコー返されると ちょっと弱気になって
「あのー、左手だけでもいい?」
「いいよ。右手の伴奏つけたら、遅くなっちゃうもんね。」
「何秒で弾けたらいい?」
「うーん、20秒。」
先生はあてずっぽうに言ったんですが、「せーの!」で計ってみたら、15秒ちょっとで弾けた!
時々つっかえたり指番号を間違えたりして15秒だったので、正確に弾けばもっと速く弾けるはずだ。
「じゃ来週、10秒以内! それが宿題」
と課題が決定されました。
勢い系の曲が好きなHちゃん。がんばってね。

シンコペーション・飛行機とロケットのちがい。

2017年04月18日 | ヒバリ先生のワンポイント・アドバイス

S子ちゃん(小4):
先週「となりのトトロ」を完全独習で完成させてきたS子ちゃん、今週「これにした」と選んできたのは、「勇気りんりん」。
「アンパンマン」の歌ですね!
弾いてもらってびっくり。
今回も、一人で全部完成してきています。
「知ってる曲だから・・・」とS子ちゃんは言っていますが、それにしても、メロディーも伴奏も全部弾けるまでには、たくさん練習したんでしょうね。
こんなに上手に弾けているので、ここでひとつ、さらなるポイントを伝授することにしました。
それは、一般に「シンコペーション」と言われる このリズムです。

学校の音楽の時間や、合唱団の練習の時なんかに教わった人もいるかもしれませんね。
このリズム、クラシックの曲と ポップスやロック、ジャズなどの曲とでは、微妙に弾き方がちがうんです。
詳しいことは省きますが、比較のために歌詞をつけて見比べてみます。
クラシック

ポピュラー

こんな風に、ポピュラー音楽の時は真ん中の四分音符を 額面通りに伸ばさず、短く切って 弾むように弾くのです。
「クラシックの時は『ひこーき』って言いながら弾くと正しいリズムで弾けるけど、この『勇気りんりん』みたいな曲は、飛行機よりも もっとすごい『ロケット』のリズムでひいてほしいんだ。」
「ほんとだ!こうやって弾いた方が、曲の感じが出てる!」
とS子ちゃんも驚いたように言いました。
「でしょ?!それともう一つね、メロディーも左手の伴奏も、レガートじゃなく 音を全部切って弾くの」
「うわ、けっこう難しい…」
ヒバリ教室で、代々 生徒のみんなに伝授してきた、譜面に書いてないけどミュージシャンなら常識の「暗黙の了解」的約束事の数々。
今日、S子ちゃんにも少しだけ伝えました。
よしよし、こうやってS子ちゃんも着々と、ノリ感のいい「ヒバリ教室の子」になっていく…

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